2015年3月29日(日)
2015年3月14日(土)日本経済新聞
東商取 金の限日取引 新愛称を決定
(記事)
2015年3月13日
株式会社東京商品取引所
「金限日取引」の愛称決定について
ttp://www.tocom.or.jp/jp/news/2015/20150313.html
2015年3月24日
株式会社東京商品取引所
金限日取引(東京ゴールドスポット100)の5月7日取引開始が決定
ttp://www.tocom.or.jp/jp/news/2015/20150324.html
金限日取引(東京ゴールドスポット100)
取引要綱
ttp://www.tocom.or.jp/jp/news/2015/documents/20150323_tokyogoldspot100.pdf
過去の金の限日取引についてのコメント↓
2015年1月21日(水)
http://citizen.nobody.jp/html/201501/20150121.html
>(1)愛称
> 東京ゴールドスポット100
>(2)選考理由
> 金限日取引の取引対象である理論スポット価格(当社の金先物価格から理論的に算出)が
> 端的に表現されており、また、取引単位の100グラムをイメージできるため。
「金限日取引」における金の取引価格について、プレスリリースには、
>金限日取引の取引対象である理論スポット価格(当社の金先物価格から理論的に算出)
と書かれています。
つまり、「金限日取引」における金の取引価格は、東京商品取引所における金先物価格から理論的に算出される、と書いてあるわけです。
金の取引については詳しくはありませんが、これは価格の考え方としては正反対なのだと思います。
金の先物価格が金の現物価格から算出されるのであって、金の現物価格が金の先物価格から算出されるわけではないでしょう。
現物の引渡しがあるかないかはともかく、現物価格というのはまさに今現在の取引価格を指すのではないでしょうか。
今現在の取引価格を何かから理論的に算出する、ということはあり得ないのではないでしょうか。
今現在の取引価格というのは、まさに今目の前にあるのではないでしょうか。
現物価格(今現在の取引価格)というのは、算出のしようがないのではないでしょうか。
算出のしようがないというより、現物価格というのは取引が現に成立した価格(直近の成約価格)を指すわけですから、
算出も何もないと言いますか、むしろ人為的にも機械的にも算出は行ってはならないのだと思います。
現物価格という動かしようがない商品の価格がまずあって、その現物価格を基にして投資家が将来予測なり投機なりを行った上で、
商品の将来の価格すなわち「先物価格」が算出される、という流れなのではないでしょうか。
限日取引ということで、通常の現物取引とはやや異なる側面もあるのかもしれませんが、
現物価格は取引により常に一意に明確に決まる、ということだけは間違いないと思います。
詳しいことは分かりませんが、限日取引においても、金の売買価格は、現物取引における売買価格(現物価格)と同じ、
ということではないかと思います。
「限日」が 成ったら裏には 「現物」と
という句を書いたかと思います。
この句は意味が分かりづらかったかと思いますので、今日解説したいと思います。
これは「金」を将棋の金将に例えて詠んだ句です。
将棋の金将は「成る」ことができません。
敢えて言うなら、金将は裏返しても何か書かれていない(成る前と全く同じ「金」のまま)わけです。
金将というのは、将棋の全ての駒の中で、(王を除けば)唯一他の駒になる(成る)ということがない駒です。
また、他の駒にとって、「成る」とは金将と同じように動けるようになる、という意味です。
つまり、金将というのは将棋において一番強い駒であるということだと思います。
金将というのは、「成る」前から完成された状態にある駒ということだと思います。
金将は将棋の駒の中で「本物」だ、ということですので、「本物」という言葉から「現物」という語に置き換えました。
また、限日取引というのは、期限がないことが特徴です。
金将というのはいつまで経っても金将のままであるわけです。
また、金という物質(Au)は、他の物質と化学変化を起こすことが決してありません。
ですので、金将を形容するのに、「限日」(期限がない、永遠に変わらない)という語を用いてみたわけです。
私が書いた句を解釈すれば、
いつまでも変わることがない金が、仮に成ってみたとしても、やっぱり金(本物)のままなんだなあ。
という意味になります。
金の限日取引と、将棋の「金は成らない。」、金は決して他の物質と化学変化を起こさない(金は永遠に変わることがない)、
将棋においても化学においても比喩表現としても金こそが一番強い・本物だ(取引で言えば「現物」だ)、
といったことをかけて詠んだ句です。
There exist such transactions that the actual goods are not handed over.
現物の引渡しが行われないような取引もあります。