2011年12月14日(水)



Microsoft、Windows Phone部門社長交代 アンディ・リース氏は新ポストに

スマートフォン市場で苦戦するWindows Phone部門の新社長にテリー・マイヤソン氏が就任し、
アンディ・リース氏は新設される“Windows 8とWindows Phoneのインパクトを最大限にする”ための新ポストに就く。


 米Microsoftは12月12日(現地時間)、Windows Phone部門の組織改編を発表した。
同部門社長のアンディ・リース氏が新設されたポジションに移り、後任として、Windows Phone Engineering担当副社長の
テリー・マイヤソン氏が新社長に指名された。
 アンディ・リース氏 スティーブ・バルマーCEOは発表文で「Windows PhoneとWindows 8の2012年のインパクトを
最大限にするためのスピード重視の任務をアンディに依頼した」と語った。リース氏はバルマー氏の直属となる。
 リース氏は1990年にMicrosoftの英国本社に入社。販売、マーケティング、サービス部門を経て、2010年10月に新設された
Windows Phone部門の社長に就任した。同部門でリース氏は、Windows MobileからWindows Phoneへの戦略変更および
「Mango」のリリースを率いた。
 テリー・マイヤソン氏 マイヤソン氏は1997年に、自身で創業したInterse CorporationがMicrosoftに買収された際に同社入りした。
Microsoft Exchangeチームに8年在籍した後、Windows Phone部門に移り、副社長としてWindows Phoneおよび
Zune向けのソフトウェア提供チームを統括している。
 Windows Phoneは、米AppleのiPhoneや米GoogleのAndroidが支配するスマートフォン市場で苦戦している。
米Gartnerによる第3四半期の世界携帯電話市場に関する調査では、Microsoftのスマートフォンのシェアは2.7%だった。
(ITmedia 2011年12月13日 09時28分 更新)
ttp://www.itmedia.co.jp/news/articles/1112/13/news023.html

 

 


Steve Ballmer Email to Employees on Executive Changes

Text of an internal email from Microsoft Chief Executive Officer Steve Ballmer to employees
regarding executive changes at Microsoft.

 

To: All Microsoft Employees
From: Steve Ballmer
Subj: Leadership Next Steps - Windows Phone
Sent: Monday, December 12, 2011
ttp://www.microsoft.com/presspass/press/2011/dec11/12-12steveb-mail.mspx

 

 


We are driving toward the end of the year with a lot of momentum and buzz, especially in the consumer arena.
The new Xbox dashboard is being well received, Kinect and Xbox consoles set a record for Black Friday weekend sales,
the Windows Store news from last week delighted developers and partners, Windows Phone 7.5 continues to win reviews,
and the Nokia Lumia series has grabbed a ton of attention in Europe, creating anticipation for availability
in other geographies next year.
As I look at where we are, what we’ve done, and what we must do in the year ahead, I’m making two leadership changes
to ensure we build on our momentum.
First, I have asked Andy Lees to move to a new role working for me on a time-critical opportunity
focused on driving maximum impact in 2012 with Windows Phone and Windows 8. We have tremendous potential
with Windows Phone and Windows 8, and this move sets us up to really deliver against that potential.
Second, as Andy takes on these new challenges for the company, Terry Myerson will assume Andy’s existing responsibilities
for leading the Windows Phone Division. As many of you know, Terry played a key and highly successful role
working with Andy by leading the engineering work on Windows Phone 7 and 7.5.
Terry will now be responsible for Windows Phone development, marketing, and other business functions.
Because Terry has been so integrally involved in our Windows Phone work already,
I’m confident that he can make a seamless transition to this new and broader leadership responsibility.
Both these changes take place immediately.
I want to personally thank Andy for his contributions to the phone team.
In the three years Andy has been leading the phone group, we’ve come a long way - we reset our strategy,
built a strong team that delivered WP7 and WP7.5 and created critical new partnerships and ecosystem around Windows Phone.
That is a ton of progress in a brief period of time, and I’m excited for Terry and team to keep driving forward
and for Andy to dig into a new challenge.
It is amazing to pause and look back at what we’ve accomplished as a company this year,
from our incredible product momentum to the formation of several powerful partnerships
and the overall strength of our leadership team. And you know I’m a look-forward kind of person,
so when I look forward to 2012, I see even more opportunity and potential in what we have planned.

Steve

 

 

 


【コメント】
I love this company.

 

 

 

 



サムスン、完成品と部品を独立運営 アップルに配慮

 韓国のサムスン電子は14日、薄型テレビやスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)を手掛ける完成品部門と
半導体などの部品部門を独立運営する組織再編を実施した。
サムスンはスマホの知的財産訴訟で激しく米アップルと争うが、アップルは半導体の最大級の顧客でもある。
ねじれた関係を解消するため、両部門の間で製品情報を遮断する体制とした。アップルに配慮した動きだ。
 再編では、完成品部門を総括する崔志成(チェ・ジソン)副会長兼最高経営責任者(CEO)の下に
「コンシューマーエレクトロニクス担当」と「IT&モバイルコミュニケーション担当」のポストを新設した。
 両担当の裁量を大きくすることで、部品部門との情報のやり取りを実質的に遮断する組織形態とした。
「完成品と部品の独立運営を公式化し、ファイアウオールを強固にする」(広報担当者)と説明している。
 サムスンはスマホで「ギャラクシー」シリーズを世界的なブランドに育て、7〜9月期は販売台数で世界首位となるなど、
アップルと比肩する位置に付けた。ただ、アップルから「iPhone(アイフォーン)」に搭載する
MPU(超小型演算処理装置)の製造を受託。
アップル側には、製品情報がライバルであるサムスンの完成品部門に届くのではないかとの懸念があった。
 アップル側の不安を払拭するため、サムスンは今年7月、部品部門に「事業総括」ポストを新設し、
独立運営する体制を整備し始めた。今回は完成品部門に2つのポストを新設し、情報の遮断をより確実にする。
 4月に始まった両社の知的財産を巡る訴訟合戦は、10カ国で合計30件以上に広がっている。
 サムスンの李在鎔(イ・ジェヨン)社長は10月中旬、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏の追悼式に出席した際、
ティム・クックCEOと会談。当面の部品取引の継続で合意すると同時に、訴訟についても何らかの意見交換をしたとみられている。
(日本経済新聞 2011/12/14 19:29)
ttp://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959FE3E6E2E6878DE3E6E3E0E0E2E3E39494E0E2E2E2

 

(記事中の図)


 


【コメント】
アップルから「iPhone(アイフォーン)」に搭載するMPU(超小型演算処理装置)の製造を受託。


そもそもサムスンはCPUを製造していましたっけ。

製品情報を遮断すると聞いてもどのような感じなのかはっきりとしません。
証券業と銀行業の顧客情報は遮断しなくてはならない(顧客を両者で共有してはならない)という
ファイヤーウォールなら聞いたことありますが、完成品と部品の分離というといまいちイメージがつかめません。
全体的によく分からない記事だなと思いました。

 

 

 



501人が重役昇進、三星が過去最多の役員人事


三星(サムスン)グループが史上最大規模の役員人事を行った。李健煕(イ・ゴンヒ)三星電子会長が表明してきた通り、
「信賞必罰」の原則に基づいてスマートフォンなど好業績を出している主力事業部で大量の抜擢人事が行われた。
また、三星電子初の女性副社長と、生え抜き出身では初の女性役員が登場するなど、女性の割合が大幅に増加した。
高卒出身や海外法人の外国人の昇進も大きく増え、三星が追求している「多様性の経営(Diversity Management)」に一歩近づいた。
三星は13日、副社長48人、専務127人、常務326人と計501人が重役に昇進する「2012年度定期人事」を実施した
と発表した。2011年の490人の重役昇進に次ぎ2年連続で最大規模の昇進人事となった。
三星は、「携帯フォン、半導体、ディスプレイなどの主力事業での業績を反映した」とし
「次世代の有望事業分野への人的投資を強化するため、最大の昇進人事を行った」と説明した。
「技術の三星」の地位を高めた研究開発(R&D)部門や、三星をグローバルブランドに築き上げるのに貢献した
営業マーケティング部門で昇進者が多かった。新しく役員に昇進した人の中でR&D人材は89人で、
営業マーケティングは92人に上る。
とくに三星電子無線事業部は、グローバルスマートフォンの世界一を達成した業績を評価され、
計34人(副社長3人、専務9人、常務22人)の史上最多の昇進者を出した。ソフトパワーを育成するべきだという李会長の意向を受けて、
今年新設されたS職群(ソフトウェアー専門家)でも24人が昇進した。
女性役員の躍進が目立つ。三星電子グローバルマーケティング室長のシム・スオク専務が三星電子初の女性副社長という栄誉を獲得した。
シム副社長は、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)出身のマーケティング部門のスペシャリストとして、2006年に入社以来、
科学的マーケティング手法で三星のブランド価値を高めたことが評価された。ギャラクシー・ノート開発の主役である三星電子の
キム・ギソン部長が常務に昇進するなど女性役員も8人が出た。大卒の生え抜き社員では初の女性常務も3人が登場した。

 

 



年齢、学歴、入社年次を問わない大胆な抜擢人事も目立つ。昇進した501人のうち77人が入社年次を飛び越えて役員に抜擢された。
とくに三星電子のユン・ジャンヒョン部長は三星電子固有のソフトウェアー開発、プラットフォーム開発を評価され、
3年を飛び越えた型破りの常務昇進となった。
高卒出身の昇進者も昨年は2人だったが今年は6人に増えた。1986年、高卒の製造職で入社した三星電子のキム・ジュニョン部長は
グローバル・スマートフォン市場での地位を高めた功労を認められ、2年を飛び越えて常務に抜擢された。
三星電子・ハンガリー法人の営業総括を務めているイーストバン・パクスコVPや、
三星電子ダラス研究所LABパールック・カーン部長が常務に昇進するなど、過去最多となる8人の外国人営業責任者も役員に昇進した。
三星グループのノーベル賞と言われる「誇らしい三星人像」受賞者のうち三星電子のハ・サンロク常務と、三星SDIがヨヨアン常務が専務に、
三星電機のイ・テッコン首席は常務に昇進した。
一方、三星は7日に断行した社長団人事を補足するレベルで三星カードの金仁宙(キム・インジュ)顧問を三星先物社長に内定した。
金顧問は、李鶴洙(イ・ハクス)三星物産顧問とともに三星「財務ライン」の中核だったが、2008年にあった特別検察官による三
星の裏金などに対する捜査以降、一線から退いていた。三星関係者は「金陣宙顧問の長年の財務畑の経験と能力を高く評価し、
苦慮の末に内定が決まった」と説明した。半面、李鶴洙顧問は今年末に顧問職からも降板するという。
李会長の娘婿で李富真(イ・ブジン)ホテル新羅(シルラ)社長の夫である任佑宰(イム・ウジェ)三星電機専務も今回の人事で副社長に昇進した。
(東亜日報 DECEMBER 14, 2011 07:14)
ttp://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=020000&biid=2011121480458

 

 

 



【コメント】
いくらサムスンが絶好調で業容が拡大している最中であるとはいえ、ポストが無尽蔵にあるわけではありません。
また、無理してポストを作る話でもないでしょう。
そして、他の会社と同様に、サムスンにもまじめに仕事をする社員もいればふまじめな社員もいるでしょう。

このたび、501人が重役へ昇進したとのことですが、
同時に501人が降格されているとすれば、
「信賞必罰」の原則が守られていると言えるでしょう。


今回もそして次回以降も、サムスンの人事が「昇進人事」という表現ではなく「信賞必罰人事」であれば、
これからもサムスンは飛躍し続けるでしょう。