2016年9月12日(月)



「こち亀」コミックス200巻発売でギネス世界記録認定 40年の歴史に有終の美で幕

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の最新コミックスが9月17日(土)に発売される。
この200巻をもって、『こち亀』が
“最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ「Most volumes published for a single manga series」200巻(2016年9月12日現在)”
として、ギネス世界記録(R)に認定されることが発表された。
1976年9月より「週刊少年ジャンプ」で連載されてきた秋本治原作のギャグマンガ『こち亀』。
下町の人情味あふれる警察官・両津勘吉と、その周囲の個性的な面々とのハチャメチャで破天荒な日常を描き、
40年の長きにわたり多くの人々に愛されてきた。
40周年記念の企画やコミックス200巻の発売も決まり盛り上がる中、
その連載終了が記者会見で原作者みずから告げられ、衝撃が走ったことは記憶に新しい。
このたび、その記念すべき200巻目のコミックスで、
ギネス世界記録に登録されるという堂々たる偉業を達成したことが明らかになった。
ギネスワールドレコーズとは、あらゆる世界記録を認定、収集し、記録を集めた本を毎年発行しているイギリスの組織で、
世界一を目指す人から届く申請の数は毎年約4万件にものぼるという。
40年という長い歴史の中で、ドラマ化・舞台化・アニメ化など多方面で様々な展開を見せてきた『こち亀』だが、
意外にも、今回が初めてのギネス世界記録認定となる。
これを受け、公式認定証授与式が、9月14日(水)から日本橋高島屋で開催される「こち亀展」会場にて開幕式とともに執り行われる。
このギネス世界記録認定の情報は、9月12日(月)発売の「週刊少年ジャンプ」41号誌上にて詳しく発表されている。
終幕をギネス世界記録認定という有終の美で飾る『こち亀』、そして主人公・両津勘吉には、まさに、あっぱれというほかはない。
(アニメ!アニメ! 2016.9.12 Mon 5:00)
ttp://animeanime.jp/article/2016/09/12/30437.html

 

 

【コメント】
何とあの「こち亀」がギネス世界記録に認定されるそうです。
「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」(Most volumes published for a single manga series)
という世界記録になるようです。
「こち亀」の最終話は一体どうなるのだろうか、と気になっているところなのですが、
連載終了と同時にギネス世界記録に認定されるというのは、記事に書いてありますように、
「こち亀」は今まさに有終の美を飾っているな、と思いました。

 

 



ここ3日間のイーター電機工業株式会社のプレスリリースを題材としたコメントに追記をします。


2016年9月9日(金)
http://citizen.nobody.jp/html/201609/20160909.html

2016年9月10日(土)
http://citizen.nobody.jp/html/201609/20160910.html

2016年9月11日(日)
http://citizen.nobody.jp/html/201609/20160911.html

 

昨日の続きになりますが、今日は、「貸倒引当金繰入額」についてコメントを書きたいと思います。

 


項目A 貸倒引当金繰入額(営業外費用)

>開発取引先であったOPTIMUM POWER CONVERSION,DBA TESLA CO.及び連結子会社であるUS.ETA.Inc に対し貸付を
>行っておりましたが、回収可能性の懸念が増加したため、
>当期末において追加で貸倒引当金繰入額43 百万円を計上することになりました。
>なお、貸倒引当金繰入額43 百万円のうちUS.ETA.Inc に対する17 百万円については個別決算上で計上するものであり、
>連結業績に与える影響はありません。


連結子会社に対する貸付金を対象とした貸倒引当金繰入の連結決算上の取り扱いについて一言だけ書きます。
結論だけ先に言いますと、連結子会社に対する貸付金を対象とした貸倒引当金繰入は、個別決算上でのみ計上されるものであり、
連結業績に与える影響はない、ということになります。
連結子会社に対する貸付金を対象として親会社が個別上計上した貸倒引当金繰入額は、連結上は内部取引として相殺消去されます。
これは、連結上は親会社と連結子会社を1つの会社として見る結果、
連結決算上は貸付金そのものが存在しない、というところからくる結論になります。
昨日も書きましたように、親会社が連結子会社に貸し付けたお金が返済されないとなりますと、
親会社の株主にとっては、会社清算時に分配される残余財産が減少することになりますから、
親会社が個別上計上した貸倒引当金繰入額が連結上は消える、となりますと、
財務報告を受ける立場の者からすると、非常に違和感があるわけです。
しかし、連結会計の理論上は、連結決算上は貸付金そのものが存在しない、という捉え方になりますので、
貸付金がない以上、貸付金を対象とした貸倒引当金繰入額もない、という考え方になるわけです。

 



では次に、親会社が連結子会社に対する貸付金を対象として減損損失(貸付金減損損失)を計上した場合は、
連結上はどのような取り扱いとなるでしょうか。
結論だけ言えば、昨日の連結子会社株式減損損失と全く同じ取り扱いになります。
すなわち、個別財務諸表において、連結子会社に対する貸付金の減損処理をしている場合には、資本連結手続により戻し処理を行う、
ということになります。
連結子会社に対する貸付金について、貸倒引当金を計上する場合と減損損失を計上する場合とでは何が異なるのかと言えば、
親会社の個別貸借対照表上の貸付金勘定の貸借対照表価額が異なるのです。
それはイコール、貸付金について減損損失を計上した場合は、
親会社の個別貸借対照表上の貸付金勘定と価額と連結子会社の個別貸借対照表上の借入金勘定の価額とが異なる、ということです。
これら2つの勘定は全く同じ価額でなければ、連結上相殺消去できないわけです。
一方で、連結子会社株式勘定の場合は、貸付金(債権)の場合とは異なり、、投資勘定と資本勘定との間に差額があってもよい、
というふうに感じるわけです(これは直感的なものであり理論的な話ではありませんが)。
現に、特に上場株式取得に際しては、支配獲得時、投資勘定と資本勘定との間には差額が必ずと言っていいくらいあるわけです。
その差額は、「のれん」という形で処理されるわけです。
この点、株式の場合とは異なり、貸付金(債権)と借入金(債務)の金額が異なる、ということは絶対にあり得ないわけです。
このこともまた、連結子会社株式減損損失は連結上修正消去する必要はないのではないか、と私が感じる理由になっています。
もちろん、昨日も書きましたように、連結子会社株式減損損失を連結上修正消去しないことは、理論的に間違っています。
ただ、確かに連結会計の理論的には間違っているとしても、
連結子会社株式減損損失を連結上消去しない連結手続き(連結財務諸表の作成方法)はないだろうか、と考えているところです。
確かに、連結上は連結子会社株式減損損失の戻し処理をしないと、
連結子会社株式勘定と資本勘定とに差額が生じたままになります。
ですので、”連結子会社株式勘定だけは連結上元の価額に戻すが、連結子会社株式減損損失は連結上も計上したままにする”、
という連結手続きが求められるかと思います。

 



そこで、理論的には間違っていることを承知の上で、私は次のような連結手続(修正仕訳)を考えてみました。


参謀提案資本連結手続(連結子会社株式減損損失に関する連結上の修正仕訳)

(連結子会社株式) xxx / (少数株主持分) xxx


概念的に言えば、連結子会社株式の減少分を少数株主持分に振り替える、といったイメージになるでしょうか。
減損処理では、親会社は連結子会社株式を少数株主に譲渡したわけではないわけですが、
連結上相手方勘定科目がありませんので、少数株主持分に振り替えることを考えてみました。
負ののれんに振り替えるというのは、連結上損失を計上したい、というそもそも目的に完全に反しますので、考えられませんでした。
減損処理を行っても、親会社の持株数などは一切減少していないわけですから、少数株主持分が増加しないのはもちろん分かります。
しかし、連結貸借対照表に計上される少数株主持分勘定の価額というのは、そもそも特段何かを表しているわけではないと思います。
例えば、親会社が保有する連結子会社株式の一部を少数株主に譲渡したとします。
その際、譲渡に伴う少数株主持分勘定の増加額は一体何を意味するというのでしょうか。
連結貸借対照表に計上される少数株主持分勘定は、連結上の調整や辻褄合わせのためだけに用いられている勘定であり、
その価額が何かを意味しているようにはあまり思えないわけです。
それならばということで、ここでは少数株主持分に振り替えるということを考えました。
この修正仕訳を切ると、連結上も連結子会社株式減損損失が計上されます。
そして、同額だけ、少数株主持分が増加する、ということになります。
ただ、この修正仕訳は始めから理論的に間違っていますので、あまり参考にはならないとは思います。
連結上も連結子会社株式減損損失を計上させたいがために、間違っているのを承知で無理やり考えてみただけです。
それほど深い議論に堪える仕訳ではないと思います。
以上、昨日のコメントの続きということで書いてみたわけですが、今日はこれで終わりたいと思います。