2016年11月12日(土)
【コメント】
不動産投資とREITの比較についての記事です。
詳しくは記事を読んで下さい。
ただ、記事にははっきりとは書かれていないことなのですが、不動産投資とREITとでは根本的に異なる点が1つあります。
それは「減価償却」です。
一言で言えば、不動産投資を行った場合は、不動産の購入金額が減価償却手続きにより規則的に税務上損金となるのですが、
REITの場合は、投資口の購入金額が減価償却手続きにより税務上損金となることは決してない、という点です。
投資口の購入金額は、投資口の譲渡時に取得原価という形で結果的には税務上損金とはなるのですが、
その損金算入されるタイミングは譲渡時のみ、ということになります。
投資口を保有している間に受け取る分配金は全額が益金となるわけです。
一方、投資不動産の賃貸収入に対しては、不動産の減価償却費が損金となりますので、税務上は非常に有利になります。
記事には、”不動産所得がマイナス”となる場合について少しだけ書かれていますが、
それは賃貸収入よりも減価償却費の方が大きい場合のことを言っているのだと思います。
不動産投資とREITとでは、税務上の取扱いが全く異なる、という点には注意が必要だと思います。
Though both are a fixed asset, a building has the concept "depreciation" in it, but a share doesn't.
どちらも固定資産なのですが、建物には「減価償却」という概念がありますが、株式には「減価償却」という概念はないのです。