2019年4月15日(月)



2019年4月14日(日)日本経済新聞
春秋
(記事)




2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計118日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜)
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html


 


【コメント】
紹介している春秋は、前回の改元の時とは正反対に改元フィーバーが現在日本列島を覆っている、という内容になります。
論調としては、改元を是としているでも非としているでもなく、どっちつかずの思いが筆者にはある、というふうに読めます。
この春秋を読んで、改めて天皇の生前退位について考えさせられました。
江戸時代以前は天皇は生前退位することがむしろ当たり前であったわけです。
おそらく、天皇の地位に就いたまま亡くなった天皇というのは、江戸時代以前は歴史上1人もいなかったのではないでしょうか。
それが明治時代以降は、それ以前とは正反対に、天皇が生前退位することがなくなった(天皇の地位は終身となった)わけです。
この天皇制の変遷について改めて考えてみたのですが、「家」の制度(家父長制と長子相続)と関連があることなのではないか、
というふうに私はふと思いました。
国を家に見立てるならば、また逆に、家を国に見立てるならば、その「主」に生前退位という概念はないと私は思いました。
「家」において、子にとって親が親でなくなることはない(子にとって親は一生涯親である)わけです。
同様に、「国」において、天皇は生ある限り天皇である、という考え方になるように思いました。
「国」というのは、「家」によりできているわけです。
この世の全員に「名字」があるとはそういう意味でしょう。
そのことを鑑みれば、やはり、国民にとって天皇が天皇でなくなることはない(国民にとって天皇は一生涯天皇である)、
という考え方が正しい(天皇の地位が終身であることは、少なくとも「家」の制度の観念に合致する)と私は思います。

 

Conceptually, the "Tenno System" is very similar to the "Family" System.

概念的には、「天皇制」は「家」の制度と非常によく似ているのです。