2011年10月26日(水)



IBM次期CEO、V・ロメッティ氏が就任へ--CEO継承計画を発表

 IBMは米国時間10月25日、最高経営責任者(CEO)の継承計画を正式に発表し、現職のSam Palmisano氏から
2012年1月1日付でVirginia Rometty氏がCEOを引き継ぐことを明らかにした。
 この動きは広く予想されていたもので、IBMは今回、継承計画をプレスリリースで公表した。ニューヨークで開催された
IBMのTHINKカンファレンスでは、Rometty氏が顧客の注目を集めていた。
 Palmisano氏は会長職にとどまる。
 IBMは過去にも、リーダーシップの円滑な移行を計画したことがある。Lou Gerstner氏がPalmisano氏に
CEO職を譲ったときがそうだった。まもなくPalmisano氏から引き継ぐRometty氏は、IBMの主力事業をよく理解している。
同氏はIBMのグローバルサービス部門に加えて、成長市場も率いていた。
 Palmisano氏は2002年にCEOとなり、2003年に会長職を引き継いだ。Palmisano氏の在任中、IBMはPCおよびプリンタ部門を打ち切り、
新興市場、ソフトウェア、サービス、および分析事業に注力した。
同社はまた、フリーキャッシュフローで1000億ドルもの現金を得た。
(CNET Japan 2011/10/26 12:32)
ttp://japan.cnet.com/news/business/35009734/

 


 


IBM、現・上級副社長のV・M・ロメッティ氏が新社長兼CEOに昇進

 米IBMは現地時間25日、バージニア・M・ロメッティ氏をIBMの社長兼CEO(最高経営責任者)に指名したことを発表した。
2012年1月1日付けでの就任となる。
 ロメッティ氏は現在、営業部門、マーケティングおよび戦略を担当する上級副社長兼グループ・エクゼクティブを務めており、
現・会長、社長兼CEOであるサミュエル・J・パルミサーノ氏は会長職に専念する。
なお同日付けで、ロメッティ氏はIBMの取締役会のメンバーに就任する。
 パルミサーノ会長は次のように語っています。
「ジニー・ロメッティはこの10年の間に、IBMグローバル・ビジネス・サービス部門の設立から新興国市場の開拓まで、
IBMの最も重要なビジネスをいくつも成功に導いてきました。彼女はひとりの最高に優秀な幹部以上の存在です。
(中略)取締役会と私は、ジニーがIBMを次の100年に導く理想的なCEOであると合意しました」とのコメントを寄せている。
 ロメッティ氏は、1981年にシステムエンジニアとしてIBMに入社。ノースウェスタン大学にてコンピューター科学と
電気工学を学び、理学士号を取得している。一方パルミサーノ氏は、IBMを抜本的に変革、CEO在任中、IBMは過去最高業績を上げ、
ワトソンをはじめとする画期的なイノベーションを実現している。
(RBB 2011年10月26日(水) 16時45分)
ttp://www.rbbtoday.com/article/2011/10/26/82412.html

 


 


米IBMの新CEOに上級副社長のRometty氏が1月に就任、同社史上初の女性CEO

 米IBMは25日、Virginia M. Rometty上級副社長(54歳)が、2012年1月1日付で社長兼CEOに就任すると発表した。
米IBMは今年6月にIT企業として初めてとなる創業100年を迎え大きな話題を呼んだが、
その歴史の中でも女性CEOは初めてのこととなる。
 現在の会長兼社長兼CEOであるSamuel J. Palmisano氏は会長職にとどまるとしている。
 Rometty氏は、ノースウエスタン大学にてコンピューターサイエンスと電子工学の学士号(優等)を取得後、
ゼネラル・モーターズのエンジニアを経て、1981年にIBMにシステムエンジニアとして入社。
IBM Global Insurance and Financial Services Sectorでゼネラルマネージャーとして世界保険市場向けのビジネス戦略、
マーケティング、セールス、コンサルティングを担当。その後、IBM Global Services米国担当ゼネラルマネージャーとして、
戦略的リーダーシップ、オペレーション、クライアントリレーションを担当した。
 さらにIBM Global Business Services部門で上級副社長を務め、コンサルティング会社大手の
プライスウォーターハウスクーパースの統合を成功させた実績が高く評価された。
 Rometty氏は今回の人事について「ビジネスにおいて、IBMを率いるように頼まれること以上の特権はありません。
特にこのような時期であればなおさらです」とコメントしている。
 IBMのCEOを退任するSamuel J. Palmisano氏(60歳)は、前任のLouis V. Gerstner, Jr氏から2002年にCEO職を引き継いだ。
同氏はPC事業、プリンター事業、ハードディスクドライブ事業などのハードウェアコモディティ事業の撤退と売却を決め、
代わりに付加価値の高いソフトウェアとサービス事業に軸足を移す大胆な決定を行ったことで知られる。
また、中国やインド、ブラジル、ロシアなどの発展市場に大胆に事業を拡大し、IBMを文字どおりグローバル企業へと成長させた。
2008年には「Smarter Planet」構想を発表し、IT技術がビジネスと社会に与える影響について新たな視点を提示したことでも知られている。
(Internet Watch 2011/10/26 11:28)
ttp://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20111026_486301.html




 



IBMからのプレスリリース↓

 

25 Oct 2011
International Business Machines Corp.
Virginia M. Rometty Elected IBM President and CEO; Samuel J. Palmisano Continues as Chairman
ttp://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/35786.wss

 

 

 

バージニア・ロメッティ氏の経歴↓

 

Virginia M Rometty
Senior Vice President and Group Executive Sales, Marketing and Strategy
ttp://www-03.ibm.com/press/us/en/biography/10069.wss

 

 


【コメント】
IBM史上の初の女性CEOにバージニア・ロメッティ氏が就任するそうです。
最近世界を代表する大企業で女性CEOが増えていますね。
これも世の流れでしょうか。
IBMの社名が「Improve Beyond Males」(男共よりより良いものを)に変更にならなければよいのですが。

 

ロメッティ氏はまだ取締役ではないようですので、2012年1月1日にCEOに就任した後も、
次の株主総会までは「取締役ではないCEO」として仕事をしていくのでしょう。
会長職をいつ引き継ぐのかは分かりませんが、今後の大きな流れとしては、

取締役ではないCEO → 取締役CEO → 会長兼CEO(当然取締役)

となるのだと思います。
バージニア・ロメッティ氏はこれからCEOとしてIBMを引っ張っていかねばなりません。
私は女性だからと甘えてはいけません。
重役出勤をして報告を聞くことがCEOの仕事ではありません。
ふんぞり返っているだけで成績がよくない部下を叱責するようでは、
「Inaction But Mourning」(嘆くだけで何もしない奴)と言われてしまいます。
ちなみに私は「International Business Mentor」と呼ばれています。

 

 

これからサミュエル・パルミサーノ氏はこれまでのIBMのCEOとしての経験を活かして本を執筆するそうです。
日本語訳本も出版されるそうで、私が聞いた本のタイトルはこれです↓。


Being Called "Simple" -Rome Wasn't Built in a Day-
(邦題「地味と呼ばれて ―大器は晩成す―」)