2011年9月28日(水)



2011年9月28日(水)日本経済新聞
NHK 国際放送、外部サイトで ユーストリームなどで配信 ネット視聴者取り込み加速
(記事)


 

 


2011年9月28日(水)日本経済新聞
エプソン、実質無借金へ 来期にも、上場来初 財務体質の改善急ぐ
(記事)



 

 

2011年9月28日(水)日本経済新聞 トップに聞く企業戦略
味の素社長 伊藤 雅俊氏
海外苦戦、巻き返し策は? タイなどへ生産移管進める
(記事)

 

 

 

 



2011年9月28日(水)日本経済新聞
シャープ CCCと提携解消 ガラパゴス電子書籍配信 単独で事業継続
(記事)

 

 


2011年9月27日
 株式会社TSUTAYA GALAPAGOS
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
シャープ株式会社
株式会社TSUTAYA GALAPAGOSがシャープの子会社に


カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下、CCC)とシャープ株式会社(以下、シャープ)の共同出資会社
「株式会社TSUTAYA GALAPAGOS(ツタヤ ガラパゴス)」(以下、TGP)は、CCCが保有する同社株式の全数をシャープが
買い取ることで、9月30日をもってシャープの子会社となります。
本件は、コンテンツストア事業に関し、CCCとシャープの業務提携を解消することに伴うもので、シャープの子会社化に伴い、
TGPは社名を「株式会社GALAPAGOS NETWORKS(ガラパゴス ネットワークス)」
(以下、GN)に変更します。また、電子ブックストアサービスの名称を「TSUTAYA GALAPAGOS(ツタヤ ガラパゴス)」から
「GALAPAGOS STORE(ガラパゴス ストア)」にリニューアル。今後も引き続き、GNがサービスを提供してまいります。
ttp://www.sharp.co.jp/corporate/news/110927-a.html
ttp://www.ccc.co.jp/company/news/2011/20110927_003143.html


 

 


2011年09月28日
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 
CCC 電子書籍、映像配信、EC事業等を株式会社TSUTAYA.comに別会社化 横断的なサービス展開でネットエンタメ事業を強化
〜「TSUTAYA.com eBOOKs」 「TSUTAYA TV」 「TSUTAYA DISCAS」など展開〜


 カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 増田 宗昭)は、電子書籍、映像配信、
宅配レンタルを始めとしたネット・エンタテインメントサービスを横断的に展開し事業強化を図ることを目的に、
ネット・エンタテインメント事業について2011年10月1日に別会社化します。
 新たにネット・エンタテインメント事業を一元的に展開するのは、
株式会社TSUTAYA.com(ttp://tsutaya.com/ :2011年10月1日付で株式会社TSUTAYA TVより商号変更予定)となります。
 株式会社TSUTAYA.comは、現在Android向けに提供し、今後iPhone・iPadやPCなどマルチデバイスでの展開も予定している
電子書籍サービス「TSUTAYA.com eBOOKs」、高画質のハリウッド映画などをテレビ・ブルーレイレコーダー向けに加え、
10月からはAndroid向けにもビデオ・オン・デマンド(VOD)配信するサービス「TSUTAYA TV」、
115万人以上が利用し国内最大のタイトル数を有するインターネット宅配DVD・CD・コミックレンタルサービス「TSUTAYA DISCAS」
をはじめ、ネット通販、携帯向けサービスなどネット・エンタテインメントサービスを総合的・複合的に展開します。
 タブレット、スマートフォン、フィーチャーフォン、ハイビジョンデジタルテレビ、PCなどデバイスを問わず、
映像・音楽・書籍・ゲームなどのコンテンツ全てを、レンタル・配信・販売などあらゆる手段で、横断的に提供することを意味する、
"マルチ・コンテンツ、マルチ・ユース、マルチ・デバイス"をキーワードに、株式会社TSUTAYA.comは新しいサービス、
新しい利便性を提供し、最も顧客価値の高いネット・エンタテインメント企業を目指します。
ttp://www.ccc.co.jp/company/news/2011/20110928_003144.html

 

 

 



【コメント】
電子書籍事業で合弁企業を設立したシャープとツタヤですが、このたび、別々の道を歩むことにしたようです。
合弁会社はシャープが買い取り、引き続きシャープがガラパゴス用コンテンツを提供していくとのことです。

ツタヤは、電子書籍、映像配信、EC事業等を分社化し、「株式会社TSUTAYA.com」を新たに設立しました。
電子書籍に関しては、ツタヤは今後、「株式会社TSUTAYA.com」を通じてコンテンツを配信していくとのことです。
ツタヤが今後配信する端末はガラパゴス向けではなく、現在はAndroid向け、今後はiPhone・iPadやPCなど複数の種類の端末での
展開を予定しているようです。


どうなのでしょうか、「株式会社TSUTAYA.com」の方は複数の種類の端末での展開を予定しているようですので、
iPhoneやiPadの普及具合を考えますと、今後もコンテンツは増えていくと思うのですが、
シャープの方はコンテンツを読める端末がガラパゴスだけでしょう。
ガラパゴスは売れ行きが思わしくなかったから販売を大幅に縮小するとのことでしたので、
コンテンツの方も今後あまり増えないのかもしれません。
こういうことは書かない方がよいかもしれませんが、「GALAPAGOS STORE(ガラパゴス ストア)」の終了もあるような気がします。

 

 

 



以前からしばしば書いていますように、私には電子書籍よりも紙の書籍の方がはるかに読みやすいという強い思いがありますし、
したがって、端末であるいわゆるタブレット機の将来性についても懐疑的です。
電子書籍はやはり普及しない、これが私の持論です。

 

電子書籍はなぜ普及しないのか、もう少し深く考えてみましょう。

ハードが先かソフトが先かという議論は、電子書籍だけでなく、DVD等の規格やテレビゲーム機でもありますね。
ハードが普及しないからソフトの種類も増えない、また同時に、ソフトがないからハードも普及しない、
という「どちらが先か」議論は多くの機器類で長年言われてきたことです。

ではこの議論の結論、すなわち、「ハードが先なのかそれともソフトが先なのか?」という問いの答えは、実は明白なのです。
答えは「ソフトが先」です。
消費者が欲しいと思うソフトがまずあって、そのソフトのためにハードを買うのです。
消費者がいきなり先にハードを欲しいと思うことはありません。
消費者はあるソフトが欲しい、だからハードも買う、という流れなのです。
決してハードが先ではありません。
今まで数多くの機器類が全てそうだったように、ソフトがハードを牽引するのです。

 

 


このことを踏まえて電子書籍のことを考えますと、はっきり言ってしまうと、
電子書籍独自のソフトというのはほとんどありません
(一部、絶版になっている書籍の復刻版のような形の書籍はあるようですが)。
まず紙媒体の各種書籍があって、結局それの電子版があるだけなのです。
電子書籍にある書籍はほとんど全て紙媒体での書籍もあるのです。
電子書籍でなければ読めない書籍というのがほとんどないのです。
こうなりますと、ソフトが牽引するはずのハード(電子書籍端末)が普及するのは難しいのです。
完全に同じ内容を消費者は紙で読めてしまいますから。


ソフトはソフトで紙媒体で同じ物が既にある、
ハードはソフトが牽引するがソフトを買う理由がないのでハードの普及も望み薄、となりますと、
電子書籍はハードもソフトも両方ダメ、ということになります。
これではソフトもハードも普及しません。


 

 


紙媒体にはない電子書籍が持つ長所を敢えて挙げますと、端末機器に数多くの書籍を詰め込んでおくことができる、
という点になるでしょうか。
何冊持ち歩いても重くないしかさばらない、というのはメリットかもしれません。
これならたとえ同じ内容だとしても電子書籍で読むメリットにはなります。
ただ、外出先でそんなに何冊も本を読むかというと、読まないような気もします。
わざわざ本を読みに外出する人はいませんから。

それに外出して読むとなりますと、壊してしまう恐れが出てきたりバッテリーが切れる心配をしなくてはなりません。
これは大きなデメリットでしょう。
本一冊は数百円から高くても数千円です。しかし、電子書籍の端末は数万円です。
電池切れを心配しつつ機械である以上丁寧に扱わないといけないというのは、書籍を読む上で結構大きなストレスかもしれません。
端末機器に数多くの書籍を詰め込んでおくことができるというメリットはやはり小さいように思います。


考えれば考えるほど、電子書籍の将来は明るくないな、という思いが強くなります。
結論を率直に言えば、電子書籍はソフトを買う理由がありませんし、したがって、ハードを買う理由もないのです。
だから電子書籍は普及しないのです。

 

電子書籍が普及しない理由は細かく数え上げれば非常にたくさんありますが、敢えて端的に挙げれば以下の2つになると思います。
ひょっとしたら1番目の理由に尽きるのかもしれませんが。


○電子書籍ははっきり言って読みづらい。紙の方がはるかに読みやすい。
○結局完全に同じ内容が紙でも読めてしまう。電子書籍独自のコンテンツがない。