2012年2月5日(日)



2012年2月5日(日)日本経済新聞 そこが知りたい
アステラス製薬社長 畑中 好彦氏
抗がん剤、新規参入の勝算は? 遺伝子を診断 最適な薬
(記事)

 



 

2012年2月5日(日)日本経済新聞
石化 国内設備を削減 三井化学など コスト下げ生き残り
(記事)

 

 

 

 


【コメント】
患者一人一人に合わせたテーラーメード型の治療を「個別化医療」と呼んでいるそうです。
マーケティングでは、消費者一人一人のニーズに合わせたきめ細かな販売方法のことを、
「ワン・ツー・ワン・マーケティング」とか「『個』客化」と呼んだりします。
医療もサービス業だと考えることができるのかもしれません。
消費者のニーズを的確に把握し合わせていくことが大切なのは、医療でも他のビジネスでも同じなのでしょう。

 

 


鉄の場合も完全に同じなのですが、石油を原料とした各種化学素材類は輸出を行いませんから円高の影響はあまりありません。
輸出は行わないということはその企業の販売市場は国内で完結しているということです。
と同時に、国内市場は縮小傾向です。国内での業績は間違いなく頭打ちです。
では海外に、と言いたいところですが、これも鉄の場合と同じで、海外にも同じ設備をもった企業が既にどの国にもあるのです。
日本企業が海外に製鉄所や石油化学コンビナートを建設することは事実上不可能なのです。
鉄や石油を原料とした各種化学素材類の企業が海外販売高を増やすことはできないのです。
海外の同業の企業を買収するということもないわけではないとは思いますが。
また、鉄や化学素材は汎用性の高い産業財(生産財)であるがゆえに他社製品との差別化も難しいと思います。
輸出もできない、差別化も難しい、となりますと、縮小均衡しかないのかもしれません。