2012年3月19日(月)



2012年3月19日(月)日本経済新聞
丸紅、革新機構と700億円 英の洋上風力建設 買収
(記事)


 

 

 

【コメント】
この記事はネタということでよろしゅうございますか。
悪名高い惨業確信危行が載っていたのでスキャンだけいたしました。

 

 

 



2012年3月19日(月)日本経済新聞 経営の視点
人ごとでない「ソーシャル」 示唆に富むヤフー社長交代
(記事)




 


【コメント】
SNSだなんだ言っても、現実の世界の人と人とのつながりがあって初めてネット上のつながりがあるわけです。
現実の世界の人と人とのつながりはないのにネット上ではつながりがあるということはあり得ません。
SNSのつながりは現実の世界のつながりをサポートする道具に過ぎないわけです。
ヤフーの井上社長はSNSを「交換日記」とやゆしたようですが、交換日記は現実のつながりがないと長続きしませんし、
もっと本質的に重要なことを言えば、交換日記を行うのにお金を支払おうとする人々はいません。

そういったことを考えていきますと、わざわざ高いお金を払ってまでSNSを利用しようとする人はほとんどいないと思います。
電子メールの送受信にお金がかかるのであれば誰も電子メールを使おうとはしないでしょう。
ブログを開設するのにお金がかかるのであれば誰もブログを作成しないでしょう。
ホームページを開設するのにお金がかかるのであればこの世に存在するホームページの数はいまよりもはるかに少ないでしょう。

「ただなのであればやってみるかな」、SNSを利用する人はそう思っているだけです。
交換日記を有料化したとたんに誰も利用しなくなるでしょう。

フェイスブックは学生達のための交換日記でした。
それも、キャンパスやサークルでのつながりを大前提にした、ね。
全く何の関係も無い見ず知らずの人とネット上だけでつながろうとは始めから誰も考えていないわけです。
フェイスブックがビジネスとしては破綻しているのは始めから誰もが分かっていることです。

 

 

 



2012年3月19日(月)日本経済新聞 グローバルオピニオン
米マサチューセッツ工科大教授 マイケル・クスマノ氏
新産業創出で日本復活を
(記事)


 

 


 


【コメント】
”グローバルに共通したビジネスの基盤(プラットフォーム)”という言葉が出てきています。
人が見たり聞いたり書いたりするインターフェイス部分のみがその国の言語であるだけで、
その中身(プログラム処理部分とか基盤部分と言えばいいでしょうか)は世界共通である、という意味でしょう。
米国企業は世界共通である基盤を築いているが日本企業はそうではない、といった指摘が書かれていますが、
そんなことはないでしょう。
例えば自動車であれば、「走る・曲がる・止まる」という自動車の機能は世界共通ですし
タイヤやハンドルや車体やエンジンの役割、そしてアクセルやブレーキの使い方、といった基盤部分は世界共通です。
デザインや各国独自の規制等へのカスタマイズ部分が異なるだけです。

世界で成功している企業を見ますと基盤部分は世界で共通している、ということがほとんどではないでしょうか。
基盤部分から国によって変えないといけないとなりますと、それはグローバルに成功しているとはいえないといいますか、
国によって基盤部分から変えていくといったことはそもそも不可能といっていいのではないでしょうか。
国によって基盤部分から研究開発を行っていくというのはリソース的に無理だと思います。
むしろ話は逆で、基盤部分を変えずにいかにその国その地域にあった仕様にカスタマイズしていくか、
というマーケティングこそがグローバルに成功するカギを握るのではないでしょう。


Think  Globally, Act Locally.

といいます。

Think Globally は基盤部分(研究開発)です。
Act Locally は現地仕様へのカスタマイズ(マーケティング)です。


米国企業はこうであるとか日本企業はこうである、という話ではなく、
グローバルに成功している企業というのはどの企業も基盤部分は世界共通である、ということだと思います。

 

 

 


それと、日本は言語面や文化面で非常に独特であると書かれています。
海外企業を買収しても成功例は多いとはいえない、とまで書かれています。
国内市場は縮小していくのは分かっていることですで、日本企業は海外企業の買収はするべきではないというのは乱暴の意見だと思います。
まず国内市場を確実にした上で、海外へ進出していくことはどの企業にとっても当然考えていかねばならない経営課題だと思います。

ただ、そのことは一旦置いておいて、日本は言語面や文化面で非常に独特であるというのは事実なのでしょう。
これは海外企業から見ると、日本市場は他の国の市場と異なり非常に独特であるということです。
消費者の好みが他の国の消費者とは異なりますから、マーケティングが日本では非常に重要になっているのだと思います。


そこで私はマクドナルドが思い浮かびました。
マクドナルドはそれこそ世界中の国々でハンバーガーを販売しています。
「ビッグマック指数」という数値まで算出されているくらいです。
マクドナルドは米国で開発したハンバーガー類を世界中で販売しているわけです。

マクドナルドが販売しているハンバーガーは世界中で同じ、
しかし、日本だけが日本で新商品を開発して販売しているのではないか、という考えが思い浮かびました。

このことを、経営面から考えていきますと、米マクドナルド本社から見ると、
日本では経営陣に新商品開発や新店舗の改装といった権限を与え緩やかな連携を築いている(そして成功している)、
日本以外の国ではどちらかというとアメリカのハンバーガーをその国でもそのまま販売している(そして成功している)、
ということではないだろうかと思いました。

同様に、このことを資本面から考えていきますと、米マクドナルド本社から見ると、
日本では完全子会社という形ではなく半数(正確には49.99%)の株式を所有するにとどめている(日本マクドナルドは上場までしています)、
日本以外の国では米マクドナルドの100パーセント子会社としてその国その国で経営を行っている、
ということになると思います。

米マクドナルド・グループの中で、株式が上場しているのは、米マクドナルド本社を除けば、
世界中で日本だけである、という点も日本は言語面や文化面で非常に独特であるということを反映したものだと思います。