2015年2月4日(水)



2015年2月4日(水)日本経済新聞
日立機材MBO 非上場めざす
(記事)





2015年2月4日(水)日本経済新聞 公告
公開買付開始公告についてのお知らせ
CKホールディングス株式会社
(記事)

 


2015年2月3日
日立機材株式会社
CK ホールディングス株式会社
CK ホールディングス株式会社による日立機材株式会社(証券コード9922)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ
ttp://az199097.vo.msecnd.net/9922/ir/12519793233399999999_97833374-01a2-4d5c-864b-bbd7097c4369.pdf

 


2015年2月3日
日立機材株式会社
MBOの実施及び応募の推奨に関するお知らせ
ttp://az199097.vo.msecnd.net/9922/ir/12519793233399999999_a2b3cdcf-5977-4800-ad55-f5aacafbbbdb.pdf

 


2015年2月3日
日立機材株式会社
平成27年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
ttp://az199097.vo.msecnd.net/9922/ir/12519793233399999999_a086c18d-019c-44e5-a5e4-4270b1bce70e.pdf

 


2015年2月3日
日立機材株式会社
平成27年3月期 配当予想の修正に関するお知らせ
ttp://az199097.vo.msecnd.net/9922/ir/12519793233399999999_d35c25b2-f9bb-4a37-99f8-9e6aa95d5df0.pdf

 



【コメント】
日立機材株式会社は、元々、日立金属の100%出資により、
日立金属が製造する各種チェンの販売子会社である日立チェン株式会社として設立されたようです。
日立金属はMBOにより、現経営陣と投資ファンドの完全子会社となるようです。
このたびの日立機材株式会社のMBOとは異なりますが、
私の中で、「上場企業の株式を全て買い集めること」と「所有している株式を上場させること」とは正反対だ、と思いました。
このように書きますと、それらが正反対なのは当たり前ではないか、と思われるかもしれません。
ただ、私が強く思ったのは、出資と証券化とは正反対のことだ、という点なのです。
これだけでは意味が分かりづらいと思います。
実は、次の記事とMBO(上場企業の株式を全て買い集めること)とが私の中で概念的に1つになったのです。

 

2015年1月15日(木)日本経済新聞
■光明食品集団(中国国有食品大手) 資産の証券化を加速
(記事)


>子会社などの新規株式公開(IPO)を通じて資産の証券化を加速する。
>株式を上場している資産の比率を現在の20%前後から2018年に50%前後に高まる方針だ。

 


From a viewpoint of shareholders, capital is seed money.
On the other hand, from a viewpoint of a stock company itself, assets it has owned are seeds of securitization.

株主から見ると、資本金は元手です。
一方、株式会社自身から見ると、所有している資産は証券化の元となるものです。

 



私が何を言いたいか、まだ意味が分かりづらいと思います。
以下のような図表を書いてみました。
株式会社には1つの資産しかない、と想定してこの図表を見ると意味が分かりやすいと思います。
上場企業の株式を全て買い集めようとしている人物は、その株式会社の資産が目的なのだ、と考えてみると、
「所有している株式を上場させること」は資産の証券化であり、「上場企業の株式を全て買い集めること」は資産を買い戻すことだ、
ということになるわけです。
自分でも上手く伝え切れていないなと感じる部分があるのですが、この図表を見て私が言いたいことが伝わってくれればと思います。


「出資は株主から見ている。証券化は会社から見ている。」


ある売却したい資産がある場合、その資産のみを別会社化(新設分割)して、その新設会社の株式を投資家に譲渡するようにすれば、
『その資産を1人ではなく多数の人物を相手に譲渡した』ことと同じ状態を作り出すことができます。
非常に高額で買い手がいない資産は、この手法で証券化(小口分割化)できます。
つまり、資産の1人1人の取得価額を小さくすることができます。
資産そのものは小口に分割できません。
しかし、買い手の取得価額を小さくする(取得価額を小口化)ことはできます。


上場企業を完全子会社化するMBOは、
元々の資産の所有者から見ると、この『過去一旦証券化した資産』を全て買い戻す行為、
というふうに概念的に整理できるのではないかと思います。
資産を証券化しても、その資産の所有権は法人(新設会社)にあります。
証券化により資産の所有権が投資家に移転するわけではありません。
このことは、「資産を買い戻しやすい」、と表現できるのではないでしょうか。

 

The concept "juridical person" can make the relationship between shareholders and a company upside down.
(「法人」という考え方は、株主と会社との関係を正反対にし得る。)