2012年5月30日(水)



クレバリーが自己破産、負債は3億3,200万円

 人気PCパーツ店を運営していた株式会社クレバリーが30日(水)に自己破産したことが明らかになった。
 5月30日(水)現在で、店頭には破産手続き開始を伝える告示書が掲示されているほか、同社の通販サイトも業務を停止。
サイト上には「申し訳ございません。現在全ての受注業務を停止しております。」という一文が掲載されている。
 帝国データバンクの速報によると、負債額は3億3,200万円。
●クマの「山田くん」で知られる老舗店
 クレバリーは、1991年設立。秋葉原では1996年から店舗を運営していた老舗で、今年2月までは3店を運営。
 独自流通を含む各種バルク品を多数扱っていた1号店、キーボードなど入力デバイス専門店として知られていた2号店、
初心者向けの品揃えをうたうインターネット館と、特徴的な店舗構成だったが、2月末に「付近一帯の再開発」という理由で
1号店と2号店を閉店、元クレバリー インターネット館をクレバリー秋葉原店という店名に変更して、営業を続けていた。
 一方、同社の経営状態については、昨年から業界内で噂になっており、「現金取引のみにしていた」(代理店)という例もあったよう。
閉店間際の今月には、人気製品の入荷がない、あるいは目立って少ないといった光景も確認されている。
 また、同店はクマのマスコットキャラクター「山田くん」や、その山田くんをモチーフにした女性キャラ「クレたん」など、
独特のマスコットキャラクターでも印象深い。山田くんは、店頭POPの「主役」として、様々に登場。弊誌「萌えキャラコンテンスト」でも
特別枠ながら300票を超える人気キャラクターだった。
 クレたんは2010年に登場、店頭POPやTwitterで「非公式キャラ」として活動していたキャラクター。同店業務停止後も
「クレたん永遠に不滅です!」などつぶやきが続いている。
(AKIBA PC Hotline 2012年5月30日 18:30更新)
ttp://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20120602/etc_clevery.html

 

 

 



秋葉原のPCパーツ店「クレバリー」が自己破産−負債額は3億円超

 PCパーツ店「クレバリー」(千代田区外神田2)が5月30日、自己破産したことが明らかになった。
 同社は1991年4月に設立。秋葉原のパソコンショップエリアにPCパーツ全般を扱う秋葉原1号店を1996年12月にオープン。
1999年11月にはキーボード、マウスなど周辺機器を扱う秋葉原2号店を、翌2000年には秋葉原3号店を出店。
自作パソコン・PCパーツ店として、秋葉原に実店舗3店舗とインターネットショップを展開。
さらに、パソコンパーツのブランドやオリジナルパソコンをリリースしてきたほか、オリジナル公式マスコットとして
エプロンを身に着けた「山田クマ」を起用していることでも知られていた。
 今年2月にはクレバリー秋葉原1号店(外神田3)と同2号店(外神田3)を閉店。3月以降は、インターネット館に店舗統合し
インターネットショップを主体とした営業に注力してきた。
 しかし、秋葉原無差別殺傷事件や東日本大震災による来客数の減少、タイ洪水被害の影響によるHDD関連製品仕入れの難航などにより
売り上げが減少。閉店などで事態の好転を図ってきたが自己破産に至ったという。
 帝国データバンクによると、負債は債権者約191人に対し約3億3,200万円。
(アキバ経済新聞 2012年05月30日)
ttp://akiba.keizai.biz/headline/2796/

 

 

 



【速報】「クレバリー」が廃業! 店舗統合から約3ヶ月、負債総額は約3億円

秋葉原の老舗自作PCショップ「クレバリー秋葉原店」が5月29日付けで閉店した。
Twitterで流れている情報によると、同店の入り口には"近日中に破産手続きが開始される"という旨を記載した告示書が登場した模様。
さらに同社の通販サイトでは、「現在全ての受注業務を停止しております」とアナウンスしている。
クレバリーの実店舗は、2012年2月末に1号店と2号店を閉めて、秋葉原店(旧 インターネット館)に統合して営業を継続していた。
なお、代理人弁護士事務所によると、負債総額は3億程度とのこと。
[16:55] 帝国データバンクによると、「負債は債権者約191名に対し約3億3200万円」。
(アキバ総研 2012年05月30日11:30 | 投稿者:akiba)
ttp://akiba.kakaku.com/pc/1205/30/113000.php

 

 

 



秋葉原の老舗PCショップ「クレバリー」が自己破産申請……負債は3億3200万円
 
 秋葉原の老舗PCショップ「クレバリー」が29日に事業を停止し、30日に東京地裁へ自己破産を申請したことがあきらかとなった。
負債は債権者約191名に対し約3億3200万円。
 30日現在、同店店舗はシャッターが閉まったままで、破産の告示書が掲示されている状態になっている。またWebサイトも、
トップページに「申し訳ございません。現在すべての受注業務を停止しております。」と表示されている。
 近年では、自社ブランド製品の「COORDY’S(コーディーズ)」「EZ-DigiX(イージーデジックス)」やインターネット販売が好調だったものの、
2008年に秋葉原で発生した無差別殺傷事件や東日本大震災の影響で来客数が減少。
さらにタイ洪水被害の影響でHDD関連製品仕入れが困難となり、2011年10月期の年売上高は約27億6200万円に落ち込んでいた。
今年に入ってから、複数あった店舗を集約させるなど、リニューアルを進めていたが、業況は好転せず、自己破産に至ったとしている。
(RBB TODAY 2012年5月30日(水) 18時18分)
ttp://www.rbbtoday.com/article/2012/05/30/89886.html

 

 

 



【コメント】
コメントは特にありません。
昔女とよく行った、なんてこともありません。

 

 

このたびの自己破産を経営面から見ますと、端的に言えば、パソコンのパーツなどはどうしてもネット通販が強い、ということでしょうか。
実店舗での営業が非常に厳しいのだと思います。
実店舗はショールームのようになっているのかもしれません。
特にPCケースのように大きいものだと、持って帰るのが面倒なので実店舗で見てネットで購入ということも多いのだと思います。
そしてネット通販では送料無料という場合もありますので実店舗で買う理由と言うのがなくなってきているのかもしれません。
ネット専業というのは本来は経営が難しい面があると思います(やはり実物を手にとって見たいとか店員に相談したいというニーズ)が、
ショールームの役割を無償で果たしているという意味でライバル店の実店舗がネット専業店の手助けをしてしまっている面があるのかもしれません。
また、身に着ける洋服類や高級ブランド品とは異なり、PCパーツはインターネットやパソコン雑誌を見ただけでも
ユーザーが必要とする情報が手に入ったりします。
PCパーツは本質的にネット通販に向いているのかもしれません。
他の商品の場合はまた話が異なるでしょうが、PCパーツに関しては、


Mortar is mortal, Brick is broken, Crick is critical.
(実店舗は死ぬ運命にあり倒産した、ネット通販が経営を左右する)


と言ったところでしょうか。

 

 



このたびの自己破産を会計面から見ますと、債権者数(約191名とのこと)と負債の額(約3億3,200万円とのこと)がおかしいと思います。

2007年10月期の年売上高は約46億4500万円、2011年10月期の年売上高は約27億6200万円、とのことです。
仮に売上高は正しいとします。
PCパーツ店に限らず小売店が倒産するパターンというのは似通っていて、煎じ詰めれば、次第に売り上げが減少していって
商品在庫(棚卸資産)が滞留・増加し始め、資金繰りのための借り入れ(短期借入金)が増加し、
最後は資金繰りに行き詰る、という道をたどります。
そしてその時の総資産回転率(売上高÷総資産)は総じて1回未満になります。
棚卸資産が水ぶくれを起こしている状態です。
2011年10月期の年売上高は約27億6200万円とのことですので、経営状態が良好な時を敢えて想定して総資産回転率が1回だとしますと、
総資産の額(=負債額+資本の額)は27億6200万円です。
倒産時には総資産の大半は負債です(最悪のケースでは債務超過で負債の額が資産の額より多い場合もある)。
そうしますと、負債額は27億6200万円に非常に近い数字だと考えられます。
とてもではありませんが、負債の額は記事にありますような約3億3,200万円ではありません。
勘で書けば、コンマの場所を間違えてしまい、本当の負債の額は「33億2,000万円」ではないでしょうか。

また債権者数は約191名とありますが、これもどうでしょうか。
取引銀行は多く見積もっても3〜4行ではないでしょうか。
また、PCパーツの仕入れ業者(卸売業者)は実はそもそもそんなに多くはないような気がします。
そもそもPCパーツの種類(ケース、マザーボード、CPU、メモリ、ハードディスク、電源、マウス、キーボード、ディスプレイ・・・)自体が
非常に少ないわけです。
卸売業者自身が複数のPCパーツを取り扱っているということも多いでしょう。
ある意味自作パソコンというのは狭い世界なわけです。
そうしますと、仕入れ業者(卸売業者)の数も多く見積もっても十数社ではないでしょうか。
すると、債権者の数は、取引銀行と仕入れ業者(卸売業者)の合計で20名いるかいないか、といったところでしょうか。
とてもではありませんが、債権者の数は記事にありますような約191名ではありません。
これも勘で書けば、コンマ(?)の場所を間違えてしまい、本当の債権者数は19.1名、小数点以下第一位を四捨五入して、
本当の債権者数は19名ではないでしょうか。

債権の内容が借入金(貸付金)なのか買掛金(売掛金)なのかで取引内容や返済・決済日や意味等話が大きく異なりますので
平均を取ることには何の意味もありませんが、参考程度に敢えて平均を取るなら、債権者一人当たりの債権額は1億7,474万円になります。