2018年4月2日(月)

ここ14日間のコメントを踏まえた上で、記事をいくつか紹介し、一言だけコメントを書きたいと思います。


2018年3月19日(月)
http://citizen.nobody.jp/html/201803/20180319.html

から

2018年4月1日(日)
http://citizen.nobody.jp/html/201804/20180401.html

までの一連のコメント

 


「オークション方式」に関する過去のコメント

2016年3月27日(日)
http://citizen.nobody.jp/html/201603/20160327.html

2016年7月13日(水)
http://citizen.nobody.jp/html/201607/20160713.html

 


2018年1月16日(火)日本経済新聞 一目均衡
ルビコンを渡った高炉
(記事)


2017年8月24日(木)日本経済新聞
シンガポール取引所 ニッチ金融商品に活路 レバレッジ型や海運関連 アジアで競争激しく
(記事)


2017年8月15日(火)日本経済新聞 一目均衡
焦る香港、窮地のLME
(記事)


2017年6月29日(木)日本経済新聞
JFE・神鋼も市況連動 原料炭、価格交渉廃止へ
(記事)

 


2017年5月17日(水)日本経済新聞
債券相互取引、まず香港→中国
(記事)


2017年3月4日(土)日本経済新聞
プロ向け債券200億円 日本取引所 自社株買いの元手に
(記事)


2017年3月4日(土)日本経済新聞
米低格付け債 潜む不安 活況も金利上乗せ幅低水準 投資家、保有減らす動きも
(記事)


2017年2月8日(水)日本経済新聞
社債取引価格の開示拡大 日商協、4月にも 「格付け2社以上」 条件を撤廃
(記事)

 



昨日は、「花き」の卸売市場である大田市場を題材に、「花き」が市場で売買が何回も繰り返されることが果たしてあるだろうか、
という点について考察を行いました。
その考察の中で、次のようなことを書きました。

>結局のところ、1日に何回も売買が繰り返される目的物というのは、株式だけであると思います。

「花き」の場合は、市場で「花き」を購入した人物がその「花き」を市場で売却することはない、と昨日は書いたわけです。
「市場で取引が行われる目的物の中には、@市場で売買が繰り返される目的物とA市場で売買が繰り返されることはない目的物
の2種類があると言えるのかもしれないな。」
といったようなことが漠然と頭の中にあり、何年も前から「この論点についていつか整理をしてみなければ。」と思っていました。
ちょうどよい機会ですので、本日、私なりに「市場で取引される目的物」について概念整理を試みてみました。
どのような切り口・線引き・枠組み・区分け・種別で「市場で取引される目的物」を整理・分類すればよいのか
ずっと考えていたのですが、「マクロ経済学における『産業』の分類」になぞらえることで、私なりに整理・分類してみました。
他の切り口・線引き・枠組み・区分け・種別でも「市場で取引される目的物」を整理・分類できるのかもしれませんが、
取引される商品(目的物)を分類するのであれば、このような場合はやはり社会や人々に最も馴染みがあると言いますか、
大きな視点から分類していくのが最も望ましいと思いましたので、
学術上・理論上確立していると言える「マクロ経済学における『産業』の分類」の助けを借りると言いますか、
「市場で取引される目的物」の概念上の分類として「マクロ経済学における『産業』の分類」を援用することにしました。
ただ、「マクロ経済学における『産業』の分類」がそのまま当てはまるわけではありませんので、応用している部分があります。
「マクロ経済学における『産業』の分類」をできる限り形を変えずにそのまま応用するために、
有価証券全般をここでは「第三次産業」と分類してみました(本来の「第三次産業」にはモノはない(無形)と言えますから)。
自分なりにそれなりに形になったかなと思いますので、参考にしていただけばと思います。


Classification of an object traded in the market.
市場で取引される目的物の分類

「PDFファイル」 

「キャプチャー画像」 

>「市場で取引される目的物」を、マクロ経済学の産業の分類になぞらえて、私なりに分類してみた。
>第一次産業、第二次産業の分類される目的物には、基本的には@自己消費の目的しかない。
>なぜならば、市場参加者に制限がない場合は、A川下への販売は理論上は不可能だからだ。
>また、第三次産業に分類される目的物は、有価証券全般が当てはまるのだが、その目的としては、
>元来的には、@履行期日に所定の財産の分配・償還等を受け取ることが目的となる。
>ただ、市場ということを鑑みると、A市場での再売却(有価証券売却益の獲得)も目的に含まれる。
>前者は概念的には「インカム・ゲイン」であり、後者は概念的には「キャピタル・ゲイン」である。
>「インカム・ゲイン」とは、有価証券の所有に起因する本来の利益であり、
>「キャピタル・ゲイン」とは、有価証券の売却による利益のことである。

 


Just as the industry is classified as the primary sector, the secondary sector and the tertiary sector,
an object traded in the market is classified as these three sectors.

産業が第一次産業、第二次産業、第三次産業と分類されるように、
市場で取引される目的物もこれら3つの分野に分類されるのです。

 

One market is the place where participants can trade an object only in the market
and another market is the place where participants can trade an object also in the market.

参加者は市場内でしか取引をしてならないという市場もあれば、
参加者は市場内でも取引をすることができるという市場もある。

 

International bond trading.

国際債券取引

 

One idea is that one stock market permits the existence of a parent company or a controllingshareholder
and the other stock market doesn't.

一方の株式市場では親会社や支配株主が存在してもよいとし、もう一方の株式市場では親会社や支配株主が存在してはならない、
という案もあります。

 

Some investors judge a corporate bond as a junk bond
and other investors judege the same corporate bond as a normal bond.

ある社債をジャンク債だと判断する投資家もいれば、同じ社債を正常な債券だと判断する投資家もいる。

 

Whether a corporate bond or a government bond,
the maximum of a cash flow or a distribution from a bond as at the fulfillment date is a face value.

社債であれ公債であれ、履行期日における債券からのキャッシュフローの金額すなわち分配金額の最大値は、額面金額なのです。