2011年10月3日(月)
2011年10月3日(月)日本経済新聞
株式会社ジパング
10月3日より、株式会社ジパングは、大阪証券取引所
JASDAQ市場において
小売業から「鉱業」に業種変更されました。
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【コメント】
株式会社ジパングの業種が小売業から「鉱業」に変更になった、とのことですが。
ホームページによりますと、事業内容は「金鉱山運用管理、金生産並びに探鉱」とあります。
・生産事業
ttp://www.jipangu.co.jp/information/production
・探鉱事業
ttp://www.jipangu.co.jp/information/deep_mine
・推進事業
ttp://www.jipangu.co.jp/information/promotion
これらを見ますと、確かに株式会社ジパングの業種は「鉱業」に間違いないでしょう。
ただ、以前の区分が小売業というのは一体何なのでしょうか。
全くと言っていいほど行っている事業内容が全然違う業種かと思うのですが。
業種別分類項目及び業種コード
ttp://www.tse.or.jp/sicc/category/ct_chart.html
ジパング(鉱山事業)の沿革
ttp://www.jipangu.co.jp/information/jipangu_history
プライムの沿革
ttp://www.jipangu.co.jp/information/prime_history
アスクリンクの沿革
ttp://www.jipangu.co.jp/information/asklink_history
現ジパングは、ジパング、プライム、アスクリンクという3つの企業が様々な組織再編を経て商号変更を行い、
現在の株式会社ジパングになったようです。
現在のジパング株式会社は法人的には元々は「株式会社プライム」だったようです。
この株式会社プライムでは、通信販売業「TVショッピング」における電子小売業を手がけていました。
プライムがこの事業を手がけている最中にジャスダック市場に上場したので、業種区分が小売業となっているのです。
元々ジパングでは「婦人服縫製業」を手がけていたようです。
ジパング、プライム、アスクリンクの組織再編では、子会社が親会社を合併しその後商号変更するなど、
かなりアクロバティックなこともやっています。
各3企業が創業事業から離れ、資本提携や多角化を進めていく中で現在の株式会社ジパングが出来上がっています。
本来ならもっと早く業種区分の変更を行うべきだったようにも思いますが、
他の事業からは離れ鉱山事業に集中するという意思決定を行ったのがつい最近だったということなのでしょう。
ジパング、プライム、アスクリンク、3社いずれの創業事業というわけでもない「鉱山事業」をこれからの本業としたわけです。
ある1社が創業事業から離れ新規事業を本業とすることはあるかとは思うのですが、
別々の3社が組織再編を経た上で、3社の創業事業というわけではない新規事業を本業にすることにした、
というのは事例としては面白いなと思いました。
これは、3社全ての創業事業から離れて、事業ポートフォリオを適切に見直した結果である、と言えばいいでしょうか。