2014年5月13日(火)



2014年5月13日(火)日本経済新聞
■ロート製薬 前期純利益を下方修正
(記事)





2014年5月12日
ロート製薬株式会社
業績予想の修正および特別損失(減損損失)の計上に関するお知らせ
ttp://www.rohto.co.jp/ir/pdf/ir/ir140512.pdf

 


【コメント】
このたびロート製薬株式会社が発表した業績はあくまで「業績予想の修正」です。
関係会社株式について株価の回復可能性の検討を行った結果、2014年3月期末において減損損処理を実施する見込みとなったようです。
関係会社株式減損損失(特別損失)を計上するのを2014年5月12日に決定したのでしょう。
それで2014年5月12日に「業績予想の修正」を発表したようです。
ちなみに、正式な決算発表は明日「2014年5月14日」の予定です。
なぜ分かるのかと言えば、ここに書いてあったからです↓。


東京証券取引所
決算発表予定日の一覧 (2014/05/13 更新)
ttp://www.tse.or.jp/listing/kessan/index.html


平成26年3月期本決算及び平成26年9月期第2四半期決算の発表予定会社ということで、「5月14日開示予定分」が開示されております。
この資料は、上場会社から連絡のあった発表予定に基づき作成したものとのことで、
毎営業日午後5時頃を目処に翌営業日分を更新されているようです。

さらに、「決算の発表予定会社の一覧」ということで、今後の「決算発表の予定」が掲載されています。
この「決算の発表会社予定日一覧」は、対象となる期末の翌月の上旬に掲載し、その後適宜情報を更新する予定となっているようです。
参考までに、4月に第1四半期決算や第3四半期決算を迎える会社について見てみましょう。


平成27年1月期第1四半期決算・平成26年7月期第3四半期決算の発表予定会社の一覧(平成26年5月1日時点)
(東京証券取引所と同じExcelファイル)

「一部キャプチャー」

 



「5月1日」の時点で「6月13日」に決算を発表することまで予定が決まっているようです。
これから財務諸表を作成していくはずなのに、1ヶ月以上も先の日程まで正確に分かるようです。
それとも、財務諸表を作成するのに1ヶ月もかからないはずだから、各社とも随分足並みをそろえて秩序立って決算を発表しているのだな、
という嫌味の方が正しいでしょうか。
日々仕訳を切っていれば、後は精算表に転記し決算整理仕訳を切るだけ(貸倒や減損の判断と仕訳もここで行います)だとは思います。
その意味では、1ヶ月以上も先でよいのなら、会社は逆に発表予定日を決めることができるとは言えるのかもしれません。
ただ、適時開示だというのなら、それこそ財務諸表が完成し次第(もちろん会計監査人の監査は完了していなければなりませんが)、
決算を発表するということが大切であるとも言えると思います。
(決算短信発表時点では、会計監査人による会計監査は完了していない旨、決算短信には記載されていますが、それは本来おかしいわけです。)
何と言いますか、理論上は、何日で財務諸表を作成することができるとは事前には言えない(年によっても違うでしょう)と思いますし、
何日で会計監査は完了するとも事前には言えない(年によっても違うでしょう)と思います。
要するに、1ヶ月以上も前から決算発表日が分かるという点に極めて大きな違和感を感じる、ということを言いたいだけです。