2012年3月10日(土)



2012年3月9日(金)日本経済新聞
SUMCO 今期 最終黒字に転換 拠点再編が寄与
(記事) 

 

 


2012年3月9日(金)日本経済新聞 アングル
マツダ応募増資、応募額3倍以上に 前向き戦略、評価はこれから
(記事)



 


2012年3月9日(金)日本経済新聞
住商、シネコン撤退 投資会社に数十億円で売却
(記事)



 


2012年3月10日(土)日本経済新聞 アングル
カルビー株、1年で7割上昇 「脱創業家」成長に期待感
(記事)

 

 

 



2012年3月10日(土)日本経済新聞
けいざいじん
日本ハム次期社長 竹添 昇氏(63) 経営見直す感覚磨く
(記事)



 


2012年3月9日
日本ハム株式会社
代表取締役の異動および役員人事に関するお知らせ 
ttp://www.nipponham.co.jp/ir/library/financial/2012/files/20120309.pdf

 

 

 


2012年3月10日(土)日本経済新聞
三菱重工、商船を2ヵ所に集約 造船 道半ばの構造改革 膨らむ過剰感、技術外販も
(記事)



 


2012年3月9日(金)日本経済新聞
■銀座ルノアール 首都圏の喫茶店買収
(記事)



 


2012年3月9日(金)日本経済新聞
合併公告
東京みらい農業協同組合
東京あぐり農業協同組合
(記事)

 

 

 

 


2012年3月10日(土)日本経済新聞
伊藤忠系、LCC出資 ジェットスターに16.7% 三菱商事から株取得
LCCとの連携模索 旅行・食品など、成長にらむ
(記事)



 

 

【コメント】
何がしたいのかさっぱり分かりません。
専業で行わない限りLCCは成功しないことははじめから分かっているはずです。

 

 

 


2012年3月9日(金)日本経済新聞
全日空がコンテスト 格安台頭でも接客で勝負
(記事)




2012年3月9日(金)日本経済新聞
ANA、個人向け社債300億円 来月にも
(記事)


 

 

 

【コメント】
>我々はLCCとは違う。

 

分かっているならよろしい。

 


 



2012年3月10日(土)日本経済新聞
三光汽船が返済猶予打診
(記事)


 

 

(関連記事)


2012年3月10日(土)日本経済新聞 市場分析
国際物流に薄明かり 郵船や全日空、北米向けが復調 欧州は依然低迷 運賃の回復鈍る
(記事)

 

 


 



三光汽船、私的整理へ 戦後最大の破綻会社、再び苦境に
 
 中堅海運会社の三光汽船(東京都千代田区)が、第三者機関の「事業再生ADR」を活用し、金融機関による支援で再建を目指す
私的整理に入る方針を固めたことが9日、分かった。週明け12日にも発表する。世界的な海運不況に加え、円高や原油高騰の影響で
資金繰りが悪化した。同社は昭和60年に会社更生法の適用を申請し、
負債総額5200億円と当時としては戦後最大の経営破綻となった。
 同社は平成10年に更生手続きを完了し、事業を縮小して業務を続けてきた。しかし、再び苦境に陥り、平成23年3月期決算では、
141億円の最終赤字を計上していた。
海運業界では、コンテナ船の供給過剰で運賃が大幅に下落し、大手海運会社も軒並み最終赤字となっている。
 ADRは経営不振に陥った企業が、事業を継続しながら再建を目指す私的整理の手法の一つ。法的整理に比べて手続きの期間が短く、
早期の再生が可能。ただ、すべての取引先の金融機関の同意が必要で、調整が難航する可能性もある。
(産経新聞 2012.3.10 01:37)
ttp://sankei.jp.msn.com/economy/news/120310/biz12031001370000-n1.htm

 

 

 



【コメント】
ネット検索してみますと、日経ヴェリタス(第102号)には、
三光汽船が再上場を視野に入れている、という記事が載っているようです。

その記事は2010年2月とのことです。
リーマンショックは2008年の後半ですから、それを乗り越えた時期に再上場を考えている、という状況な訳です。
例えば、2007年以前は業績もよく再上場も考えられる状態だったのに、
リーマンショックのせいで再上場どころではなくなった、
そして今再び経営不安に陥っている、といったようなことは考えられなくはないとは思います。

しかし、株式の再上場を考えていたのはリーマンショックを乗り越えた後の2010年2月です。
2010年2月ころですと、経済状況も少し落ち着き始めたことではなかったかと思います。
それなのに、今になって、というと少し意外な気がします。
それに2011年度は極端に景気が悪かったということもないと思います。


三光汽船の財務諸表を見てみましょう。

 


 



【単体決算報告】 

  ◆貸借対照表 平成23年3月31日現在 
ttp://www.sankoline.co.jp/FinancialReport/20110331貸借対照表.pdf

  ◆損益計算書 自 平成22年4月1日    至 平成23年3月31日
ttp://www.sankoline.co.jp/FinancialReport/20110331損益計算書.pdf

 

【連結決算報告】(要旨) 

  ◆貸借対照表 平成23年3月31日現在 
ttp://www.sankoline.co.jp/FinancialReport/20110331貸借対照表_連結.pdf

  ◆損益計算書 自 平成22年4月1日    至 平成23年3月31日
ttp://www.sankoline.co.jp/FinancialReport/20110331損益計算書_連結.pdf

 


貸借対照表


損益計算書


連結貸借対照表


連結損益計算書


 

 


コメントはキャプチャー画像に書いています。


結論を一言で言えば、(事業環境の急変がない限り)三光汽船は短期的にも長期的にも、資金繰りに問題はありません。
金融機関やその他債権者とのリスケは必要ありません。
「事業再生ADR」など利用する必要など全くありませんし、週明けの12日に何かを発表する必要もありません。
もし「事業再生ADR」を申し出るようなことがあれば、三光汽船も銀行側もバカだということです。
これで「事業再生ADR」だなどと言おうものなら、三光汽船も銀行側も「私はバカです」と主張しているようなものです。
外部から見ても三光汽船が資金繰りに困っていないことぐらい分かります。
三光汽船は私的整理などという表現とはほど遠い財務状況にあります。

「事業再生ADR」と言いたいだけちゃうんかと。

 

 

また、キャプチャー画像にも書いていますが、三光汽船は1985年の倒産のことがトラウマになっているようです。
羹に懲りて膾を吹く、という心理状態になっています。
ただ、これは良いトラウマといってよいでしょう。

企業の過去やトラウマまで分かる、これが財務分析です。

 


そして、企業の心的外傷まで癒す、これが私のコンサルティングです。
まあそれは今思いついた冗談ですが。

 


 



なぜ三光汽船は資金繰りに困らないか分かりませんか?
では、一緒に資金繰り表を作成しましょう。
自分の手を動かして資金繰り表を作れば、三光汽船がなぜ資金がショートしないか分かります。

 

資金管理1


資金管理2


資金管理3


資金管理4


資金管理5


資金管理6


資金管理7



 

資金繰り表の作成、これも財務管理の基礎です。
日々の実務をナメるな。

 


 



「戦史に学ぶ経営戦略」 岡庭博(三光汽船元会長) 著 (サンケイ出版)

 

第3章 弱い軍でも勝てる


企業経営へのアドバイス

自社の長所・短所を知れ
無茶な競争をしない
三光汽船の天津航路の話

108〜109ページ

 

110〜111ページ

 

112ページ




>不利だと思ってもあせらず、じっと相手のやり方、市場の動向を注意することである。
>一時はどういう方法もないようにみえても、こうした努力を重ねると、いつの間にか、
>ライバルの欠点もわかってくるし、市場の動向を取り入れることもできるのである。


 

まとめ
○人生(経営)万事、塞翁が馬
○雌伏雄飛