2016年11月17日(木)
【コメント】
今日はこの記事について一言だけコメントします。
記事中に「HDDとSSDの価格差が縮小している」というタイトルの折れ線グラフが載っています。
折れ線グラフだけを見ると、確かにそうだな、と思ってしまいますが、
グラフの注記を見ると、SSDは128ギガバイトの価格、HDDは500ギガバイトの価格、と書かれています。
つまり、容量が全く異なる製品の価格を比較していることになるわけです。
これでは全くフェアな比較とは言えないでしょう。
同じ容量で比較すると、SSDとHDDとではまだまだ大きな価格差があると言わなければならないと思います。
この点についは、記事本文中にも記載があり、次のように書かれています。
>下がってきたとはいえ、SSDは1ギガ(ギガは10億)バイト当たりの単価が約0.3ドル程度とHDDの3倍超だ。
同じ容量で比較すると、現在のところ、SSDはHDDの3倍超の価格となっているわけです。
SSDとHDDの価格差を折れ線グラフで表現するのなら、やはり同じ容量同士で比較するべきだと思います。
ただ、SSDは目下価格下落が著しいのは確かです。
HDDとの価格差が今後益々縮小していくのは間違いのないことだと言えると思います。
記事には、業界の専門家の見方として、
>SSDがHDDに取って代わることはない
と書かれています。
しかし、私の見方は正反対です。
以前も書きましたが、私はこれから10年以内に必ず全てのHDDがSSDに取って代わられると思います。
この世の中で稼働するHDDはその後ももうしばらくは残るでしょうが、
少なくとも生産工場からの出荷台数(≒消費者への販売台数)という意味では、
HDDの生産台数(≒販売台数)はこれから10年以内にほとんど0になると思います。
すなわち、いわゆる市場シェアが、これから10年以内に、SSDはほぼ100パーセント、HDDはほぼ0パーセントになる、という意味です。
他の言い方をすると、今後10年以内にHDDを誰も買わなくなる(メーカー製パソコンにもSSDが標準搭載となる)、という意味です。
2026年には、HDDを買う人はこの世に誰もおらず、店頭にも並んでいない、という状態になると思います。