2012年7月27日(金)
2012年7月26日
豊田通商株式会社
豊田通商
CFAO社の株式29.8%を取得、追加の株式公開買付を検討
ttp://www.toyota-tsusho.com/press/2012/07/20120726-4046.html
【コメント】
豊田通商やこのたび買収するフランスのCFAO社がアフリカで自動車を販売しているとはあまり思えません。
その理由は、自動車は修理やメンテナンスが極めて重要だからです。
販売後のアフターケア、これがユーザーにとって極めて重要であり、アフターケアの体制が自動車の販売にも大きな影響を与えます。
「コンピューター ソフトがなければ ただの箱」ということばがありますが、自動車に関しては、
「自動車は 故障中だと ただの鉄の塊」と言ってもいいくらい、正常に走ることが何より大切なのです。
とにかく自動車の販売店だけ開設すれば売れる、というものではないのです。
部品の常備から修理工の教育までメンテナンス網の構築は簡単にはできません。
自動車の販売はアフターケアの提供と事実上セットであり、商社や販売店のみでは自動車は決して売れないのです。
では豊田通商は自動車を販売せずに何を目的にフランスのCFAO社を買収するのかと言えば、
海外における生活関連品事業を強化することが目的だと思います。
CFAO社の現在の筆頭株主はファッション関連企業だそうですが、CFAO社の主力事業は生活関連品事業だと思います。
CFAO社は自動車販売は主力ではないかもしくは手がけていないと思います。
豊田通商も既に自動車関連以外が主力になっているのだと思います。
事業紹介
ttp://www.toyota-tsusho.com/business/index.html
ところで、紹介したプレスリリースはフランス適時開示資料の邦訳だそうです。邦訳前の原稿もアップロードされています↓。
フランス適時開示原稿はこちら
ttp://www.toyota-tsusho.com/press/uploadfiles/201207261530_1.pdf
当然フランス語、と思いきや、英語です。
グローバルな世の中であるのは分かりますし、EUでは英語での発表は当たり前かもしれませんが、
フランスでは適時開示は英語のみでよい、とも思えません。
「フランス語はフランス人の魂だ」という台詞もあります。
日本語訳は発表しているわけですから、わざわざアップロードするなら原稿はフランス語(もしくは英語と両方)である方がよいと思います。