2017年4月30日(日)
2017年4月29日(土)日本経済新聞
慶応大学ビジネススクール 清水勝彦 経営書を読む
三枝匡著 「戦略プロフェッショナル」 @経営理論は役立つか 間違った問い
(記事)
記事全文
(日本経済新聞 2017年4月29日)
ttp://style.nikkei.com/article/DGXMZO14653780Z20C17A3000000?channel=DF180320167065
【コメント】
経営戦略理論に関する記事です。
「戦略プロフェッショナル」という本の内容について、
>本書で投げかけられているのが「戦略理論は役に立つのか」という基本的な問いです。
と記事には書かれています。
記事を読んで私が印象に残ったのは、
>何でもそうですが原理原則を明らかにした上で個別の問題に取り組まなければ、解決できることも解決できません。
という部分です。
法律を定める場合も会計基準を定める場合も、実は原理原則というものが定めの根底にはあるのです。
定めの背景には論理があるのです。
原理原則と論理から考えていくとこの定めになる、という流れが大切なのです。
私も会計や法律も学ぶ前は、会計も法律も人が適当に決めているだけだろう、と思っていました。
しかし、学んでみると、それは全く違うということが分かりました。
私は、会計や法律を学んで、中学生の頃を思い出しました。
小学生の頃私は、数学は何の役にも立たないと思っていたのですが、
中学に入って数学を学んでみると、数学にはちゃんとした理論体系があることが分かりました。
学問に理論体系があるなど、小学生の頃は思いもしませんでした。
会計と法律も全く同じであり、会計や法律には実はちゃんとした理論体系があるのです。
そして、実は現行の規定そのものよりも、背景にある理論体系の方が会計でも法律でも大切だ、ということも分かりました。
私は今後とも、経営管理学に関しても会計に関しても法律に関しても、理論に徹した議論をしていきたいと改めて思いました。
それが実は物事の本質なのだ、と。
それから、記事を読んで、「抗がん剤がどんなに良い薬でも、風邪は治らない。」という言葉も、
まさに言い得て妙だと思いました。