2012年1月25日(水)



2012年1月25日(水)日本経済新聞 決算深読み
エムスリー、多角化もじわり 臨床試験支援や海外展開 今期、8期連続で経常最高益
(記事)



エムスリー株式会社
平成24年3月期 第3四半期決算短信 [日本基準](連結)
ttp://corporate.m3.com/ir/library/financial-statements/pdf/20120124_01.pdf

 

 


2012年1月25日(水)日本経済新聞
インドも金融緩和 預金準備率、3年ぶり下げ 景気下支え
(記事)



 


2012年1月25日(水)日本経済新聞 公告
合併公告
東洋電機株式会社
ティーエムシー株式会社
合併公告
三井食品株式会社
エスケイ仙台酒販売株式会社
(記事)

 

 

 



2012年1月25日(水)日本経済新聞 大機小機
企業にできる経済活性化策
(記事)

 

 

【コメント】
珍しくまともな内容ですので紹介します。

 

 

 


出版業界落ち込み止まらず 2年連続で2兆円割れ

 2010年の出版物の推定販売金額が前年比3・1%減の1兆8748億円だったことが25日、
出版科学研究所(東京)の調査で分かった。21年ぶりに2兆円割れとなった09年から、さらに落ち込む結果となった。
 同日発行された「出版月報」1月号によると、書籍は前年比で3・3%減の8213億円、雑誌は3・0%減の1兆535億円。
書籍は4年連続、雑誌は13年連続で前年割れとなった。電子書籍は集計していないという。
 同研究所は「長引く不況やネットの普及、若年層の人口減少などさまざまな要因が重なり、低落傾向に歯止めがかからなかった」
と分析している。
(共同通信 2011/01/25 13:47)
ttp://www.47news.jp/CN/201101/CN2011012501000383.html

 

 

 

社団法人全国出版協会
出版科学研究所
日本の出版統計
ttp://www.ajpea.or.jp/statistics/index.html

 

 

 



2011年11月25日(日)日本経済新聞 公告
株式会社有隣堂 第59期決算公告
(記事)


 


会社概要
ttp://www.yurindo.co.jp/company/?preview_flag=0&flag_no=012

 

 

 

株式会社有隣堂 簡易貸借対照表(平成23年8月1日現在)
(「流動資産<流動負債」は要注意)

 

 

 


【コメント】
流動比率=流動資産÷流動負債×100=85.4%


流動比率は、流動性(短期の安全性)分析で極めて重要な比率であり、理想的には、200%以上が望ましいのですが、
少なくとも必ず100%以上あることが必要です。
有隣堂の場合は、流動比率が100パーセントを下回っており、支払能力が明らかに不足しています。

書籍小売業は本が売れた分のみ書籍の仕入れ元に仕入れ代金を支払うビジネスモデルです。
つまり、買掛金があるからといってその全額を支払わなければならないわけでありません。
もう少し詳しく言いますと、書店は返本することを前提に本を仕入れます(書籍を書店に納入する側も返本を前提に納入します)。
そして、「返本」を行うことによって(仕入れ戻し)、買掛金の金額も減少するのです。
要するに、貸借対照表に載っている買掛金の額だけ書籍小売業が支払うことはまずないのです。
ですので、書籍小売業の場合は、それ以外の業種とは、流動比率の見方を少し変えねばならないと思います。
(この点に関してもう少し書きますと、書籍小売業は常に棚卸資産と買掛金が両建てで将来の返本の分だけ
過大計上されているのです。このことは逆から見ると、書籍小売業に書籍を納入する企業(取次といいます)の方は、
常に売上高と売掛金が過大計上されていることになります。取次の方は、売上戻りと売掛金の減少を前提にビジネスを行っています。)

流動比率の話に戻りますと、家電量販店やスーパーなどの小売業とは異なり、
基本的には書籍小売業は棚卸資産(店頭の本の在庫)が過大であることそのこと自体が原因で資金繰りに困ることはありません。
また、書店での買い物はほとんどが現金取引ですので、仕入れ代金の支払いよりも常に現金が先に入ってきます。
つまり、日々の書店の仕入れ・販売活動(正常営業循環)においては、書店が資金繰りに困ることはないのです。
もちろん、書店では仕入れの他にも、従業員の給与やテナント代や減価償却費、水道光熱費といった経費がかかりますので、
それらの支払いに関して資金繰りが苦しくなるといったことはありますが。

書き出すときりがありませんので、今日は有隣堂の財務指標を計算して終わります。


「株式会社有隣堂の主な経営指標とその業界平均値」
(自己資本が薄いというより借入金が多過ぎると思います。手を広げすぎたのかも。資金繰りは常に厳しいでしょう。)