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2012年9月15日(土)



イオン九州/店舗減損損失9億1300万円で、赤字に

イオン九州は9月14日、2013年2月期第2四半期に、特別損失9億13000万円を計上すると発表した。
固定資産の減損に係る会計基準に従い、店舗の減損損失を計上するもの。
2013年2月期第2四半期の業績予想を修正し、売上高1225億円(前回予想比1.5%減)、営業利益1億8000万円(64.0%減)、
経常利益3億7000万円(5.7%増)、当期損失6億1000万円(-)とした。
第2四半期は、雇用や個人消費において緩やかな回復の兆しが見られつつあるものの、業種業態を越えた競争は一層激しさを増し、
引き続き厳しい経営環境が続いている。
ニーズに対応した新たな店舗展開や売場づくりに努めたものの、春先の気温低下や7月の九州北部豪雨災害など天候要因の影響もあり、
営業収益は厳しい状況で推移した。
営業利益・経常利益は、売上総利益率が改善したことなどにより前期に引き続き増益となるものの、当初計画を下回る見込みという。
(流通ニュース 2012年09月14日)
ttp://ryutsuu.biz/accounts/e091426.html

 

 


2012年9月14日
イオン九州株式会社
特別損失の計上及び業績予想の修正に関するお知らせ
ttp://www.aeon-kyushu.info/ir/pdf/kessan12_0914.pdf

 


2013 年2月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
ttp://www.aeon-kyushu.info/ir/pdf/kessan12_0625a.pdf

 

 



【コメント】
イオン九州は店舗の減損損失として特別損失9億13000万円を計上するとのことです。
経常利益が3億7000万円であり四半期純利益が6億1000万円の赤字ですから、
特別利益、特別損失、法人税等、法人税等調整額のトータルが9億8000万円のマイナスということになります。
特別利益、その他の特別損失は少額であると仮定しますと、「店舗の減損損失額≒四半期純利益へのマイナス額」ということになり、
法人税等及び法人税等調整額への影響額は全くない、ということになります。
これはどういうことを意味しているかと言いますと、イオン九州は店舗の減損損失に関して税効果会計を適用していない、ということです。
今までに何回か書きましたように、固定資産の減損損失に関しては税効果会計は適用すべきでないと私は思っています。
イオン九州の会計処理は正しいのではないかと思います。


参考までに書きますと、上で紹介しています「第1四半期決算短信」の10/10ページ目には、

>②報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
>該当事項はありません。

と書かれていました。

 

 

 


ちなみに、こちらも見出しだけ読めば固定資産の減損損失に関する記事ですが、実はこちらは固定資産の減損損失ではありません↓。
この損失は会社分割に伴う「事業移転損失」です。
仕訳等についてはいろいろと考えられますが、
会社分割を見据え貸借(会社分割を行う諸資産額と諸負債額)の価額を合わせるためだけに仮に固定資産の減損損失を行った場合、
それは実質的には固定資産の減損損失というより「事業移転損失」と言わなければならないでしょう。

 


 


スターホールディングス 固定資産の減損損失を計上
  
 14日、スターホールディングス(株)(本社:福岡市博多区、佐藤 不三夫社長)は、
分割事業に係る固定資産の減損損失を計上すると発表した。
 連結子会社であるスター為替証券(株)が、東京金融取引所における為替証拠金取引および株価指数証拠金取引に係る事業と、
店頭為替証拠金取引に係る事業を、吸収分割によりインヴァスト証券(株)を承継会社として吸収分割契約を締結したため。
 これにより、分割事業に係る固定資産の減損損失1億800万円(概算)2013年3月期 第2四半期に計上予定としている。
(NET IB NEWS 2012年9月15日 07:00)
ttp://www.data-max.co.jp/2012/09/15/post_16448_dm1715_1.html

 

 


2012年9月14日
スターホールディングス株式会社
損失の計上に関するお知らせ
ttp://v3.eir-parts.net/EIRNavi/DocumentNavigator/ENavigatorBody.aspx?cat=tdnet&sid=1004308&code=8702&ln=ja&disp=simple

 


2012年9月14日
スターホールディングス株式会社
連結子会社における事業の会社分割(吸収分割)に係る契約の締結に関するお知らせ(開示事項の経過)
ttp://v3.eir-parts.net/EIRNavi/DocumentNavigator/ENavigatorBody.aspx?cat=tdnet&sid=1004307&code=8702&ln=ja&disp=simple


 

 


スター為替証券株式会社の仕訳

 


平成24年11月25日(予定)(店頭為替証拠金取引「為替24」の吸収分割)


(店頭為替証拠金取引事業諸負債) 332,156千円    (店頭為替証拠金取引事業諸資産) 332,156千円
(店頭為替証拠金取引事業移転損失) xxx  (←0円?) 

 

平成24 年12 月2日(予定)(取引所証拠金取引「くりっく365」及び「くりっく株365」の吸収分割)


(為替証拠金取引事業諸負債) xxx      / (為替証拠金取引事業諸資産) xxx
(為替証拠金取引事業移転損失) xxx
(株価指数証拠金取引事業諸負債) xxx      (株価指数証拠金取引事業諸資産) xxx
(株価指数証拠金取引事業移転損失) xxx
(現金預金) 6億円


*プレスリリースによると、諸資産合計27,902,945千円、諸負債合計27,902,945千円、となりますが。
 貸借の価額が合いませんが、譲渡対価合計6億円がどう出てくるのか、
 また事業移転損失1億800万円(概算)が具体的にどう出てくることになるかは分かりません。
 諸資産額合計が本当は27,902,945千円より合計7億8000万円多いということだけは確かなのだと思いますが。