2012年11月8日(木)



2012年11月8日(木)日本経済新聞
中国 共産党大会きょう開幕 「ポスト習」世代を登用 政治局員に 軍トップ人事 焦点
事務局長に習近平氏
キーワード 国進民退 胡錦濤路線、民間育たず
(記事) 

 


 


2012年11月6日(火)日本経済新聞
軽自動車 レース混戦 上
ホンダの本気 利幅改善、フィット超す
(記事)



 


2012年11月7日(水)日本経済新聞
軽自動車 レース混戦 中
小型車を侵食 広さ・燃費、新技術競う
(記事)




 

2012年11月8日(木)日本経済新聞
軽自動車 レース混戦 下
税優遇なくなる日 「世界基準」で海外へ攻勢
(記事)

 


 



2012年11月8日(木)日本経済新聞
日電産、初の社債発行 1000億円 財務の安定度高め
(記事)



 

2012年11月7日
日本電産株式会社
第1回、第2回および第3回無担保社債(社債間限定同順位特約付)発行に関するお知らせ
ttp://www.nidec.com/~/media/nidec-com/news/2012/1107-01/1107-01.pdf

 

 


【コメント】
記事には日本電産が普通社債を発行するのは初めてであると書かれており、プレスリリースにも、

>なお、本社債発行は、当社として初めてのものです。

とわざわざ書かれています。
日本電産のサイトには、社債の発行状況に関するページを設けてあります。


社債情報
ttp://www.nidec.com/ja-JP/ir/stockholder/bond/


こちらによると、過去には転換社債型新株予約権付社債を発行したようです。
普通社債に関しては今回が初めてという意味でしょう。

理屈を言うと、転換社債型新株予約権付社債もやはり社債だと思います。
ただ、株式への転換条項が付いているということだと思います。
社債発行は今回が初めてという言い方は少しおかしいかもしれません。


 


と同時に思うのは、転換社債型新株予約権付社債というのは、社債を発行する側も引き受ける側も、
株式へ転換することを事実上前提にしているところがあるので、
経営的な視点から見ると、転換社債型新株予約権付社債というのは「新株式の発行」である、と言わねばならないと思います。
ただ単に、新株式の対価の払い込みと新株式の発行の時期とが数年ずれているというだけのただの「新株式の発行」である、
そういう側面は否定できないでしょう。
発行する企業が前もって受け取った現金はただの預かり金、預かり金を返す替わりに自社株式を渡している、
そういう見方もできるのではないでしょうか。

株式へ転換することを事実上前提にしている社債のことは今後、
「新株式申込証拠金型新株予約権付手付金」(純資産の株主資本の部に記載)とでも呼ぶことにしたらどうでしょうか。
株式への転換を前提にしているのです、社債という勘定科目名を付するのはおかしいでしょう。
また、事実上新株式発行ですから負債でもないでしょう。
ただし、借方勘定科目は別段預金でなくてもよいでしょう。
いきなり当座預金でよいと思います。
なぜなら、払い込まれた現金は、、負債(預かり金)としての性格を有するわけではないので別途管理する必要はなく、
払い込まれると同時に会社が自由に事業活動に使えるお金と言えるからです。

 

 

なお、現在では実務上「新株式申込証拠金」勘定を使うことはないと思います。
その理由は、非上場企業の増資の場合は、公募増資ではないすなわち極少数を相手とした(株主or第三者)割当増資を行うことになりますから、
新株式の対価の払い込みと同日に新株式を発行することになりますので、そのまま資本金(もしくは資本準備金)勘定になるかと思います。
一方、上場企業の場合は、現在では主幹事証券会社のみを引受先とした事実上の第三者割当増資しか行えませんので、
非上場企業の場合と同じく、そのまま資本金(もしくは資本準備金)勘定になります。
以前は上場企業(もしくは新規上場予定の非上場企業)は公募増資を行えたので、
新株式発行の払込期間中は実務上「新株式申込証拠金」勘定を使っていたかと思います。
非上場企業の場合は、以前から「新株式申込証拠金」勘定は使っていなかったかと思います。
いずれにせよ、現在では、新株式申込証拠金勘定や別段預金勘定は実務上使用されていないことには注意が必要です。

 

 


プレスリリースを読みますと、法律面に関しては、

>2.振替社債 本社債は、社債、株式等の振替に関する法律の規定の適用を受けるものとする。 

と書いてあります。


「社債、株式等の振替に関する法律」は1993年に制定だったかなあ、と思って今調べましたら平成13年でした。
全然違ってました。
何と間違えたのかちょっと自分でも分かりませんが。

 

 



他には、

>11.担保 本社債には担保および保証は付されておらず、また特に留保されている資産はない。
 
>12.財務上の特約 「担保提供制限条項」が付されている。

と書いてあります。


詳しくは分かりませんが、本社債に担保や保証が付いていないのは名前の通り「無担保社債」ということでしょう。
特に留保されている資産はない、というのは、今後後付けで(保証)担保として何か資産を差し入れるというようなことは考えていない、
というような意味でしょうか。詳しくは分かりませんし間違っているかもしれません。

財務上の特約として「担保提供制限条項」が付されているとのことです。
これは「社債間限定同順位特約付」というのが理解のヒントになるかと思いますが、
今後日本電産が新たに社債を発行する時には、日本電産は担保を付けて社債を発行することはできない、という意味だと思います。
同じ普通社債であれば全て無担保社債のみしか発行できない、
万が一倒産その他の事態になった時は全ての普通社債(保有者)は同じ扱いを受けることになり、
いずれかの普通社債(特に今後発行され得る第4回以降の普通社債)が他の普通社債に優先して弁済されるということはできない、
という意味だと思います。

この条項が付いている普通社債で一番満期が長いのは償還期限が平成34年9月20日の第3回社債です。
したがって、平成34年9月20日以降に日本電産が普通社債を発行する場合には、
担保をつけたり何か他の普通社債よりも優先して弁済されるような条項をつけた普通社債を発行することはできます。
 

気になったのは、期中償還の方法として、本社債の買入消却を払込期日の翌日以降いつでも行うことができる、と書かれている点です。
社債を購入する目的は人により様々でしょうが、銀行預金と同じ様な位置付け(つまり安全に置いておくだけ)のつもりで
社債を保有することが多いと思います。利益目的というより安全に長期運用することだけが目的、ということが非常に多いと思います。
そうすると、今回の社債のようにある意味いつ償還されてしまうか分からない社債というのは保有者からすると落ち着かないわけです。
そういったことを考えますと、このたびの日本電産の社債を購入するのは少なくとも個人ではないだろうな、と思いました。
まあそれで実際、引受会社は三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社と書いてあるわけですが。


 



他にもこのようなプレスリリースがありました↓。

 

2012年11月1日
日本電産株式会社
自己株式の取得状況に関するお知らせ
ttp://www.nidec.com/~/media/nidec-com/news/2012/1101-01/121101-01.pdf


>1.取得期間 平成24年10月1日 〜 平成24年10月31日(約定ベース)
>2.取得した株式の種類 当社普通株式
>3.取得した株式の総数 0株
>4.株式の取得価額の総額 0円

 


要するに、この期間(平成24年10月1日 〜 平成24年10月31日)には1株も取得しなかったということでしょうか。
1株も取得してないならいちいち知らせる必要はないかと思います。
え?進捗報告?
そうか、ご苦労だった。

 


 


沢井薬がキョーリンHD株を全て売却、売却代金で自社株買い

[東京 8日 ロイター] 沢井製薬は、保有していたキョーリン製薬ホールディングス株を10月に全て市場で売却した。
広報担当者が明らかにした。
沢井薬は、キョーリン株を5%弱取得し、経営統合を提案。しかし、キョーリンが拒否したことから、2011年3月に買収を断念していた。
キョーリン株の売却益を特別利益に計上するため、沢井薬は2013年3月期の連結当期利益計画を
103億円から109億円(前年比20.8%増)へと引き上げた。
広報担当者によると、売却代金は自社株購入資金に充当する。同日、発行済み株式総数の4.4%に当たる約70万株・60億円を上限に
自社株買いを実施すると発表。取得期間は、11月9日から平成25年1月31日。
(ロイター 2012年 11月 8日 18:25 JST)
ttp://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE8A705H20121108

 

 

2012年11月8日
沢井製薬株式会社
自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ
ttp://www.sawai.co.jp/wp-content/uploads/2012/11/20121108-01.pdf

 


平成25年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
ttp://www.sawai.co.jp/wp-content/uploads/2012/11/BriefReport2Q_FY2012.pdf

 

 



【コメント】
連結財政状態に関する定性的情報の「投資活動によるキャッシュ・フロー」を見ても、
四半期連結貸借対照表の「投資その他の資産」(これは逆に増加しています)を見ても、
四半期連結損益計算書の「特別利益」(特別利益自体ない)を見ても
四半期連結キャッシュ・フロー計算書の「投資活動によるキャッシュ・フロー」を見ても、
沢井製薬が保有していたキョーリン製薬ホールディングス株式を売却したというようなことは記載されていなかったので
おかしいなと思っていましたら、決算短信の一番最後に「重要な後発事象」として載っていました。
よく考えたら、沢井製薬が保有していたキョーリン製薬ホールディングス株式を売却したのは「10月に」ですから、
9月末日が四半期末日である第2四半期の財務諸表に載っているわけがありませんね。
「いつの話をしているのか」ということには常に気を付けないといけないなと思いました。

 

重要な後発事象
(投資有価証券の売却)
(自己株式の取得)
(12/12ページ)



 

決算短信をよく読んでいますと、期初計画に織り込んでいなかった特別利益の発生を勘案して通期の予想を変更する旨書いてありました。


連結業績予想に関する定性的情報
(5/12ページ)

 


 


独ボッシュ、保有するデンソー株5%全てを売却

[フランクフルト/東京 8日 ロイター] ドイツの自動車部品大手ロバート・ボッシュは8日、
保有するデンソー全株式(発行済み株式総数の約5%)を約11億ユーロ(約1122億円)で売却したことを明らかにした。
売却資金は投資や戦略的な買収に充てる。
デンソーはボッシュによる株式売却について、資本関係は解消するが、1953年の技術導入契約以来、
約60年続いている技術や事業での提携関係に影響はないとのコメントを発表した。
デンソーによると、今年3月末でボッシュはトヨタ自動車、豊田自動織機に次ぐ第3位の株主で、
保有株数は4643万9000株(保有比率5.77%)だった。
(ロイター 2012年 11月 8日 18:30 JST)
ttp://jp.reuters.com/article/JPauto/idJPTYE8A705L20121108

 

2012年11月08日
株式会社デンソー
ボッシュ・グループのデンソー株式売却について
ttp://www.denso.co.jp/ja/news/newsreleases/2012/121108-01.html

 

2012年11月8日
ボッシュ・グループ
ボッシュが株式会社デンソーの株式を売却
ttp://www.bosch.co.jp/jp/press/pdf/group-1211-01-release.pdf

 


【コメント】
ボッシュはデンソー株式売却で得た資金を、ゴルゴ13への依頼に使うそうです。

 


ゴルゴ13 :毎日新聞夕刊に「依頼」掲載 8日朝刊には返答も

 7日の毎日新聞夕刊1面に、さいとう・たかをさんの人気マンガ「ゴルゴ13」に登場する主人公のデューク東郷への
「依頼」広告が掲載されている。同紙の題字下に「13年式Gトラクター買いたし」と題して、
「至急の商談求む。但し中東への輸出仕様。委細は面談の上にて。連絡乞う」とある。
翌日の8日朝刊にはデューク東郷からの返答が掲載される予定。
 依頼広告は7日の同紙夕刊の「ゴルゴ13」の特別企画の一環。題字下広告は関東・中部地方で配布される夕刊に掲載されている。
「ゴルゴ13」では、主人公に依頼をする場合、新聞の広告が使われていることから立案された。
同紙の6、7面には作者のさいとうさんと毎日新聞社の主筆・岸井成格さんの対談が掲載され、現代政治について語っている。
企画は8日の朝刊にも続く予定。
 「ゴルゴ13」は、68年に「ビッグコミック」(小学館)で連載を開始し、コミックスの累計発行部数は2億部を超える。
天才的な腕前のスナイパー、デューク東郷が、依頼人から持ち込まれた任務を冷徹に遂行する……という内容で
73、77年に実写映画化されており、08年には舘ひろしさんを声優に起用したテレビアニメも放送された。
(毎日新聞デジタル 2012年11月07日)
ttp://mantan-web.jp/2012/11/07/20121107dog00m200033000c.html

 


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↑これは昨日の記事です。そして今日こうなりました↓。

 


ゴルゴ13:毎日新聞朝刊に依頼の「承諾」広告掲載

 8日の毎日新聞朝刊1面の題字下に、さいとう・たかをさんの人気マンガ「ゴルゴ13」に登場する主人公・デューク東郷から依頼を
承諾するという旨の広告が掲載された。「13年式G型トラクター商談に応ず」との見出しで、「上記商品の件、納期・価格を了解した。
スイス銀行の弊社口座へ代金が振り込まれ次第、通関手続きに着手す」とある。
7日の毎日新聞夕刊1面に「依頼」広告が掲載されたことを受けた形。
 広告は、7日の夕刊と8日の朝刊で展開する「ゴルゴ13」の特別企画の一環。題字下の広告は関東・中部地方で配布される朝刊に掲載された。
8日朝刊の15〜18面には、9日発売の「ビッグコミック」(小学館)22号に掲載されるマンガのプロローグが4ページにわたって掲載されている。
 「ゴルゴ13」は、68年に「ビッグコミック」(小学館)で連載を開始し、コミックスの累計発行部数は2億部を超える。
天才的な腕前のスナイパー、デューク東郷が依頼人から持ち込まれた任務を冷徹に遂行する……という内容で
73、77年に実写映画化されており、08年には舘ひろしさんを声優に起用したテレビアニメも放送された。
(毎日新聞デジタル 2012年11月08日)
ttp://mainichi.jp/mantan/news/20121108dyo00m200002000c.html

 

 

本日の毎日新聞の一面(該当部分)の写真です。地方によって広告・紙面に違いがあるようです。

 

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ゴルゴ13 :毎日新聞朝刊に異例の描き下ろしマンガ掲載

 さいとう・たかをさんの人気マンガ「ゴルゴ13」の第527話「ペルシャ湾危機(クライシス)」のプロローグが8日の毎日新聞朝刊に
4ページにわたって掲載されている。全国紙の朝刊に描き下ろしのマンガが掲載されるのは極めて異例のことで、続きとなる本編は、
9日発売の「ビッグコミック」(小学館)22号の巻頭に掲載され、物語に毎日新聞社(東京都千代田区)と岸井成格主筆が実名で登場する。
 「ゴルゴ13」は、68年に「ビッグコミック」で連載を開始したロングセラー作品で、天才的な腕前のスナイパーが、
依頼人から持ち込まれた任務を冷徹に遂行する……という内容。コミックスの累計発行部数は2億部を超える。
今回のコラボレーションは、毎日新聞が今年、創刊140周年を迎え、「ビッグコミック」が来年、創刊45周年を迎えることを記念して行われ、
8日の毎日新聞朝刊には描き下ろしのマンガのほか、「ゴルゴが撃った変わったもの」のベスト5などを紹介。
同内容は、8日午後1時半からニュースサイト「毎日jp」でも公開される。
 「ペルシャ湾危機」のプロローグは、毎日新聞のイラン・テヘラン特派員の兵藤がイランでデューク東郷を見かけるところからスタートする。
本編は、デューク東郷のイランでの行動が米大統領選やイラン核問題と関連していることが明らかになってくる……という展開。
同エピソードは「ビッグコミック」で3回にわたって掲載される。
(毎日新聞デジタル 2012年11月08日)
ttp://mantan-web.jp/2012/11/08/20121107dog00m200049000c.html

 

毎日.jpにプロローグマンガを掲載
ttp://mainichi.jp/pdf/golgo13

「毎日.jp上と同じPDFファイル」



 

特にコメントはありませんが、ゴルゴ13本人が堂々と新聞に出てしまってよいのでしょうか。
新聞広告に依頼を出すという連絡手段も知る人ぞ知る極秘中の極秘だったはずですが。
ひょっとしたらゴルゴ13は禅譲を考えているのかもしれません。