2012年5月9日(水)
[東京 9日 ロイター] ソフトバンクは9日、米イーベイ子会社でオンライン決済大手のペイパルと決済事業で日本に合弁会社を
設立すると発表した。資本金は20億円で、両社の折半出資により「ペイパルジャパン(仮称)」を7月めどに設立する。
国内のスマートフォンユーザーを対象に、ペイパルの決済サービスを提供していく。
記者会見した孫正義社長は「日本のオンライン決済のディファクトスタンダードを作る」と述べた。
さらに「合弁会社を成功させて、将来はヤフー・ジャパン(ヤフー)のように上場させる」という。
共同会見したイーベイのジョン・ドナホー社長は「日本は重要な市場だと再確認した。
グローバル決済の会社として日本でもナンバーワンを取っていく」と語った。
また、会見に同席したペイパル代表のデビット・マーカス氏は、合弁会社の具体的な事業として、クレジットカードリーダーの
「ペイパル・ヒアー」を発売すると発表した。クレジットカードを扱えない小規模事業者でも、
このデバイスをスマートフォンに差し込めばクレジットカード決済を受け付けることが可能になる。
10日から一部のソフトバンク店舗でテスト販売し、7月から本格展開する。デバイスの料金は1200円で、
取扱高の5%を取り扱い店舗から徴収するビジネスモデルという。
合弁会社のCEOには、3月末までヤフーの最高執行責任責任者(COO)を務めていた喜多埜裕明氏が就任する。
合弁会社には、ソフトバンクから喜多埜氏ら3人、ペイパルから3人の役員を迎える。
(ロイター 2012年
05月 9日 12:56
JST)
ttp://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK079925420120509
2012年5月9日
ソフトバンク株式会社
PayPal
ソフトバンクとペイパルが合弁会社を設立
〜グローバルモバイル決済ソリューション「PayPal
Here」を発表
中小規模事業者における、クレジットカードやデビットカード、PayPalによる決済を実現〜
ttp://www.softbank.co.jp/ja/news/press/2012/20120509_01/
>「法人営業部隊で(カードリーダーを)徹底的に配りまくって一気に店舗数を100万件、200万件まで増やしていきたい」(孫氏)
ソフトバンクは2002年前後、ADSLモデムをただで配っていたくらいです。
カードリーダーの価格は約1200円(オープン価格)とのことですが、カードリーダーをただで配ってもおかしくない気がします。
通話・通信料の価格破壊の次は、決済手段費用の価格破壊を実現するかもしれません。
>また、日本ではすでにおサイフケータイが普及しているが、おサイフケータイはクレジットカードと比べて取引金額が少額であることや、
>機種変更などの際の残高の移行手続きが煩わしいなどの問題があるとして、競合には当たらないとの見方を示す。
>「馴染みの客は顔パスだけでコーヒーが飲める、洋服が買えるということになると、これはもう支払いの革命が起きたということ。
>日本でガラパゴス的に発生したおサイフケータイは非常に一時的なビジネスモデルだったと、いまから5〜10年後にいわれるようになる」(孫氏)
おサイフケータイや各種電子マネーは使える場所がサービス毎に異なりますから、
決済手段を現金以外で済まそうとすれば結局3〜4種類のカード類を持たねばならなくなってしまいます。
また、支払いのための残高のチャージも煩わしいと感じている利用者もいるかもしれません。
それがクレジットカード一枚のみどこでも支払いが可能でチャージも必要ないとなりますと、
他の電子マネーはやめて支払い手段はクレジットカードに一本化しようと考える消費者が出てくることは十分に考えられるでしょう。
おサイフケータイや各種電子マネーはペイパルによるクレジットカード決済普及までの過渡期の産物だった、
と言われるが来るかもしれません。