2018年3月31日(土)



今日は、ここ12日間のコメントを踏まえた上で、記事を1つ紹介し、また、インターネット上の解説記事を紹介しながら、
私自身の勉強のために、株式市場における「株価の決まり方」(取引成立方法)について整理をしたいと思います。


2018年3月19日(月)
http://citizen.nobody.jp/html/201803/20180319.html

2018年3月20日(火)
http://citizen.nobody.jp/html/201803/20180320.html

2018年3月21日(水)
http://citizen.nobody.jp/html/201803/20180321.html

2018年3月22日(木)
http://citizen.nobody.jp/html/201803/20180322.html

2018年3月23日(金)
http://citizen.nobody.jp/html/201803/20180323.html

2018年3月24日(土)
http://citizen.nobody.jp/html/201803/20180324.html

2018年3月25日(日)
http://citizen.nobody.jp/html/201803/20180325.html

2018年3月26日(月)
http://citizen.nobody.jp/html/201803/20180326.html

2018年3月27日(火)
http://citizen.nobody.jp/html/201803/20180327.html

2018年3月28日(水)
http://citizen.nobody.jp/html/201803/20180328.html

2018年3月29日(木)
http://citizen.nobody.jp/html/201803/20180329.html

2018年3月30日(金)
http://citizen.nobody.jp/html/201803/20180330.html

 



2018年3月30日(金)日本経済新聞
堂島商取会員総会 18年度の予算と事業計画を承認
(記事)



2018年3月29日
大阪堂島商品取引所
プレスリリース(3月29日開催の臨時総会決議事項について)
ttp://www.ode.or.jp/news/180329_pressrelease.pdf

平成30年度 事業計画
(3) ザラバシステムの導入
(3/3ページ)

>板寄せ取引からグローバルスタンダードであるザラバ取引に移行する

>板寄せ取引では困難とされていたマーケットメイカーの導入

 


大阪堂島商品取引所(ウィキペディア)
ttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%A0%82%E5%B3%B6%E5%95%86%E5%93%81%E5%8F%96%E5%BC%95%E6%89%80

 

大阪堂島商品取引所(iFinance)
ttps://www.ifinance.ne.jp/glossary/market/mar176.html

 

約定の仕組み(楽天証券)
ttps://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/stock/rule/agreed.html

「板寄せ」

 

「ザラバ方式」

 



ザラ場
(コトバンク)
ttps://kotobank.jp/word/%E3%82%B6%E3%83%A9%E5%A0%B4-3767

>証券市場における寄り付きと引けの間の取引時間、および株式市場の売買立会時間における取引方法全般のこと。
>一般に売買立会時間の取引は、売り注文と買い注文の条件が合えば次々に約定していくオークション形式。
>そこから「ザラにある普通の場」が語源となり、略して「ザラ場」になったと言われる。

>取引所で行われる競争売買の一つ。接続売買、接続商い、継続売買ともいう。証券取引所では、寄付きと大引けには、
>特殊な売買方法(かつての指定銘柄は撃柝(げきたく)売買、一般銘柄は板寄せ)がとられるが、
>その間の立会時間中には、すべての銘柄について、相手をみつけ、売り方の最低値段と買い方の最高値段とが合致したとき、
>その値段で数量が一致する注文を付き合わせて、そのつど個々に商いを成立させるといった売買方法がとられる。
>これをザラ場(ザラ場の商い)といい、その出来値をもいう。複数の異なる約定値段が次々に生まれ、
>変動する市況に応じて多くの銘柄の取引が効率的に行われる。一定銘柄に多数の売買注文が集まって混乱した場合には、
>板寄せの方法がとられる。また、商品取引所においては、節(せつ)と節との間に継続して行われる取引をザラ場という。

 


板寄せ
(コトバンク)
ttps://kotobank.jp/word/%E6%9D%BF%E5%AF%84%E3%81%9B-433109

>証券取引所などでの売買方法の一つ。寄り付きや引けなどに行われる。
>その時までに出された売買注文をすべて同時になされたものとし、成行き注文を優先させ、
>次に指し値の安い売り注文と高い買い注文から順次付け合わせていき、単一の約定値段を成立させる。板寄せ方式。

>証券取引所で行われる競争売買の一つで、一般銘柄の始値(はじめね)(寄付きの約定値段)を決める際に用いられる。
>この名は、システム売買の完全移行により姿を消した才取(さいとり)会員(仲立会員)が始値決定以前の注文を
>注文控え(板)に整理して、売り・買いの同数量を複式の方法で組み合わせて処理することに由来する。
>すなわち、才取はすべての売買注文を「板」に記入したうえで、安い注文と高い注文とを順次付け合わせていき、
>全部の注文を満足させる単一の約定値段が決められる。数量が一致しない場合は切捨てによって数量を合致させる。
>始値が決められたのちは、「ザラ場」の商いに移る。板寄せは、このほか、終値(おわりね)、および「ザラ場」の商いが
>混乱して取引が中断されたあと、商いを再開する際などに行われる。システム売買の完全移行後も、
>板寄せはシステム管理されてはいるものの、現在も(1)売買立会の始値を定める場合、
>(2)特定の銘柄について売買が中断された場合の中断後最初の約定値段を定める場合、
>(3)売買立会終了時における終値を定める場合、および、
>(4)これらのほか、取引所が定めるところにより気配表示が行われているときの約定を定める場合などに用いることになっている。

 



板寄せ
(Weblio 辞書)
ttps://www.weblio.jp/content/%E6%9D%BF%E5%AF%84%E3%81%9B

>取引所での売買取引において、特定銘柄以外の一般銘柄の始値を決める方法の1つ。
>売買開始の時間までに、売買を媒介する証券会社会員に委託された売買注文は、
>板(注文控)に整理・記載されたのち、成り行き注文を優先させ、その後、安い売り注文および高い買い注文から
>順次つき合わされていきます。そして、売り呼値と買い呼値の合計数量が一致した時、
>それを約定値段として売買が成立しますが、これを「板寄せ」と言います。
>ただし、実際には全部の売買注文が合致することはほとんどないため、部分合致でもいいことになっています。
>また、板寄せを行うと、商いを整理するため、売買が一時中断されます。
>1999年4月まで立会場が存在していた東京証券取引所では、たびたびこの板寄せ風景をみることができましたが、
>システム売買中心となった現在では、目にすることはありません。

>競売買による単一約定値段により行なう売買約定方法(各節に1回値段が決まる方法)の1つです。
>この方法は、単一約定値段による売買締結方法のうち、一番簡単で、かつ、大量の売買に適しています。
>立会い回数は銘柄によりますが、前場・後場とも1〜3回となります。また、「板合せ仕法」ともいいます。

 



紹介しています昨日2018年3月30日(金)付けの日本経済新聞の記事には、次のように書かれています。

>コメ先物を含む主要商品について、売買方式を株式と同じ随時値決めする「ザラバ」取引へ移行する。
>堂島商取は現在、売りと買いの注文を均衡させ価格を決める「板寄せ」方式を採用している。
>市場振興のため、コメだけでなくトウモロコシなどもザラバ取引の対象とする。

大阪堂島商品取引所は、商品先物取引法に基づき、農林水産大臣の許可を受けて商品市場を開設する会員商品取引所である、
とのことですが、公式ウェブサイトを見る限り、証券会員制法人とは異なり、大阪堂島商品取引所は法人ではないようです。
ウィキペディアを見ますと、法人であるとの説明はないものの、「法人番号」は割り当てられており、法人のようでもあります。
iFinanceの解説によりますと、大阪堂島商品取引所はは商品先物取引法に基づく特別な法人(非営利法人)とのことです。
大阪堂島商品取引所の市場で直接取引に参加するには大阪堂島商品取引所に会員加入しなければならないのですが、
証券会員制法人同様、大阪堂島商品取引所の会員は大阪堂島商品取引所への出資者とは限らないと思います。
証券会員制法人に出資していない地場・中小証券会社も、証券取引所(証券会員制法人)に加入できるのと同じだ思います。
いずれにせよ、公式ウェブサイトにはその旨明記はされていませんが、どうやら大阪堂島商品取引所は法人のようです。
そして、ちょうどよい機会なので、市場における「価格の決まり方」(取引成立方法)について勉強をし知識の整理をしてみました。
また、2018年3月24日(土)に紹介しています教科書の337〜338ページにも、
株式市場における「株価の決まり方」(取引成立方法)についての説明が載っていますので参考にして下さい。
楽天証券の解説サイト「約定の仕組み」を要約しますと、「価格の決まり方」(取引成立方法)は次のようになると思います。
株式市場における売買成立方式には2種類あります。
株式市場では、@板寄せ方式とAザラバ方式の2種類の方法で売買が成立します。
他の言い方をすると、株式市場における株価の決まり方には、@板寄せ方式とAザラバ方式の2種類の方法があるわけです。
@板寄せ方式とは、始値・終値を決定する場合に用いられるで方法であり、
売り注文と買い注文のバランスにより売買を成立させる方法です。
簡単に言えば、売買開始時までの注文をまとめ、最適株価(注文を最大限約定させることができる価格)を割り出して
「始値」を言わば人為的に決定する方法です。
Aザラバ方式とは、注文が入ってきたらその都度、取引を成立させる方法です。
簡単に言えば、売買注文の値段が合致する都度売買が成立する方法です。
多くの解説を読み、株式市場では@板寄せ方式とAザラバ方式の2種類の方法により価格が決定する(取引が成立する)、
という点が重要だということが分かりました。
また、「Aザラバ方式」という日本語には、英語では"continuous session"という定訳がありますが、
「@板寄せ方式」という日本語には、英語では特に決まった訳語はないようです。
中には、「@板寄せ方式」は日本特有の価格決定方法である(だから英訳は存在しない)、との解説もあります。
しかし、2018年3月25日(日)のコメントでは、ミャンマーのヤンゴン証券取引所を参考にして日本の証券制度について
考察を行ったわけなのですが、ミャンマーのヤンゴン証券取引所では、「@板寄せ方式」のみにより株価が決定し取引が成立する、
という株式取引制度になっているのだろうと思いました。
ミャンマーのヤンゴン証券取引所では、「Aザラバ方式」による株価決定方法は採用されていないのだと思います。
多くの市場参加者が1日に何回も売買を繰り返すほど市場が活況である(市場参加者はデイ・トレーダーばかりである)のならば、
「Aザラバ方式」による株価決定方法(取引成立方法)が適していると思うのですが、
1日に1回だけ銘柄の売却もしくは購入を行うという市場参加者ばかりの場合は、
「@板寄せ方式」でも市場は十分機能するのだと思います(市場参加者の取引希望回数次第でどちらが適しているかが決まるわけです)。

 


The term "Itayose" in Japanese means a method of settling a deal at a unique settled price at an auction,
in which a price is settled once at each matching time.

日本語の「板寄せ」とは、競売買による単一約定値段により行なう売買約定方法であり、
「板寄せ」では各節に1回値段が決まります。

 

The "Itayose" method is good enough
particularly when participants in the market don't resell nor repurchase an object.

特に市場参加者が目的物を再売却も再購入もしない場合は、「板寄せ」方式で十分事足りるのです。