2011年11月10日(木)



2011年11月9日(水)日本経済新聞
会社研究 ソニー 上
成長神話 取り戻せるか
(記事) 

 

 

2011年11月10日(木)日本経済新聞
会社研究 ソニー 下
復活へのラストチャンス
(記事)



 

 

2011年11月3日(木)日本経済新聞
ソニー、TV販売目標半減 事業赤字 最大の1750億円 今期 パネル調達コスト圧縮へ
スマホなど他端末 映画・音楽 TVとの相乗効果 期待
(記事)

 

 

 

 



【コメント】
下のグラフを見ますと、家電、デバイスが営業赤字、映画、音楽、金融が営業黒字になっています。
私はこのグラフを見て、10年前と正反対だな、と思いました。

ちょうど10年前、2001年の秋ころだったと思うのですが、
安藤国威氏(当時の肩書きは取締役執行役員社長兼COOだったでしょうか)が記者会見だったか雑誌のインタビューで、
「我々はハードとソフトの融合を目指しているが、ハードは得意だがソフトは得意ではない」
といった内容のことを話していました。
現在の部門で言えば、家電、デバイスは得意分野、映画、音楽、金融は不得意分野だ、というわけです。
2001年ころは、ソニーは家電やデバイスは堅調な業績だったと思うのですが、
映画や音楽は非常に苦戦していたように思います。
ソニーは創業以来そもそもハードウェアの企業であり、ソフトウェアは後になって手がけるようになった事業ということで、
ソニーはハードウェアに強い、ソフトウェアは弱い、という傾向にあったように思います。
少なくとも2001年頃はそうだったと思います。

それから10年たってみると、業績面は正反対になっています。
ハードウェアは赤字、ソフトウェアは黒字です。


たった10年でここまで正反対になるとは2001年の時点では誰も想像できなかったと思います。
事業環境の変化は恐ろしく速い。
しかし、企業はそこまで速く変化できないということでしょう。

 


 



本日の「私の履歴書」(寺澤芳男氏)には、ソニーが米預託証券(ADR)の発行を行った時のいきさつが書かれています。
寺澤芳男氏は野村證券の担当者として盛田昭夫氏とADRの発行の仕事をしたとのことです。
このいきさつについては「私の履歴書」よりも寺澤芳男氏の著書の方に詳しく書かれていますので、
そちらをスキャンして紹介します。

ソニー会長の盛田昭夫氏は寺澤芳男氏の著書の最初に推薦文まで書いています。
ADR発行という”もっとも困難な一大事業”を共に成し遂げた仕事仲間として、盛田昭夫氏は寺澤芳男氏のことを
高く買っているということなのでしょう。

 

 

「ウォール・ストリート日記 アメリカビジネスマンの昼と夜」 野村證券株式会社副社長 寺澤芳男 (主婦の友社)

 

ウォール街を真に生きた人 ソニー会長 盛田昭夫
(2〜3ページ)



第四章 ニューヨーク奮闘記

時代を画したソニーADR

(213ページ)

 

(214〜215ページ)

 

(216〜217ページ)

 

(218〜219ページ)