2018年2月8日(金)



2018年2月8日(金)日本経済新聞
デサント、阻止難しく 伊藤忠のTOB「敵対的」に 経営迷走なら株主に打撃
きょうのことば
TOB 同意ない場合は「敵対的」
(記事)



2018年2月8日(金)日本経済新聞
デサント「韓国依存ではない」
2度の経営危機 伊藤忠が支援
(記事)


2018年2月8日(金)日本経済新聞 社説
敵対的TOBは日本に根づくのか
(記事)





2019年2月8日
伊藤忠商事株式会社
BSインベストメント株式会社
株式会社デサント株式(証券コード:8114)に対する公開買付けに関して
ttps://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2019/__icsFiles/afieldfile/2019/02/08/news_190208.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計52日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜)
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

 

 



【コメント】
まず最初に、昨日のコメントに一言だけ追記をしたいと思います。
私は昨日のコメントを書き進める中で、ストップ高やストップ安といった「制限値幅」ではなく、
1日当たりの取引成立株式数に一定の制限を課する「制限出来高」という概念を思い付きました。
「制限出来高」という証券規制を課しますと、常日頃から株式の取引が平準的に行われるため市場の安定化に資するように思う、
という趣旨のことを昨日のコメントで書いたわけです。
昨日コメントを書いている最中は全く思い出すことはなく、今日になって思い出したのですが、
「制限出来高」という証券規制はかつて日本に現にあった、という旨のことを以前聞いたことを思い出しました。
ひょっとしたら、現在でも「制限出来高」という証券規制を課している国はあるのではないかと思います。
「制限出来高」の趣旨や背景やメカニズムは、私が昨日書きました議論とほとんど同じだと思ってもらってよいと思います。
私は昨日のコメントでは、「制限出来高」について、「私個人の発案になりますが、」と書きました。
昨日は本当に、「理詰めで考えて言ったらこうなるな。」と自分の頭の中だけで論理的に考察を進めていった結果、
「制限出来高」という概念に辿り着いたわけですが、「制限出来高」のことは知っている人は昔から知っていたのでしょうが、
以前「制限出来高」についての話を聞いたことがあったのを今日になって私は思い出して、私自身非常に驚きました。
それから、伊藤忠商事によるデサント株式に対する公開買付についてですが、
本日2019年2月8日(金)に伊藤忠商事株式会社と株式会社デサントからプレスリリースがそれぞれ発表されています。
株式会社デサントからは、次のような興味深いプレスリリースが発表されています↓。


2019年2月8日
株式会社デサント
「BSインベストメント株式会社による当社株式の公開買付け」に関する当社労働組合からの声明文受領についてのお知らせ
ttp://www.descente.co.jp/jp/press_releases/0208.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)



株式会社デサントは、現在実施中の公開買付について、
株式会社デサントの労働組合であるオール・デサント労働組合中央執行委員会より声明文を受領した、とのことです。
「伊藤忠商事株式会社による公開買付け」に関して、オール・デサント労働組合中央執行委員会が声明を発表しています。
特にコメントはありませんが、伊藤忠商事側は中央執行委員長と会食をして建設的協議を行っていく必要があるのでしょう。


After the attainment of the tender offer,
Itochu will surely say to Descente, "We show you our good faith, and you show us your flag."
And, Descente will reply to Itochu, "If you have faith in our future, just do it."

公開買付が成立した後、伊藤忠はデサントにきっとこう言うでしょう。
「弊社は誠意を御社に見せますので、御社はどうするのか弊社に答えて下さい。」と。
すると、デサントは伊藤忠にこう答えることでしょう。
「御社が弊社の将来を確信しているのなら、是非そうして下さい。」と。