2015年10月1日(木)



2015年10月1日(木)日本経済新聞 公告
単元株式数の変更に関する公告
藤田エンジニアリング株式会社
債務引受に係るお知らせ
政府保証第13回東日本高速道路債券の債権者各位
独立行政法人日本高速道路・債務返済機構
東日本高速道路株式会社
債務引受に係るお知らせ
阪神高速道路株式会社第11回社債の債権者各位
独立行政法人日本高速道路・債務返済機構
阪神高速道路株式会社
中日本高速道路株式会社第39回社債の債権者各位
独立行政法人日本高速道路・債務返済機構
中日本高速道路株式会社
単元株式数の変更に関する公告
株式会社山陰合同銀行
「スピナン」・「ポラリン」・「おっさんマン」 未使用前払式支払手形の払戻しに関する公告
株式会社ミクシィ
(記事)





2015年8月11日
藤田エンジニアリング株式会社
単元株式数の変更および定款の一部変更に関するお知らせ
ttp://www.fujita-eng.co.jp/cgi-bin/img/topics/159_atc1.pdf

 

2015年7月24日
株式会社山陰合同銀行
単元株式数の変更および定款の一部変更に関するお知らせ
ttp://www.gogin.co.jp/about/press2015/topi15-028.pdf

 

 



2015年10月1日(木)日本経済新聞
九州FG、きょう発足 財務局が認可書 東証など上場へ
(記事)





2015年10月1日(木)日本経済新聞 全面広告
九州とともに、豊かな未来へ。
九州フィナンシャルグループ
本日、誕生。

肥後銀行と鹿児島銀行、
2つの力、1つの志。
株式会社九州フィナンシャルグループ
(画像)




株式会社九州フィナンシャルグループ
ttp://www.kyushu-fg.co.jp/

 

トップメッセージ
ご挨拶
ttp://www.kyushu-fg.co.jp/company/message.html
(キャプチャー)

 



肥後、鹿児島銀が経営統合 九州FG発足 [鹿児島県]

 九州の有力地銀、肥後銀行(熊本市)と鹿児島銀行(鹿児島市)が1日、経営統合し、
金融持ち株会社「九州フィナンシャルグループ(FG)」が発足した。
単純合計した総資産は8兆8909億円(6月末)で、九州最大手のふくおかフィナンシャルグループ(福岡市)に次ぐ規模。
人口減を背景に、今後の地銀再編の鍵を握る可能性がある。
 この日、持ち株会社として東京、福岡両証券取引所に重複上場した。
午前中の株価は初値の874円から上昇し、一時ストップ高になった。経営統合が株式市場で好感されたとみられる。
午後から中期経営計画を発表する。
 九州FGは本社機能を熊本市に置き、登記上の本店は鹿児島市とする。
会長には肥後銀の甲斐隆博頭取、社長には鹿児島銀の上村(かみむら)基宏頭取が就任した。
両行は持ち株会社傘下の子銀行となり、従来通り営業する。
店舗の統合は行わず、中長期的に金融サービスの強化や経営合理化を進める方針。 
=2015/10/01付 西日本新聞夕刊=
(西日本新聞 2015年10月01日11時30分 (更新 10月01日 13時31分) )
ttp://www.nishinippon.co.jp/nnp/kagoshima/article/198491

 



【コメント】
2015年2月18日(水) のコメントで、肥後銀行と鹿児島銀行の経営統合について書きまして、
そこから始まって、「明治三十二年商法の会社」について解釈を深めてきたわけですが、
昨日書きましたように、「法人」という考え方がおかしいことの法理的な理由にまでたどり着きました。
肥後銀行と鹿児島銀行の経営統合を題材にして、
ここまで会社や法人についての理解を深めていくことができるとは自分でも思いませんでしたが、
自分としてはこれまで以上に、「私よりも商法や会計の理解が深い人間は他にいない。」と思えるようになりました。
明治三十二年商法及び所得税法というだけですと、コメントのネタとしては少な過ぎますので、
私としては今後とも、現代会計・現代会社法の議論を中心に据えて、
時に明治三十二年商法及び所得税法の観点も交えながら、コメントを書いていきたいと思います。
それでは、今日発足しました株式会社九州フィナンシャルグループについて、一言だけコメントします。
まず、紹介しています西日本新聞の記事についてですが、記事には株式会社九州フィナンシャルグループの事業規模を表現するために、

>単純合計した総資産は8兆8909億円(6月末)で、九州最大手のふくおかフィナンシャルグループ(福岡市)に次ぐ規模。

というふうに書かれています。
このこと自体は何の問題もないのですが、ふと気になったのは”単純合計した総資産”の文言です。
もちろん、肥後銀行と鹿児島銀行が1つの持株会社の完全子会社となるという形の経営統合であるわけですから、
グループ全体の資産規模を概観する時には、とりあえず単純合算して把握する、ということでいいわけです。
ただ、注意が必要なのは、単純合算した総資産と連結貸借対照表の総資産とは、異なる場合がある、ということです。
肥後銀行も鹿児島銀行も、資産の運用方法としては、一般の個人や法人に貸し出しを行っているか、国債を買っているか、
だと思います。
したがって、この場合、単純合算した総資産と連結貸借対照表の総資産とは極めて近い数値になると思います。
ただ、連結財務諸表では内部取引は消去されることになります。
ここでいう内部取引とは、親会社と連結子会社の取引のことを指すわけです。
以下、本日支配獲得時の株式会社九州フィナンシャルグループの連結貸借対照表について考えてみましょう
株式会社九州フィナンシャルグループは文字通り今日設立されたわけですから、
株式会社九州フィナンシャルグループと、肥後銀行や鹿児島銀行との取引というのは、
資本関係(出資)を除けば当然何もないわけです。
では、「肥後銀行と鹿児島銀行と間の取引」はどうでしょうか。
「肥後銀行と鹿児島銀行と間の取引」も、グループ内部の取引と言えるのではないかと思いますが。
「肥後銀行と鹿児島銀行とが取引を行っているのか」と思われるかもしれませんが、
例えば、肥後銀行が発行した社債を鹿児島銀行が引き受けているであったり、
インターバンク市場で肥後銀行と鹿児島銀行との間で短期資金の融通をし合っていた(9月30日時点で)、
という場合ですと、「肥後銀行と鹿児島銀行と間の取引」が存在するわけです。

 



「肥後銀行と鹿児島銀行と間の取引」は、株式会社九州フィナンシャルグループから見ると、
連結子会社間の取引ということになると思いますが、
連結会計上は、連結子会社間の取引は内部取引には該当しない、ということだと思います。
そうしますと、「肥後銀行と鹿児島銀行と間の取引」は連結会計上消去されない、ということになります。
連結貸借対照表上に、例えば、肥後銀行の社債勘定と鹿児島銀行の満期保有目的債券勘定(肥後銀行社債)とが、
両建てで計上されることになるわけです。
親子会社間のお金の貸し付けであれば、連結会計上相殺消去されますが、
連結子会社間のお金の貸し付けは連結会計上相殺消去されないと思います。
何となく、連結子会社間の相殺消去の仕訳が頭に浮かぶわけですが、連結会計上はそうはしないと思います。
ですから、結論を言うと、株式移転の場合は、完全親会社を新たに設立する(親子会社間の取引は一切ない)わけですから、
完全親会社の連結貸借対照表の総資産額は完全子会社のそれぞれの総資産の単純合算額に完全に等しい、
ということになると思います。
西日本新聞の記事の”単純合計した総資産”の文言を見まして、
「地理的にも近く隣接した県同士の地方銀行同士ということで、経営統合をするくらいだから、
これまでお互いに社債の引き受けなり資金の融通なりしているのではないか、
そうだとすると連結貸借対照表の総資産は2行の単純合計とは異なるだろうな」、
と思ったのですが、よく考えてみますと、株式移転の場合は、両行が連結子会社になるという形ですので、
連結会計上連結子会社間の取引は内部取引には該当しないため、連結貸借対照表の総資産は2行の単純合計に等しいと分かりました。
これは、当事者の一方が親会社になるわけではないという株式移転ならではのことだと言えるでしょう。
ただ、注意が必要なのは、肥後銀行と鹿児島銀行とで株式の持合をしていた場合は、単純合算とはなりません。
お互いが保有していた肥後銀行株式と鹿児島銀行株式は、株式移転に伴い、九州フィナンシャルグループ株式に変わります。
ですので、連結貸借対照表上は、肥後銀行と鹿児島銀行が保有している九州フィナンシャルグループ株は自己株式となります。
ですので、その場合は、自己株式は純資産の部にマイナス表示することになりますから、
連結貸借対照表の総資産はその分単純合計よりも小さくなります。
銀行は株式を保有してはならないという考えがありましたので、この場合株式の持ち合いは頭にありませんでした。
それから、話が複雑になりますが、追加で書きますと、仮に自己株式を貸借対照表上資産に計上する場合は、
連結貸借対照表の総資産は単純合計に等しくなります。

 



それから、もう一言だけ書きます。
株式会社九州フィナンシャルグループとして発表した初めてのプレスリリースはこちらになります↓。

 

2015年10月1日
株式会社九州フィナンシャルグループ
「株式会社九州フィナンシャルグループ」の設立及び平成28年3月期の通期連結業績予想・配当予想のお知らせ
ttp://www.kyushu-fg.co.jp/newsrelease/pdf/20151001.pdf

3. 平成28年3月期通期(平成27年4月1日〜平成28年3月31日)の連結業績予想
4. 平成28年3月期の配当予想
(2/29ページ)


株式会社九州フィナンシャルグループは、2016年3月期の期末配当として1株当たり5円を支払う予定であるようです。
しかし、率直に言えば、株式会社九州フィナンシャルグループには現在、配当の原資である利益剰余金は文字通り1円もありません。
なぜなら、株式会社九州フィナンシャルグループは本日設立されたばかりだからです。
連結当期純利益は、親会社(株式会社九州フィナンシャルグループ)が支払う配当としては使えません。
仮に、株式会社九州フィナンシャルグループが2016年3月期の期末配当を支払いたいのなら、
2016年3月期の期中に(2016年3月31日までに)子会社である肥後銀行や鹿児島銀行から配当金を受け取らなければなりません。
そうしないと、株式会社九州フィナンシャルグループ単体の2016年3月期末の貸借対照表に利益剰余金が計上されないからです。
現在では会社法上は定款を変更すれば任意に配当を支払うことができるようになっていますので、
結論だけ言えば、株式会社九州フィナンシャルグループは肥後銀行や鹿児島銀行に配当を支払わせることができます。
ただ、注意が必要なのは、株式会社九州フィナンシャルグループは、
少なくとも「2016年3月期の中間配当」という形では、配当を受け取ることはできないということです。
なぜなら、「2016年3月期の中間配当」の基準日は既に(会社設立時点で・完全親会社になった時点で)過ぎてしまっているからです。

 

In this case, even an interim dividend can't be paid
because the parent company was not a shareholder of the subsidiaries as at the end of the interim accounting period.

この場合は、中間配当を支払うこともできません。なぜなら、親会社は中間会計期間の末日時点で子会社の株主ではなかったからです。

 



本日の全面広告に、あの江崎グリコの広告がありました↓。

 

2015年10月1日(木)日本経済新聞 全面広告
ゴールではなく、スタートだ。
smile. glico
2015年10月1日、江崎グリコとグリコ乳業はひとつに。
江崎グリコ株式会社
(広告)


肥後銀行と鹿児島銀行の経営統合の事例を通じて(もちろんこの事例だけではありませんが)、
商法分野・会計分野については、一定以上の実力が身に付いたなあ、という自信ができました。
商法分野・会計分野の実力を一定以上に身に付けたい、という人生の目標は自分なりに達成できたと思います。
ただ、自分の人生の目標は達成できたとは思いますが、今の実力をゴールだとは思うことなく、
さらに、新しいものの見方・捉え方・物事の理解というものを新たに深めていくようにしたいと思います。

 

 



「リラックマ 2014カレンダー」
カレンダーの表紙
2013年11月8日(金)
http://citizen.nobody.jp/html/201311/20131108.html


「1月・2月」
2014年1月2日(木)
http://citizen.nobody.jp/html/201401/20140102.html
 

「3月・4月」
2014年3月3日(月)
http://citizen.nobody.jp/html/201403/20140303.html


「5月・6月」
2014年5月21日(水)
http://citizen.nobody.jp/html/201405/20140521.html


「7月・8月」
2014年7月1日(木)
http://citizen.nobody.jp/html/201407/20140701.html


「9月・10月」、「11月・12月」、「リラックマ 2015カレンダー」 の「カレンダーの表紙」、「1月・2月」
2014年11月1日(土)
http://citizen.nobody.jp/html/201411/20141101.html


 


「リラックマ 2015カレンダー」


「3月・4月」
http://citizen.nobody.jp/html/201503/20150316.html


「5月・6月」
http://citizen.nobody.jp/html/201505/20150501.html


「7月・8月」
http://citizen.nobody.jp/html/201507/20150701.html


「9月・10月」
http://citizen.nobody.jp/html/201509/20150901.html

 


「リラックマ 2016カレンダー」 を買いました。
いつものように紹介します。

「カレンダーの表紙」



 

いやー、リラックマってほんとにかわいいですね。