2014年5月14日(水)
2014年5月13日
カルビー株式会社
2014年3月期決算短信
ttp://www.calbee.co.jp/ir/pdf/2014/financial_20140513.pdf
2014年5月13日
カルビー株式会社
決算説明会資料(2014年3月期)
ttp://www.calbee.co.jp/ir/pdf/2014/kessansetsumei_20140513.pdf
2014年5月13日
カルビー株式会社
剰余金の配当に関するお知らせ
ttp://www.calbee.co.jp/ir/pdf/2014/yojyou_20140513.pdf
2014年5月13日
カルビー株式会社
業績連動型株式報酬制度の導入に関するお知らせ
ttp://www.calbee.co.jp/ir/pdf/2014/20140513BIP.pdf
【問題】
債権債務の支払期日が土日・祝日など銀行休業日になってしまった場合は、どのような取扱いになるか?
ただし、契約書には、支払期日が銀行休日の場合についての定めはない。
【選択肢】
A. 支払期日を翌銀行営業日として取扱う。
B. 支払期日を前銀行営業日として取扱う。
【解答】
最高裁の判例によると、休日にかかる支払期日については翌営業日とすべきとの判断になっています。
最高裁判例に従うなら、答えは「A」です。
ただ、法理的に考えますと、支払期日とは「支払う期間が切れる時点」(=支払期限、タイムリミット、デッドライン)
ということではないかと思います。
債権者は、できるだけ早く支払いを行ってもらいたいが支払期限までは待たなければならない、
一方、債務者は、できるだけ遅く支払いを行いたいのだが支払期限までには支払わねばならない、
という、支払う日に関するお互いの妥結点が支払期限なのだと思います。
債権者の立場からすれば、支払期限前に支払ってもらうのは一向に構わないことですし、
債務者の立場からすれば、支払期限前に支払うのは全く自由なことです。
逆から言えば、債務者は必ず支払期限までに支払う義務がありますし、
債権者は必ず支払期限までに支払ってもらう権利があります。
この論理の流れから言えば、
債権債務の支払期日が土日・祝日など銀行休業日になってしまった場合は、支払期日は前銀行営業日となるわけです。
したがって、法理的に言えば、正しい答えは「B」です。
では、実務上はどのようなことが考えられるでしょうか。
銀行営業日の関係で売掛債権の回収が翌期首になってしまう場合は、通常買掛債務の支払いも翌期首にずれ込むものと考えられますから、
正常な営業を行っている状況下では期末日と銀行営業日の関係は通常資金繰りには影響を与えないはずです。
ただし、一般消費者を相手に販売を行っている小売業では、売上は現金取引、仕入れは掛取引になりますから、期末日が銀行休業日の場合は、
上記「A」の場合は期末日時点では手許現金が大幅に増加し(例えば当期の営業活動によるキャッシュフローは大幅に増加する)、
上記「B」の場合は手許現金は期末日が銀行営業日の場合と同じになります(例えば当期の営業活動によるキャッシュフローも同じになります)。
この影響を受け、この次の期の手許現金やキャッシュフローについてなのですが、次期は期末日が通常通り銀行営業日の場合の話ですが、
上記「A」の場合は期末日時点では手許現金は同じ(しかしこの期の営業活動によるキャッシュフローは債務を2期分支払うため大幅に減少する)、
上記「B」の場合も期末日時点では手許現金は同じ(例えばこの期の営業活動によるキャッシュフローも同じになります)。
要するに、小売業の場合かつ期末日が銀行休業日の場合かつ「A」の場合、当期の債務を言わば次期に繰り越すような形になりますから、
その分、当期の手許現金とキャッシュフロー、そして、次期の手許現金とキャッシュフローが大きな影響を受けるわけです。
もちろん、次期の期末日の手許現金はどちらにせよ結局同じになりますし、
当期のキャッシュフローと次期のキャッシュフローの合計額も同じになります。
仕入れは現金取引、売上は掛取引、などという業種業態はこの世にまずないでしょうから、
期末日が銀行営業日か銀行休業日かで資金繰りに影響を受ける企業はないとは思います。
次期の営業キャッシュフローが表面上減少しても、当期のキャッシュフローが表面上増加していますから、
トータルでは全く同じです(経営上資金繰りが影響を受けることは全くない)。
契約書の定めで、期末日が銀行休業日の場合は、売上債権は翌営業日、仕入債務は前営業日、
などという決済期日であれば期末日に大きな影響を受けることになりますが、
商慣行上、期末日が銀行休業日の場合の取り扱い(契約書での定め)は取引業者間で統一していると思います。
期末日が銀行営業日か銀行休業日かで資金繰りに影響を受ける企業は実際には一社もないと思います。