2019年4月14日(日)


わが国の紙幣(財務省)
ttps://www.mof.go.jp/currency/bill/index.html

 

平成30年10月18日
財務省
日本銀行券千円券の記号及び番号の印刷色を変更します
ttps://www.mof.go.jp/currency/bill/20181018.html

 

平成25年12月2日
財務省
新様式の日本銀行券5千円券の発行開始日を決定しました
ttps://www.mof.go.jp/currency/bill/issued/20131202.htm

 

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計117日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜)
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

 

 



【コメント】
昨日のコメントでは、2024年に発行・流通が予定されている新しい法定通貨についてコメントを書いたのですが、その中で、
「法定通貨を刷新する理由は、歴史上は『偽造』であったのだが、現代では『通し番号』の枯渇である。」、と書きました。
今日は、「そもそも『通し番号』というのは全部で何通りあるのか?」という点について少しだけ考えてみましょう。
財務省のウェブサイトには、通貨に関する様々な解説ページがあります。
それらを見ますと、図柄(肖像画や記載文字等)そのものの変更(言わば、法定通貨の刷新)ではないものの、
@記号及び番号の印刷色を変更するであったり、
A貼付しているホログラムの透明層(光沢性のある透明シール)を拡大するとともに形状を変更する、
といった軽微な変更が日本銀行券には一定期間毎に施されているということが分かります。
自動車のモデルチェンジで例えるならば、
@記号及び番号の印刷色を変更する ⇒ マイナーチェンジ
A貼付しているホログラムの透明層(光沢性のある透明シール)を拡大するとともに形状を変更する ⇒ ビッグマイナーチェンジ
といったところでしょうか。
2024年に発行・流通が予定されている新しい法定通貨は、フルモデルチェンジ(全部変更・刷新)であるわけです。
それで、「そもそも『通し番号』というのは全部で何通りあるのか?」についてなのですが、
「通し番号」と聞きますと、通常は文字通り「番号」(数字で表記された文字列)を想起するわけです。
しかし、現在の「通し番号」にはアルファベットも用いられています。
「通し番号」に用いられているアルファベットは、「組」を表しているのだと思います。
現在の「通し番号」は、数字(番号)とアルファベット(組)により表記されているわけです。
現在の「通し番号」は、「AA000000A」という数字6桁アルファベット3桁の合計9桁となっています。
そして、2024年に発行・流通が予定されている紙幣では、
「通し番号」が「AA000000AA」という数字6桁アルファベット4桁の合計10桁となることになっています。
この「通し番号」についてなのですが、例えば宝くじの購入であれば「連番」で購入するということが考えられるわけですが、
紙幣に印字されている「通し番号」というのは、数字の順番には全く意味はないわけです。
ただ単に紙幣を管理するために、紙幣に「通し番号」が印字されているだけ(その番号は管理番号に過ぎない)であるわけです。
その意味では、「通し番号」が「AAAAAAAAAA」という数字とアルファベット両方を用いた合計10桁の文字列であっても
通貨の管理の上では全く問題はないわけです。
その場合、「通し番号」は、数字10種類とアルファベット26種類の合計36種類の文字を用いて表記することになります。
36種類の文字を用いて10桁の文字列を表記する場合、その組み合わせは、合計すると「36の10乗」になります。
つまり、紙幣1種類当たり、合計3,656,158,440,062,976≒「3,656兆1,584億4,006万枚」だけ発行することができます。
このままでは分かりづらくピンときませんので現在の紙幣の「通し番号」の表記方法(現行の組み合わせの数)と比較をしますと、
「通し番号」が1桁増えるだけで「通り番号」の組み合わせは単純に現行の36倍になりますし、
さらに、現行数字のみで表記している6桁部分もアルファベットをも用いて表記することにしますと、
新しい「通し番号」は現行の「(36÷10)の6乗」=2176.782336倍になります。
この両者を掛け合わせますと、新しい表記方法の組み合わせは現行の「36」×「(36÷10)の6乗」=78364.164096倍になります。
現在の紙幣の「通し番号」の表記方法(現行の組み合わせの数)は20年間耐用することを鑑みますと、
今日私が書きました紙幣の「通し番号」の表記方法(組み合わせの数)は、
78364.164096倍×20年間=1567283.28192年≒156万7,283年耐用する、という計算になります。
新しい紙幣の「通し番号」の表記方法は現行の表記方法を踏襲する(アルファベット部分が1桁増加するのみ)と思われますので、
実際には、昨日書きましたように、新しい「通し番号」の表記方法(組み合わせ数)は現行の「26倍」になると思われます。
市中銀行の支店の窓口では、新札(ピン札)はもらえますが、その新札(ピン札)を連番でもらうことはできないと思います。
その理由は、窓口での業務が実務上煩雑になるからではなく、番号そのものには実は意味はないからだと私は思います。