2012年5月23日(水)
[東京 23日 ロイター] パナソニックの宮田賀生専務は23日の事業方針説明会で、
2012年度の世界市場での消費者家電の販売計画について、テレビを含むAV機器の商品構成が47%になるのに対し、
冷蔵庫や洗濯機など白物家電が52%と、比率が逆転するとの見通しを示した。
11年度の実績は、AV機器51%に対して白物家電49%、10年度実績はAV機器が58%に対して白物家電が41%だった。
宮田専務が所管するグローバルコンシューマーマーケティング部門の目標。韓国勢との競争の激しい消費者家電(B2C)の分野で、
12年度の販売計画は前年比横ばいの2兆3850億円。先進国市場の成熟化で日米欧が減少するのに対して、
新興国での販売を伸ばす計画。
商品構成は、テレビの販売比率を引き下げて利益率の高い白物家電の販売を強化する。テレビの商品構成は、10年度に34%、
11年度に26%の実績だったが、12年度には22%まで引き下げる計画。
白物家電を所管する高見和徳専務は
「薄型テレビが出たばかりのころは、白物家電は邪魔にならないようなマーケティングをしていたが、
これからはグローバルで積極展開していく」と述べた。
薄型テレビ事業は赤字が継続しているのに対して、高見専務が所管する白物家電事業(B2B含む)の12年の営業利益率は
7%の計画となっている。
(ロイター 2012年
05月 23日 13:01
JST)
ttp://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPTYE84M02620120523
【コメント】
2012年5月23日
パナソニック株式会社
「2012年度事業方針」に基づく事業ドメイン及び営業部門の戦略について
ttp://panasonic.co.jp/ir/relevant/2012/jn120523.pdf
2012年5月23日
パナソニック株式会社
2012年度
事業方針(要旨)
ttp://panasonic.co.jp/ir/relevant/2012/jn120511-2.pdf
白物家電売上高がAV機器売上高を超えるということはありえないかと思いますが。
どの電機メーカーでも最初はそもそも電灯類や白物家電類しか製造販売していなかったのですが、
技術の進展に伴い、テレビ類を製造販売し始めたわけです。
電灯類や白物家電類の売上高を追い越したのがまさにテレビだったのだと思います。
テレビ類の売上高が白物家電類の売上高を追い抜いたのはおそらく1970年代後半だと思います。
それ以降はずっと、AV機器売上高が白物家電売上高を上回っていると思います。
白物家電売上高がAV機器売上高を超えるというのはネタにしても、
エコポイントという補助金と地デジ完全移行が日本のテレビ事業をダメにした、
改めてそう思いました。