2015年6月19日(金)
2015年6月19日(金)日本経済新聞
プレミア前期 分配金621円増
(記事)
2015年6月18日
プレミア投資法人
平成27年4月期
決算短信(REIT)
ttp://www.pic-reit.co.jp/site/file/tmp-uwe5S.pdf
決算説明資料
ttp://www.pic-reit.co.jp/site/file/tmp-UXqNZ.pdf
借入金・投資法人債一覧
ttp://www.pic-reit.co.jp/ja_cms/finance/money.html
関連コメント
2015年6月16日(火)
http://citizen.nobody.jp/html/201506/20150616.html
【コメント】
2015年6月16日(火)に三菱瓦斯化学株式会社についてコメントしましたが、このコメントの意味が少し分かりづらかったかもしれません。
「自社株買いが本当に株主の利益になるのなら、自社株買いに応じる株主は誰もいないはずなのです。」の意味は、
「自社株買いが長期的に株主の利益になるのなら、このたびの自社株買いに応じる株主は誰もいないはずだ。」という意味なのです。
公正な価格よりも著しく低い価格、極端な話、無償で会社が一定規模の自社株買いを実施するとしましょう。
その自社株買いに他の株主が応じてくれれば、残りの株主は必ず得をするでしょう。
なぜなら、利益剰余金や会社の現金は一切減少しないのに、株式数だけが減少することになりますから、
結果、残りの株主の1株当たりの利益額や議決権割合は必ず増加するからです。
しかし、そのような自社株買いに応じる株主が果たしているでしょうか。
絶対にいないでしょう。
記事の文脈を踏まえれば、三菱瓦斯化学株式会社がこのたび実施した自社株買いには、応募する株主が非常に多数いたようです。
そのことは、その自社株買いの条件自体は応募する株主に非常に有利なものだった、ということを意味するのだと思いますが、
それは裏を返せば、応募しない株主にとってはその自社株買いの条件は不利なものとなり得る、ということではないでしょうか。
要するに、一部の株主から株式を買い戻すということそれ自体が、既に株主間の平等に反し得る、ということだと思います。
会社に利益剰余金は1つしかありません。
パイは1つだけなのです。
株主間でパイの奪い合いをするというのは、株主平等の原則や株式会社の理念に反するのではないでしょうか。
仮に自社株買いを所与のこととするならば、全株主から同じ買取価額で一定割合ずつ、
という考え方を行わざるを得ないと思います。
「株主」(shareholders)といった場合には、「総体としての株主」を指す場合と「一部の株主」を指す場合の両方がある、
という点に注意が必要です。
Conceptually speaking, the stock repurchase should be made only through a
meeting of shareholders.
"Through a meeting of shareholders" means
that a
company should buy the treasry shares back from all of the shareholders
equally.
Can a company pay a dividend personally?
概念的に言えば、自社株買いは株主総会を通じてしか行えない、ということになります。
「株主総会を通じて」とは、会社は全ての株主から平等に自己株式を取得しなければならない、という意味です。
配当金を個別対応で支払うことができるでしょうか。