2011年10月12日(水)
2011年10月12日(水)日本経済新聞
トヨタの東北新会社 社長に白根専務役員 社名「トヨタ自動車東日本」
(記事)
2011年10月11日
トヨタ自動車株式会社
東北3社の統合新会社、社名と社長を内定
ttp://www2.toyota.co.jp/jp/news/11/10/nt11_1010.pdf
2011年10月12日(水)日本経済新聞
すかいらーく買収合意 米ファンド、野村と月内に 2600億円
(記事)
2011年10月12日(水)日本経済新聞
すかいらーく買収合意 反攻へ米流経営活用 広告など強化
(記事)
(参考)
2008年12月25日
株式会社すかいらーく
第三者割当増資および減資に関するお知らせ
ttp://www.skylark.co.jp/company/news/pdf/2008/081225.pdf
【コメント】
書き出すと長くなりますので一言だけ。
すかいらーくは2008年12月に500億円もの増資(第三者割当増資;引受先は野村プリンシパルファイナンス)を行っています。
増資の目的は、戦略的な店舗展開や設備投資ではなく、なんと借入金返済です。
増資を行わなければ借入金を返済できなかったわけです。
それほどまでに、2008年の段階から、すかいらーくの経営は思わしなくなかったわけです。
また、プレスリリースを読みますと、増資の引受先は当初は既存株主以外の新たな第三者を模索していたようですが、
結局見つからず、既存株主の一人である野村プリンシパルファイナンスが引き受けています。
増資の引き受け手も見つからないくらい、当時からすかいらーくは経営が厳しかったということでしょう。
敢えて厳しいことを言えば、増資を引き受けるかどうか検討する際、
増資の目的を尋ねると借入金の返済と言われれば、引き受けるのを躊躇するのも頷けます。
本来は、企業が借り入れた借入金と株主とは関係がないのですが、
既存株主が増資を引き受けてその現金でそのまま借入金を返済したとなりますと、
株主が企業の借入金を肩代わりしたことと同じです。
借入金を返済したというだけでは企業に新たなキャッシュは生まれません。
戦略的な投資を行って初めて新たなキャッシュフローが生まれます。
例えば過去の投資からのキャッシュフローが生まれる時期と借入金の返済時期とが一時的にずれているだけのことであり、
これからキャッシュフローが生まれるというのであれば、たとえ一時的に借入金を肩代わりした形になったとしても
増資を引き受けた意味はあると言えるでしょう。
しかし、ただ単に借入金を返済したというだけでは増資を引き受けたことはデメリットどころがリスクにしかなりません。
MBOには多額の借入金が不可欠です。
そしてそれはMBO後、借入金返済完了まで多額の支払利息に苦しめられる可能性があること意味しています。
最近、MBOがブームになっているようですが、
一歩間違えば新株主もろとも会社そのものが消えてしまいかねないことには十分注意する必要があります。