2011年11月22日(火)
居酒屋チェーン養老乃瀧は、本格的な宴会シーズンを迎えるにあたり、飲み放題付き3,000円(税込)ドル宴会コースを、
US30ドルで利用できる『US$(米ドル)宴会』を、養老乃瀧池袋南口店と養老乃瀧新橋店の2店舗限定で、11月24日より実施する。
今回対象となるのは、飲み放題付きの一人3,000円ドル宴会コース。同コースをUS$30で支払うことで、
本来の価格と比べて約700円分安く、宴会コースを楽しめる。
毎月1日の為替レートをもとに、『US$(米ドル)宴会』コースの代金を設定するため、
円高になればなるほどお得なプランとなっている。ちなみに、11月はUS$30=2310円となる。
なお、支払いは米ドル紙幣のみ。また、釣銭は準備していない。『US$(米ドル)宴会』プランは4人以上より利用可能で、
利用には事前予約が必要となる。
コース内容は、えびせん&ポテトフライ、刺身七点盛り合せ、串焼大皿盛り合せ、蒸し海老餃子、チョレギサラダ、
茶碗蒸し<海老入り>、ガーリックライス、アイスクリーム、飲み放題となっている。
(財経新聞 2011-11-22
19:18)
ttp://www.zaikei.co.jp/article/20111122/87448.html
【コメント】
これはおもしろい企画ですね。
日本国内での支払いなのにドルで飲食代金を支払うわけです。
養老乃瀧自身は海外から食糧や酒類を仕入れてはいないと思いますので、円高になっても直接のメリットはないと思います。
養老乃瀧自身は国内の業者から円で仕入れているはずですので、円高円安は直接は関係ないはずです。
養老乃瀧にとっては円高還元、というわけではないのでしょうから、この企画は集客のための話題作りということなのでしょう。
ただ、このドルでの支払いには一つだけ大きな欠点があります。
それは、米ドル紙幣が本物あるかどうかが日本人には分からないということです。
日本円のお札であれば、少しでもおかしな点があるとすぐに気付きますが、
ドル紙幣ですと見慣れていないので偽札であってもすぐには気付きません。
偽札かどうかは紙幣のデザインの他に、紙幣を触った感じでも判断できます。
偽札の場合は手触りが違います。お札を手に取った瞬間にあれ?と何か違和感を感じるのです。
しかしそれはいつも見慣れていていつも手に触れている日本のお札だから分かるのであって、
そもそも米ドル紙幣を見たことも触ったこともない場合は偽札を渡されてもまず分かりません。
外国紙幣の支払いはそのようなデメリットがあります。
まあ、このたびの養老乃瀧の企画は、2店舗でのみの実施であり事前予約も必要との事ですから、
偽札を見分けるための従業員訓練も容易でしょうし、万が一偽札をつかまされても被害額は小さくてすむでしょう。
ちなみに、日本で日本円の偽札を持っていると、使用しなくても持っているだけで何かの処罰があったように思いますが、
日本国内で米ドルの偽札を持っている場合は何かの処罰はあるのでしょうか。