2012年8月1日(水)



2012年8月1日
株式会社三菱東京UFJ 銀行
メキシコ大手銀行バノルテ銀行との業務提携について
ttp://www.bk.mufg.jp/news/news2012/pdf/news0801.pdf

 

 

2012年8月1日
株式会社みずほコーポレート銀行
サンタンデール(メキシコ)銀行との業務協力協定の締結について
ttp://www.mizuhocbk.co.jp/company/release/pdf/20120801.pdf

 


 


【コメント】
みなさんこんにちは、本日外務省に入省いたしました参謀です。
所属部署は中南米局中米カリブ課です。
課長代理を拝命いたしました。


中南米局(Latin American and Caribbean Affairs Bureau)
ttp://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/sosiki/chunan.html

 

 

 

というのはいつもの通り冗談です。

 


 


外務省公式見解ではなく、あくまで私個人の見解ですが、メキシコは今後も経済発展はしないのではないかと見ております。
その理由はメキシコの「地政学的位置」です。


三菱東京UFJ 銀行のプレスリリースには

>南北米大陸へのアクセスが良いこと

と書かれていますが、皮肉なことにまさにこれが原因でメキシコは経済発展を遂げ切れないように思います。
アメリカへの交通の便がよいと貿易の面では確かに有利なのですが、
アメリカへの行き来が簡単だとどうなるかと言いますと、「いっそアメリカに移住してしまおう」となるのです。
国を引っ張っていく人材が次々とアメリカに移住していくとなりますと、メキシコが経済発展を遂げるのは難しい、というわけです。


他国へ移住するとなると一番障害になるのが言語です。
メキシコの公用語はスペイン語であり国民の大半がスペイン語を話すのですが、
実はアメリカもスペイン語が半公用語化しているのです。
特にまさにメキシコとの国境付近の州・地域ではスペイン語がむしろ公用語と言っていいくらいスペイン語が標準語となっています。
スーパーなどもスペイン語表示が当たり前になっています。
店員もスペイン語を話します。
というより、店員がスペイン語のネイティブだったりします。
英語の方が片言だったりします。
アメリカのスーパーで買い物をしているのに英語が通じない、もはやそんなレベルだったりします。
メキシコで生まれ育った人がアメリカに移住するのには実はほとんど障害はないのです。

 

 



今後も、メキシコからアメリカに移住する人は増えていくと思います。
何か事業を興すにしても、メキシコでよりもやはり世界一の市場規模を誇るアメリカの方が有望だ、と判断すれば
そのメキシコ人はアメリカに移住しアメリカで起業をするでしょう。
そのこと自体はそのメキシコ人の自由なのですが、国の経済全体のことを考えれば、
アメリカへの移住やアメリカでの起業はメキシコ経済の発展にはマイナスになるのは確かでしょう。
そしておそらく現にそうなっていると思います。
そして今後もそうなのだと思います。

 

「国」の定義は様々あるかと思いますが、「一つの国」という時には、基本的には、

○法律が一つであること

の他に、

○言語が一つであること

が挙げられるような気がします。
全ての国民同士が同じ言語で会話ができないというのは、それは「一つの国」と言えるのだろうか、という思いがあります。
また、ここで言う法律には、税制や会計制度等も含みます。
憲法や各種法律や税の仕組みや会計基準や上場規則等が二種類以上の言語で書かれている状態というのは
やはり「一つの国」という気がしません。
フランス語はフランス人の魂という台詞がありますが、
どの国の人にとっても、その国の言語というのは「生きていく上での基礎」であるわけです。
その基礎である言語が二つ以上あるというのは「一つの国」とは言えないという気がします。
そういうことを考えますと、アメリカという国はそういった面に関しては、実はまとまりのないバラバラの国である、と言えるのかもしれません。

 

「メキシコはアメリカに近過ぎる」

 

 


夏休みのジョーク(大学4年生の時、田舎へ帰省した時の友達との会話)

 


参謀「あ、久しぶり」
友達「おお、夏休みだから帰ってきたのか。お前就職どうするんだ?」
参謀「東京証券取引所に就職するよ。数値計算とか得意だろうと思われたらしく、採用になったんだ」
友達「おおそうかすごいな。東京の証券会社か。」
参謀「・・・う、うん。」