2015年6月30日(火)


2015年6月30日(火)日本経済新聞 公告
役員の選任
株式会社テレビ北海道
第25期決算広告
JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
第62期決算公告
株式会社日経ラジオ社
第95期決算公告
太平化学産業株式会社
合併公告
株式会社デンコードー
株式会社池田
第38期決算公告
株式会社池田
第12期決算公告
レオス・キャピタルワークス株式会社
第19期決算公告
アライアンス・バーンスタイン株式会社
(記事)

 

2015年6月30日(火)日本経済新聞 公告
第31期決算公告
ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社
第7期決算公告
ニューバーガー・バーマン株式会社
第25期決算公告
インベスコ・アセット・マネジメント株式会社
第18期決算公告
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社
(記事)


 



2015年6月30日(火)日本経済新聞
三井住友、2000億円超調達 新型債発行 みずほも1000億円
(記事)



 

過去の関連コメント


2015年6月18日(木)
http://citizen.nobody.jp/html/201506/20150618.html

2015年6月22日(月)
http://citizen.nobody.jp/html/201506/20150622.html

 


【コメント】
これまでに何回か、「資本と負債の違い」について書きました。
2015年6月18日(木) のコメントでは、資本と負債の違いに関する1つの結論として、

>法人税法の観点から言えば、その証券に関する費用の支払いについて損金算入を認めるか否かは、
>その証券は償還されるか否かで決まる、という言い方になるのだと思います。

と書きました。
証券が将来償還される場合はその証券は負債、証券が将来償還されない場合はその証券は資本、
というふうに、資本と負債を区別できる、と書いたわけです。
では、この記事のように、将来償還されることがない「永久債」については、どのように考えるべきでしょうか。
その証券は将来償還されることがないのなら、その証券は資本なのではないか、という話になりそうではあります。
しかし、私が思うに、将来償還されることがない「永久債」は、資本でもないし負債でもない、という言い方になるように思います。
「永久債」が資本ではない理由は、議決権がないことと永久債に関する費用の支払いの原資は利益剰余金ではないことです。
逆から言えば、議決権がありなおかつ証券に関する費用の支払いの原資は利益剰余金である証券を資本と呼ぶのだと思います。
また、仮に「永久債」を償還することを考えた場合の原資も、
資本金や利益剰余金ではなく、通常の債務の弁済同様、会社財産だけであるわけです。
これもまた、「永久債」は資本ではないことの理由です。
次に、「永久債」が負債ではない理由についてですが、一言で言えば「償還期限の定めがないから。」です。
「永久債」なのだから償還期限の定めがないのは当たり前ではないかと思われるかもしれませんが、
実は、償還期限がない時点でそれはそもそも負債ではない、という言い方になるのだと思います。
負債というのは全て、将来決済されることを予定しているものです。
債券でいえば、元本価額が負債の価額であるわけです。
将来償還する元本の価額が貸借対照表に計上されているわけです。
では、「永久債」の場合、その貸借対照表価額は一体何を表しているというのでしょうか。
「永久債」の貸借対照表価額は、何も表していないのではないでしょうか。
敢えて言うなら、「永久債」の貸借対照表価額は「永久債」を発行した時に会社が引き受け手から受け取った現金の金額を表している、
ということにはなるのかもしれませんが。
「永久債」を発行した時に会社が引き受け手から受け取った現金の金額がどうかしたのでしょうか。
それはただの寄附なのではないでしょうか。
償還期日の定めがないわけですから、その証券は負債(債務、返済する義務)になりようがないわけです。
「永久債」の発行は、債券の発行(債務の発生)というより、寄附を受けたもの(損益取引)、という捉え方が正しいように思います。

 



To loan means to lend temporarily.

お金を貸すとは、一時的に貸すという意味です。

 

To loan has no concept of to lend eternally or not to repay.

永久に貸すすなわち返済しないという考え方は、お金を貸すという考え方にはありません。

 

A lender and a borrower are required to decide the due date of the loan clearly.

貸付人と借入人は、貸付金の返済期日をはっきりと定めなければなりません。

 

Without the promise to repay in the future, it's not defined as a loan agreement.

将来の弁済の約束がない場合は、それは金銭消費貸借契約であるとは定義されません。

 

Without the due date, it's not defined as a loan.
Without the due date, it should be defined as an investment in a company or merely a donation.

返済期日がない場合は、それは金銭の貸借であるとは定義されません。
返済期日がない場合は、会社への出資と定義されるべきかただの寄附であると定義されるべきなのです。

 

Why does an existence who is able to pay an interest eternally need to borrow money?

永久に利子を支払い続けることができる存在が、なぜお金を借りる必要があるのでしょうか?

 

If a person doesn't need to return a thing he has borrowed, it means that he has aqcuired the thing.

借りているものを返す必要がない場合は、それは取得したという意味です。

 

 


2015年6月30日(火)日本経済新聞
債券市場、はや「出口」に備え? 異次元緩和 スワップション取引拡大 夏以降の物価上昇にらむ
(記事)

 


【コメント】
金利スワップ契約を締結しようが、スワップション契約を締結しようが、
それらの契約の対象となっている元々の契約である金銭消費貸借契約には何らの影響も与えません。
別の言い方をすれば、金利スワップ契約を締結しようが、スワップション契約を締結しようが、
金銭消費貸借契約は有効なままですし金利スワップ契約も有効なままだ、ということになります。
金利スワップ契約の締結は金銭消費貸借契約の無効や解除を意味しませんし、
スワップション契約の締結は金銭消費貸借契約や金利スワップ契約の無効や解除を意味しません。
金銭消費貸借契約の借入人は、金利スワップ契約とスワップション契約を締結した後も、契約通り、
金銭消費貸借契約に基づく利息の支払いを行わねばなりませんし、
金利スワップ契約に基づく追加的な利息の支払いを行わねばなりません。
ただ、スワップション契約を締結していれば、金利スワップ契約に基づく追加的な利息の支払いに関しては、
金利スワップ契約の相手方に追加的に支払った利息と同じ金額の現金をスワップション契約の相手方から受け取れる、というだけです。
3つの契約に基づく3つの取引トータルで見れば、結果的に損益に影響は与えない、ということになるだけなのです。
支払利息の支払いということであれば、税務上は損金算入が認められるでしょう。
しかし、金利スワップ契約に基づく追加的な利息の支払いに関しては、
「金銭消費貸借契約に基づく利息の支払い」ではないわけですから、税法理上は損金算入は認められないと考えるべきでしょう。
そして、スワップション契約に基づく支払った追加的利息に対応する受け取り額に関しては、
特段「金銭消費貸借契約に基づく利息の支払い」を相殺するものという捉え方はやはりできないため、
税法理上は益金算入と解釈されると考えるべきでしょう。
要するに、金銭消費貸借契約、金利スワップ契約、スワップション契約、
これらは全て、契約の相手方が全て異なるそれぞれが独立した完全に別個の契約だ、
というふうに各契約を捉えることだ大切だと思います。

 


From a viewpoint of the original contract, the underwriter of a swaption is the fourth party.

元々の契約から見ると、スワップションの引き受け手は第四者になります。

 

An interest rate swap contract, the second contract which follows the original loan contract, is not able to be canceled.
For the counter party of the interest rate swap contract is
different from the counter party of the swaption contract.

金利スワップ契約、これは元々の金銭消費貸借契約に続く第二の契約になりますが、この契約を破棄することはできません。
なぜなら、金利スワップ契約の相手方は、スワップション契約の相手方とは異なるからです。