2012年2月8日(水)
そこで今日は、アメリカでは昨日のようなかけ算の文章問題を小学校ではどのように教えているのか調べてみました。
アメリカではかけ算の順序はどのように教えているのか、特にかけ算の式ではどのような順序になっているのか気になりました。
それらしいキーワードで検索しましたら、日本にも小学生向けの教育サイトがあるようにアメリカにもたくさんサイトがありました。
その中で一番分かりやすいと思われる絵入りの問題を紹介します。
絵を見て、式と答えを書いてみてください。
Problem
Chris buys 8 packs of golf balls. How many golf balls does he have altogether?
問題
クリスさんはゴルフボールを8パック購入します。クリスさんはゴルフボールを全部で何個持っていますか?
式:3×8=24
答:24個
です。
昨日も書きましたように、かけ算は「『かけられる数』×『かける数』」ですから、「8×3=24」は間違いです。
これは日本でもアメリカでも中国でも韓国でも東南アジアでも中東でもEUでも世界中どこでも同じです。
世界中どこでも「3×8=24」が正解です。
ところが、このサイトの答えを見ますと、なんとこうなっています。
「Answer」
Multiplication Word
Problems
ttp://www.superteacherworksheets.com/multiplication/counting-objects-multiplication.pdf
このサイトのトップページはこちらです↓。
Super Teacher Worksheets
ttp://www.superteacherworksheets.com/
(キャプチャー)
主に小学校で習う内容を網羅した学習プリント集サイト、といってよいでしょう。
学習プリント類は「K-5」向けとなっています。
「K-5」は
"kay through five"
と発音し、幼稚園から小学5年生までの教育期間を指すアメリカの用語です。
このサイトはデタラメな内容のファイルを掲載しているいかがわしいサイトでは決してないと思います。
ファイルをアップしている方は児童のことを本当にまじめに考えてサイトを運営しているのだと思います。
それだけに何かアメリカの初等教育の病巣の深さを感じてしまいました。
アメリカの小学校教育は深刻な問題を抱えているなと思いました。
>About Us
>
>Since 2007, we at Super Teacher Worksheets have
been dedicated to providing
>the high-quality, educational materials for
students in grades K-5.
>This site features thousands of printable PDF
files. Our collections include math worksheets, spelling
lists,
>reading comprehension passages, education board games, graphic
organizers, handwriting practice pages,
>educational card games,
flashcards, and manipulative teaching materials.
>We hope your students
enjoy learning with the resources on Super Teacher Worksheets.
(キャプチャー)
アメリカでは小学校でこのように算数を教えそして児童は間違って学んでいるとは。
小学校からこれではアメリカ人は数字に弱いはずだと思いました。
これでは会計も弱いでしょう。
連結財務諸表には親会社説しかない、経済的単一説などという考え方はない、そのような考え方は会計理論が破綻している、
と言っても分からないはずだと思いました。
私は今まで、
迷いや悩みなど 一生消えぬものと思えたなら
ボクらはスーパーマン
と思って生きてきましたが、小学校で算数をここまで間違えて勉強してしまうと、
逆に一生迷いや悩みなどないのかもしれないなと思いました。
「我々は戦争で負けたのであって学界で負けたわけではない」
「我々は暴力で負けたのであって頭脳で負けたわけではない」
という言葉が思い浮かびました。