2012年1月14日(土)
2012年1月6日(金)日本経済新聞
会社研究 A 東レ
甦った繊維の成長力 営業益、4期ぶり過去最高
(記事)
2012年1月7日(土)日本経済新聞
会社研究 B 三菱商事
資源メジャーに挑む
(記事)
2012年1月11日(水)日本経済新聞
会社研究 C KDDI
固定と携帯、融合に勝機
(記事)
2012年1月12日(木)日本経済新聞
会社研究 D トヨタ自動車
復活へ「稼ぐ力」を熟成
(記事)
2012年1月13日(金)日本経済新聞
会社研究 E 信越化学工業
着々と育つ「第3の柱」
(記事)
2012年1月14日(土)日本経済新聞
会社研究 F 伊藤忠商事
トップダウンで投資攻勢
(記事)
2012年1月14日(土)日本経済新聞
製紙再興 下
輸入急増、続く供給過剰 待ち構える「守りの再編」
(記事)
【コメント】
優に10年以上前から慢性的に過剰設備と稼働率の低下に苦しんでいる業界があります。
その代表的な一つが製紙業界です。
IT化が進んで紙の需要量が減ったのかどうかは知りませんが(IT化よりオフィスの紙の消費量はかえって増えたとの統計もある)、
製紙設備が慢性的に過剰な状態がずっと続いているのは事実です。
それと、記事には紙の輸入が急増と書かれていますが、日本は紙の輸入など1cもしておりません。
2012年1月14日(土)日本経済新聞
ビール大手「ビール以外」に力 「ノンアルコール」成長 アサヒ、シェア急拡大狙う
ビールは新商品数絞る
(記事)
2012年1月14日(土)日本経済新聞
故津田氏、野球殿堂入り 北別府氏・故長船氏も選出
広島「炎のストッパー」 こん身の直球勝負
再び光
北別府氏「完封したような気持ち」
専門は電気工学 バット素材研究 ―大本氏
長嶋ジャパン誕生に力注ぐ ―長船氏
(記事)
協和発酵は現在キリンビールグループの一員であり「協和発酵キリン株式会社」と名称を変更しています。
協和発酵がキリンビールグループの一員になるまでの流れが興味深いと思いました。
キリンビールホールディングスは協和発酵自身や特定の誰かから株式を現金で取得して協和発酵を子会社化したのではありません。
協和発酵は、”キリングループの医薬品事業会社であるキリンファーマを株式交換により完全子会社化したことにより”、
キリンホールディングスの子会社となったのです。
協和発酵はキリンファーマを完全子会社化した、と思ったらいつの間にか自分がキリンビールの子会社になっていた、
な、何を言っているのかわからねーと思うが・・・、と思うかもしれませんが、この理由を説明しましょう。
2012年1月6日(金)
http://citizen.nobody.jp/html/201201/20120106.html
こちら↑でも紹介した教科書・スキャンが説明にそのまま使えます。
「日本のコーポレートファイナンス」 小堀一英/中島健二/大野薫 著 (社団法人金融財政事情研究会)
第7章 日本のM&Aの現状
7.5 わが国M&A市場の今後の展望
「キャッシュ・アウト・マージャーの解禁」
(291ページ)
戦略的提携および本公開買付け・本株式交換の概要
ttp://www.kirinholdings.co.jp/news/2007/1022_02.html
2007年12月7日
キリンホールディングス株式会社
協和発酵工業株式会社株式に対する公開買付けの結果に関するお知らせ
ttp://www.kirinholdings.co.jp/news/2007/1207_01.html
2008年4月1日
キリンホールディングス株式会社
株式交換成立に伴う特定子会社の異動について
ttp://www.kirinholdings.co.jp/news/2008/0401c_01.html
協和発酵がキリンビールホールディングスの子会社となった理由は、
協和発酵自身が行った株式交換により協和発酵の株主構成に大きな変化が生じたからです。
教科書の記述を引用すれば、
>買収対象企業の相対的な規模によっては、自社の経営権を逆に失う結果となる
>規模の小さい企業が大企業を買収する場合、株式交換では買収対象企業の大株主が買収側企業の大株主に踊り出る
まさにこの記述が、いつの間にか自分がキリンビールの子会社になっていた理由です↑。
キリンビールと協和発酵のことがそのまま教科書に書いてあります。
株式交換に際し、買収企業は買収対象企業の株主に、買収企業の株式を渡します。
小が大に対し株式交換を行う場合、買収企業は、買収対象企業の株主に、自社株式を大量に渡さねばならないのです。
株式交換により、確かに買収企業の支配権は獲得できたかもしれませんが、
自社もかつての買収企業の株主に支配されてしまったのです。
協和発酵とキリンビールホールディングスとキリンファーマの関係について書けばこうなります↓。
株式交換に際し、協和発酵はキリンファーマの株主であるキリンビールホールディングスに、自社株式である協和発酵の株式を渡します。
これは小が大に対し株式交換を行う形になり、協和発酵は、キリンファーマの株主であるキリンビールホールディングスに、
自社株式である協和発酵の株式を大量に渡さねばならないのです。
株式交換により、協和発酵は確かにキリンファーマの支配権は獲得できたかもしれませんが、
自社もかつてのキリンファーマの株主であるキリンビールホールディングスに支配されてしまったのです。
2012年1月14日(土)日本経済新聞
日航社長に植木氏 再建第2ステージに 強い収益体質作り急ぐ
(記事)
日航社長に植木専務執行役員 初のパイロット出身 大西氏は会長、稲盛氏は名誉会長に
日本航空は13日、植木義晴専務執行役員(59)が社長に昇格する人事を固めた。
大西賢社長(56)は会長、稲盛和夫会長(79)は名誉会長に就任する方向で調整している。
収益回復に一定のメドがついたため、今秋に予定している株式再上場を前に、新たな経営体制で再建に向けた改革を加速する。
植木専務はパイロット出身で、早ければ2月にも就任する見通し。日航トップにパイロット出身者が就任するのは初めて。
現在、旅客運送の中核である路線統括本部を担当している。稲盛氏の指導のもと京セラ流の部門別採算制度の徹底を推進するなど、
同社再生を下支えしたことなどが評価されたとみられる。
日航は2010年1月に会社更生法の適用を申請、11年3月に更生手続きを完了した。
一連の人員削減や赤字路線廃止などの合理化で収益構造が改善。11年3月期の連結営業利益が過去最高の1884億円に達し、
11年4〜9月期も高水準の利益を確保している。
破綻後は外部出身の稲盛会長、生え抜きの大西社長の体制で再建を進めてきたが、節目を迎えたと判断した。
「名誉会長」に関しては名称が変更となる可能性が残っている。
植木 義晴氏(うえき・よしはる)75年(昭50年)航空大学校卒、日本航空入社。
10年2月執行役員、同12月専務執行役員。京都府出身。
(日本経済新聞 2012/1/13
10:43)
ttp://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819696E3E1E2E3818DE3E1E2E3E0E2E3E09F9FE2E2E2E2
経営再建中の日本航空は13日、大西賢社長(56)が会長に退き、後任に植木義晴(うえき・よしはる)専務執行役員(59)を
昇格させる方向で最終調整に入った。来週にも決定し、年度内に就任する見込み。稲盛和夫会長(79)は名誉会長となる見通し。
植木氏はパイロット出身。日航トップにパイロット出身者が就任するのは初で、
父親は大正、昭和の時代に映画界の一翼を担った俳優、故片岡千恵蔵さん。その血筋も申し分なし!
腕利きのパイロットとして第一線で活躍した植木氏が、今度はトップとして経営の“操縦桿”を握る。
しかも父親は、戦前戦後の時代劇で活躍した俳優、故片岡千恵蔵さん。銀幕の大スターだった父親譲りのイケメンも注目となりそうだ。
日航関係者によると、植木氏は京都府出身で、航空大学校卒業後の1975年に日航入社。パイロット、運航乗員訓練企画部長、
グループのジェイエアで副社長、稲盛氏が会長に就任した2010年2月に本社の運航担当執行役員となり、
同年12月に専務執行役員に抜てきされた。
パイロットとして長年勤務し、その操縦技術には社内でも定評があるという。経営側に立ってからは、
稲盛会長の経営哲学を吸収し、経営者としての素質を評価されたようだ。
日航は今年秋の再上場を目指して準備中。2010年1月の経営破綻から2年で、収益力強化にも成果が出つつあり、
植木氏を中心とした新たな体制で再建に向けた改革を加速させる。
植木氏は現在、路線統括本部長として新規路線の開設計画などを担当し、
稲盛会長の経営方針を着実に実行できると判断されたとみられる。
日航は経営再建に向けて不採算路線の撤退や人員削減などリストラを実行した結果、
11年9月中間連結決算で営業利益1061億円と大幅な黒字を確保した。
ただ、欧州の金融不安などで経営環境は厳しい状況が続いており、植木氏には新たな「成長戦略」の立案が求められる。
“安定飛行”の予測はつかない。
また、再上場に向けた安定株主の確保も課題だ。日航は、株主でもある官民出資の企業再生支援機構とともに、
上場で確実に資金を集めるため、取引先などに一定の株式を引き受けてもらうことを検討している。
しかし、破綻前の株主だった取引先は大きな損失を出しており、順調に集まるか不透明な情勢だ。
(サンスポ 2012.1.14
05:04)
ttp://www.sanspo.com/shakai/news/120114/sha1201140505007-n1.htm
オヤジは俳優−。日本航空次期社長に昇格する見通しとなった植木義晴専務執行役員(59)が早くも注目を集めている。
父親は大正、昭和の時代に映画界の一翼を担った俳優、故片岡千恵蔵さん。血筋は申し分なし?
植木氏は1975年に航空大学校を卒業し日航に入社。パイロットとして長年勤務した。
2008年6月にグループのジェイエアで副社長に就任。稲盛和夫氏(79)が会長に就いた10年2月、
本社の運航担当執行役員となり、同年12月に専務執行役員に抜てきされた。
経営環境は厳しく“安定飛行”となるかは不透明だが、話題性だけはたっぷりだ。
(zakzak 2012.01.14)
ttp://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20120114/ecn1201141512001-n1.htm
【コメント】
日本航空の業績が回復しているなどというのは大嘘ですが、パイロット出身者が新社長に就任とのことです。
経営や会計で分からないことがあれば全部俺が教えてやる。