2011年12月5日(月)



2011年12月5日
日本アイ・ビー・エム株式会社
日本IBM、海外のソーシャルメディア情報を分析し日本企業のグローバル展開を支援
海外のソーシャルメディア情報を分析し、グローバル展開を支援
現地コンサルタントと連携し、11言語に対応してクラウド・サービスで提供
ttp://www-06.ibm.com/jp/press/2011/12/0501.html


日本アイ・ビー・エム株式会社(本社:東京都中央区、社長:橋本孝之、NYSE:IBM、以下日本IBM)は、
日本企業のグローバル進出や現地ビジネス強化を支援するため、お客様が、現地のソーシャルメディア情報を分析して
市場調査や評判分析を行い、膨大な情報を経営戦略に生かすための基盤を提供するクラウド・サービスを本日より提供開始します。
分析対象は中国語、英語、スペイン語、仏語、ドイツ語など、11言語に対応可能です。
国内市場の縮小、中国やインドといった新興国の台頭を背景に日本企業のグローバル戦略は新たな局面を迎えています。
新規の海外進出や現地ビジネスを強化するには、現地の特性を理解した効果的な戦略が必須です。
一方、ソーシャルメディアの普及など、膨大かつ頻繁に更新されるさまざまなデータに囲まれた社会においては、
ビッグデータを経営戦略に生かすことが鍵となっています。ビッグデータの時代は、消費者が購買行動の主導権を握る時代であり、
企業は、顧客が求める価値を迅速かつ的確に製品やサービスへと反映させたビジネスを推進する必要があります。
本日提供を開始したサービスは、日本IBMのコンサルタントが各国IBMのコンサルタントと連携し、
お客様が現地の商習慣や市場特性を踏まえた分析を行うことを支援します。お客様は、現地で発信されているソーシャルメディアの
最新情報を適切に評価でき、市場調査、ブランド分析、宣伝活動、新商品開発、品質管理、キャンペーンの実施、
リコールの早期対応に役立てることができます。
また、IBMソフトウェア「IBMR Content Analytics(ICA)」を利用し、自然言語に対応した高度なテキストマイニング機能を提供します。
テキストマイニングは、膨大な情報をさまざまな観点から分析し役立つ知識や情報を取り出す技術です。
ICAは、IBMの東京基礎研究所の技術を基礎として開発された製品であり、中国語、英語、スペイン語、仏語、ドイツ語など、
11言語に対応し、グローバルで多くの実績があります。また、お客様は、日本IBMおよびIBMのパブリック・クラウド・サービス
「IBM Smart Business Cloud - Enterprise」を利用してシステムを構築できるため、現地で個別にシステム構築を行う必要がなく、
短期で業務を開始できます。
利用料金は個別見積もりですが、一例として、2カ月で中国語での1案件の分析を支援する場合、
1,200万円から(税別)を予定しています。

 

 

 



【コメント】
「ウェブページ版のデータマイニング」といったところでしょうか。
テキストマイニング機能というのは、究極的には検索エンジンの機能と同じ様な技術が必要となると思います。
というより、検索エンジンではテキストマイニング機能が検索能力を決定付けるというべきでしょうか。
言語解析をいかにうまくやれるかが成否を分けます。
うまく言えませんが、両者は本質的には同じ様なことをしているということだと思います。
理屈の上では、「IBM Content Analytics(ICA)」を応用すれば、IBMも検索エンジンをすぐにでも作成できるはずです。
IBMの検索エンジンがグーグルやマイクロソフトの検索エンジンよりも検索精度その他で優れているかどうかはまだ分かりませんが。



データマイニングといえば、ウォルマートにおけるデータマイニング結果が一番有名でしょうか。
顧客の購買活動を分析したら、赤ちゃん用オムツとビールが一緒に購入されることが非常に多いことが分かった、という話です。
母親にオムツを買ってきてくれるように頼まれた父親が、ウォルマートにオムツを買いに行ったついでに
ビールを買うことが多い、ということが分かった、
そこでオムツとビールを近い場所に置いたら両方の売上が伸びた、ということです。

ところで、ウォルマートでのこのデータマイニングは1990年代の話です。
2009年以降に行われた同種のデータマイニングでは、オムツと避妊具が同時に購入されていることが分かったそうです。
まあ冗談ですが。