2019年4月4日(木)



2019年4月4日(木)日本経済新聞
野村、国内店舗2割削減 デジタル化で 拡大戦略を転換
(記事)




2019年4月4日(木)日本経済新聞
野村、国内店舗2割減 巨額赤字に危機感
(記事)



株主・投資家の方(IR) 経営戦略(プレゼンテーション)
インベスター・デー
2019年4月4日
日本におけるビジネス・プラットフォームの再構築
ttps://www.nomuraholdings.com/jp/investor/presentation/data/2019_0404_02_prem.pdf

顧客ニーズの変化に即した体制整備
(12/16ページ)

今後のスケジュール
(13/16ページ)

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計107日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜)
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

 

 



【コメント】
野村證券が今後数年内に店舗数を現在の店舗数から約2割(30店強)削減するという経営戦略を発表しました。
投資家は現在でも証券会社に株式の売買を委託することはできるのですが、
多くの投資家はオンライン・トレードを用いて直接に自分自身で株式の売買を行っていると言えます。
投資家が「証券会社に株式の売買を委託する」ということが今後も減少していくのは間違いありません。
また、決算短信や法定開示書類や適時情報開示もインターネット上で容易に見ることができる時代になりました。
少なくとも投資家の立場から見ると、証券投資に際して証券会社の支店(実店舗)は不必要である、という結論になります。
証券会社の支店(実店舗)が減少していくのは、投資家の立場から見ると自然な流れのように思えます。
ただ、証券会社の立場から見ると、単に店舗を減少させればよいというわけにもいかないと思います。
記事には、野村證券は「対面営業」を得意としていると書かれていますが、
インターネットが当たり前の時代にあっても、「勧められるまでは気が付かない銘柄」というのは現実にはあるわけです。
証券会社の営業担当者は投資家に対面で有益な情報を提供することが仕事であるわけです。
投資家の立場からすると、インターネット上には情報があり過ぎて現実には全ての情報を読み切れないわけです。
そんな時は、現実には証券会社の営業担当者からの情報が証券投資の上で有益であるという場面もあるわけです。
そういった意味では、証券会社の営業担当者が有望な銘柄を勧めてくれた方が助かる、という場面は現在でもあるわけです。
そのようなことを踏まえますと、証券会社は「対面営業」を失くしさえすればよい、というわけでもないと思います。
特に、証券会社の営業担当者が投資家の自宅まで伺う、という場面が伝統的な個人営業ではあるわけですが、
そのための移動拠点としても支店は重要であると言えるわけです。
営業担当者が自動車で移動することを考えますと、一県に一支店では現実には投資家をカバーし切れないわけです。
証券会社の支店というのは、投資家のためであると同時に、経営上は営業担当者のためでもあるわけです。
仮に、投資家は証券会社の営業担当者からの情報提供すらも不要だと感じている、
ということであれば、支店の削減もやむを得ない、という結論にはなると思いますが。
元来的には「投資家は証券会社に『支店の窓口で』株式の売買を委託する。」ということだったのだと思いますので、
現在では投資家の証券投資はオンライン・トレードが中心になっているとなりますと、やはり支店の削減という結論になるのでしょう。
性悪説に立てば、投資家は都度「顔写真付き身分証明書(a photo ID)」を支店の窓口で担当者に見せて
証券会社に株式の売買を委託する、という手続きが求められます。
性悪説に立てば、オンライン・トレードでも、なりすましがないとは言い切れません。
「対面によるやり取りが最も安全で確実である。」、という結論はいつの時代も変わらないのだと思います。

 

On the current securities system, basically,
an investor visits a branch building of a securities company only when he opens an account.

現在の証券制度では、基本的には、投資家が証券会社の支店を訪れるのは口座を開設する時だけなのです。

 

Paper is the most reliable record medium.

紙が最も信頼できる記録媒体なのです。