2013年3月29日(金)



2013年3月29日(金)日本経済新聞
欧州防衛大手EADS 独仏の出資下げ 柔軟経営で米社を追随
(記事) 

 

 

【コメント】
記事には、

政府には国防など安全保障上の理由では、経営陣の決定を拒否できる黄金株が与えられるが、

と書いてあります。
結論だけ言えば、「黄金株と上場ほど矛盾した関係はない」となります。
書き出すと長くなりますが、広く社会一般に株式を誰もが自由に売買できるのが上場と呼ばれる制度です。
それなのに、1株のみで株主総会決議を拒否できるというのは、株主間の平等にあまりに反することだと思います。
この議論を進めていくと、1株当たりの議決権数が多い種類株式や逆に議決権がない優先株式も実は概念的におかしい株式である、
というところにつながるかと思います。

その議論についてはまた日を改めて書きたいと思います。

 

 


2013年3月29日(金)日本経済新聞
株価 10銭刻みに 来年 まず100銘柄前後 日本取引所 15年本格導入へ
(記事)



 


【コメント】
株価を円の下の「銭」の単位まで考えるというのは、これは単元株が100株だから可能な制度だと思います。
例えば売買単位が1株の場合は株価に銭の単位は出てこないでしょう。
なぜなら、決済ができないからです。
私設取引システムでは既に10銭単位の取引ができるとのことですが、
それは単元株が10株以上の銘柄のみだと思います(使ったことがないので分かりませんが)。

単元株が100株であることを半ば前提とした銭の単位までの株価、
そんなくだらないものを考えるくらいなら、単元株制度をなくし、株式の売買単位は1株、とすべきでしょう。
株式の売買単位は1株、1株1議決権、これが一番自然な株式の姿だと思います。