2011年9月27日(火)
トヨタ自動車は26日、トヨタブランドでは初の軽自動車となる「ピクシス スペース」を発売した。子会社のダイハツ工業から
相手先ブランドによる生産(OEM)で調達。軽自動車需要の高まりに合わせ、店頭での品ぞろえ拡充を図る。
ダイハツ「ムーヴコンテ」がベースで、排気量660cc。インタークーラーターボ付きエンジンの設定もある。
フロントとリアなどのエンブレム以外、トヨタ側は手を入れていない。
トヨタは今後、ダイハツの軽トラックなど2車種をOEM商品に加える。販売台数は3車種合計で年間6万台を目安とし、
目標は設けない。
中部地区ではトヨタカローラ、ネッツの両店で販売。軽自動車需要が高い九州や四国など15県では、トヨタ店や
トヨペット店でも取り扱う。価格は112万円から。ダイハツ九州で生産する。
(中日新聞 2011年9月27日)
ttp://www.chunichi.co.jp/article/car/news/CK2011092702000093.html
トヨタ、ダイハツのOEM供給第一弾となる軽乗用車「ピクシス スペース」発売
トヨタ自動車は26日、ダイハツ工業との間で合意した軽自動車のOEM供給第一弾として、
新型軽乗用車「ピクシス スペース」(PIXIS
SPACE)を発売した。グレードは、「L」「X」「カスタムX」「カスタムG」
「カスタムRS」の5つで、それぞれに2WD(FF)と4WDの駆動方式が用意されている。価格は112万円から161万1,000円。
同車は、シンプルなフォルムの「L」「X」、存在感あふれる「カスタムX」「カスタムG」「カスタムRS」という
2つの個性と全8色のボディカラーを用意し、個性豊かなバリエーションを提供。
2,490mmのロングホイールベースなどにより2,000mmの室内長を実現したほか、室内高や室内幅にもゆとりを持たせ、
大人4人がくつろげる室内空間と十分なラゲージスペースを両立したという。また、縫製やアクセントカラーによって
高級感を演出したフロントシートなど、室内空間の居心地の良さも追求されている。
エンジンは、DVVTを採用した660ccKFエンジンと、660ccKFインタークーラーターボ付エンジンの2種類を設定。
全車CVT(自動無段変速機)と組み合わせることで滑らかな走りと低燃費を実現。
アイドリングストップシステム"eco
IDLE(エコアイドル)"搭載の2WD車(XとカスタムG)は、10・15モード走行燃費25.5km/Lという
クラストップレベルの燃費性能を実現している。
(マイコミジャーナル 2011/09/27)
ttp://journal.mycom.co.jp/news/2011/09/27/050/
トヨタ、新型軽自動車「ピクシス スペース」を発売
[東京 26日 ロイター] トヨタ自動車は26日、軽自動車「ピクシス スペース」を発売したと発表した。
グループのダイハツ工業からOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けたもので、トヨタが初めて販売する軽自動車となる。
国内で堅調な軽自動車の需要に対応する。
「ピクシス スペース」は、ダイハツの「ムーヴコンテ」をベースとしており、車両価格は112万円から。
全国211社の販売店で取り扱う。カローラ店、ネッツ店に加え、軽自動車比率の高い地域ではトヨタ店、トヨペット店でも販売する。
トヨタは昨年9月、ダイハツから軽自動車をOEM調達することで合意していたが、「ピクシス スペース」はその第1弾となる。
(ロイター 2011年
09月 26日 14:19
JST)
ttp://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23344920110926
トヨタ、初の軽販売スタート=低価格志向に逆らえず
トヨタ自動車は26日、初の軽自動車「ピクシス スペース」の販売を開始した。これまでは子会社で軽大手のダイハツ工業
とのすみ分けから、販売を避けてきたトヨタ。地方を中心に低価格で燃費の良い車を求める需要の高まりに、
軽市場への参入を余儀なくされた格好だ。
「やむにやまれず販売を決めた」(トヨタ幹部)。トヨタはこれまで「購入1台目の入門車」に
小型車「ヴィッツ」などを薦めてきた。しかし、軽を求める傾向が強まり、「ヴィッツでは商売が成り立たない地域がでてきた」(同)
という。このため、新車販売台数のうち軽が50%を超える15県では取扱店舗を増やし、販売網を強化する。
ただ、年間販売台数の上限はダイハツへの配慮もあり、今後投入する2車種と合わせてわずか6万台と控えめ。
販売店も「(あくまでも)客が他社に流出するのを防ぐ手だて」と語る。
(2011/09/26-17:16)
ttp://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2011092600586
トヨタは、新型軽自動車「ピクシス スペース(PIXIS SPACE)」を9月26日より発売した。
トヨタ車として初めて販売される軽自動車「ピクシス
スペース」はダイハツ工業からのOEM車供給車で、
ベースは「ムーヴ
コンテ」だ。
ラインナップは、ベーシックな「L」(112.0万円/124.1万円)、上級グレードの「X」(122.0万円/134.1万円)と、
ドレスアップ仕様の「カスタム
X」(132.0万円/144.1万円)、「カスタム L」(142.0万円/154.1万円)
「カスタム
RS」(149.0万円/161.1万円)の5グレード構成[※2WD/4WD・価格は全て消費税込み]。
カスタム Lをダイハツでは「カスタム
G」と呼ぶ以外、グレード構成はムーヴ
コンテと同様。
ソファーのような掛け心地を誇る凝ったフロントシートや、カクカク・シカジカなスクエアスタイルなど、ムーヴ
コンテと
変わりはない。また価格やカラーラインナップなども同一で、違いはエンブレムなどディテールのみの差異となっている。
トヨタ同様にOEM供給で軽自動車を販売する日産などは、フロントマスクをオリジナルのスタイルにしたり、
オリジナルボディカラーを与えたりしてベースモデルとの差別化を図っているが、トヨタの新型軽自動車ピクシス
スペースは、
その点で割り切りが感じられる。
ピクシス スペースに搭載されるのは、カスタム RS以外、全てノンターボのKF型660cc
3気筒エンジン。
Xとカスタム Gにはアイドリングストップ機構「eco
IDLE(エコアイドル)」を採用し、クラストップクラスのTNP(低燃費)、
25.5km/L(2WD車・10・15モード)をマークする。なおカスタム
RSには高性能なインタークーラー付きターボエンジンを搭載する。
全車ともCVT[自動無段変速機]と組み合わされる。
カスタム
RSを除き全車が「平成22年度燃費基準+25%」と「平成17年基準排出ガス75%レベル」を達成し、
エコカー減税75%の適合車となる。
新型軽自動車
ピクシス
スペースの販売は、全国のトヨタカローラ店74社とネッツ店108社、
さらに軽自動車市場比率の高い地域で取り扱い希望があったトヨタ店14社とトヨペット店15社で取り扱われる。
(オートックワン 2011年9月26日)
ttp://autoc-one.jp/news/860513/
【新聞ウォッチ】トヨタ初の軽自動車、「積極的に売らないように」と営業マン困惑
トヨタ自動車が子会社のダイハツ工業からOEM(相手先ブランド)供給を受けた軽自動車『ピクシス・スペース』を発売し、
軽自動車市場に参入した。これで国内大手8社すべてが「軽」を取り扱うことになるだけに、話題性は充分だ。
きょうの各紙も「トヨタ『軽』参戦」(読売)、「トヨタの軽最後尾発進」(朝日)、「トヨタ初の軽自動車」(東京)など、
経済面などで大きく取り上げている。
ただ、ダイハツからのOEM調達のため制約も多い。トヨタの販売台数は3車種で年間6万台と上限を設定。
販売網についても全国のトヨタカローラ店74社とネッツ店108社、さらに軽自動車市場比率の高い地域で希望があった
トヨタ店14社とトヨペット店15社で取り扱われるという。
早速、筆者も都内のカローラ店を覗いてみた。しかし、ショールームに展示車両がなければ、パンフレットも置いていない。
販売員に尋ねると、都内の系列店で展示車があるのはわずか3?4店舗という。
しかも「(本社から)積極的に売らないように」と、指示を受けたそうだ。
理由は単純明快。「販売台数に制限があるため、地方などで待ち望んでいる仮予約の顧客に納車できない恐れがある」からという。
営業マンには利幅の薄い「軽」よりも、従来通りに普通車をセールスさせる狙いもある。
日経が「軽自動車、販売の主役」と報じているように、今年1?8月の新車販売に占める軽の比率は37%に達し、
比率が50%を超えたところも九州・四国などの8県に及ぶ。トヨタは来春までにあと2車種を追加する予定だが、
その1車種にはガソリン車で国内最高の燃費性能をもつ新型『ミライース』も投入する計画だという。
初戦は「テレビCMなども行わない『静かな参入』」(読売)のようだが、ライバルは戦々恐々だろう。
(レスポンス 2011年9月27日(火)
09時40分)
ttp://response.jp/article/2011/09/27/162867.html
↓1年前のプレスリリース
2010年9月28日
トヨタ自動車株式会社
ダイハツ工業株式会社
トヨタとダイハツ 軽自動車のOEM供給に合意
ttp://www.daihatsu.co.jp/wn/2010/0928-1/index.htm
ttp://www2.toyota.co.jp/jp/news/10/09/nt10_0918.html
トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ、本社:愛知県豊田市、社長:豊田章男)と
ダイハツ工業株式会社(以下、ダイハツ、本社:大阪府池田市、社長:伊奈功一)は、
国内においてダイハツの軽自動車をトヨタにOEM供給することに合意した。
昨今、国内市場では軽自動車市場の比率が高まっており、トヨタのお客様の中にも軽自動車を要望される方が増加している。
今後も、トヨタは除軽市場、ダイハツは軽市場を主領域としたビジネスを展開することに変わりはないものの、
軽自動車を要望されるお客様の声に迅速に対応し、トヨタおよびトヨタ販売店のお客様として関係を持ち続けていくために、
グループの経営資源を活用し、OEM供給することで合意にいたった。
具体的には、2011年秋以降、3車種をめどに随時導入を予定しており、販売台数は年間6万台(3車種導入時)を想定している。
扱い販売店は、全国カローラ店・ネッツ店のほか、一部、軽市場の比率の高い地域においては、
トヨタ店・トヨペット店での扱いも予定している。
また、グループの経営資源の活用として、トヨタの持つHV・EVといった環境技術分野における国内での協業についても、
2011年末までに具体的な商品・技術を決定する。
【1年後のトヨタからのコメント】
あーあ、OEM生産なんてしなきゃよかったな。
【参謀からの辛口コメント】
ダイハツからOEM供給を受けた3車種6万台は全て売れるでしょう。
そしてダイハツの販売台数は6万台減るでしょう。
トヨタグループ全体で見れば、販売台数はプラスマイナスゼロ、売上高もプラスマイナスゼロ、
OEM供給を受けた車種の修理・メンテナンスは結局ダイハツで行いますから、クルマの移動その他が二度手間になり、
その分かえって費用が増加するだけ、つまり、利益はかえって減少するでしょう。
バカなことしたな、の一言です。
同じグループの子会社から中途半端にOEM供給を受けるくらいなら、まずはダイハツを完全子会社するべきでしょう。
その上で、トヨタ店でダイハツの軽自動車をお勧めする方がはるかに効率的です。
トヨタの小型車ヴィッツを買いに来たお客様にダイハツの軽自動車を勧めてもいいじゃありませんか。
そして、トヨタ店にダイハツの軽自動車のパンフレットを置くとか、近くのダイハツ店までの地図を置くとか、
いっそ、トヨタの営業担当者がトヨタ店に来店したお客様を近くのダイハツ店まで送るとかすればいいんですよ。
トヨタで軽自動車を販売する必要はどこにもありませんし、販売してはいけない、とまで言っていいと思います。
何のための軽自動車専業子会社でしょうか。
軽自動車専業子会社は軽自動車を販売するためにあるのです。
トヨタにはトヨタの役割があり、ダイハツにはダイハツの役割があります。
トヨタは軽自動車の担当ではありません。
ダイハツという軽自動車専業子会社がある以上、トヨタでは軽自動車は販売してはならないのです。
このOEM供給はコスト増・利益減という形で必ず失敗します。
このOEM供給はトヨタ「単体」の販売台数と売上高を増加させる効果しかありません。
ただでさえ利幅の薄い軽自動車です、OEM供給に伴うコスト増分を考えると、
利益増になるかどうかさえ疑わしいと思います。
さらに言えば、トヨタ「連結」の販売台数と売上高には何の影響もありません。プラスマイナスゼロです。
費用が増加するのは間違いありませんから、連結ベースでは利益は減少するでしょう。
要するに、このたびのOME供給はトヨタグループにとって、マイナスの効果しかないのです。
トヨタがダイハツからOEM供給を受けることは、グループ戦略上誤りだと言わざるを得ません。
そして、トヨタは軽自動車以外を販売するためにあるのです。
それぞれ本分を全うすることが大切です。
トヨタが軽自動車を販売することは、本分の範囲を超えています。
以下、おまけのコメント↓。
四駆(4WD)で軽というのは、そんな製品があるのか、というくらい、私の中では意外な製品に映ります。
「四駆(4WD)の軽自動車」、これは一体何に使うのでしょうか。その用途を知りたいと思います。何がしたいのでしょうか。
四駆(4WD)で軽、これはパソコンで例えるなら、
「CPUが4コアのノートパソコン」というイメージです。
ノートパソコンだったらCPUは2コアで十分じゃないのかなあ、と思うわけです。
4コア以上のCPUが欲しいのだったらデスクトップパソコンになるような気がします。
もちろん、ノートパソコンで4コア以上のCPUを装備していても大問題ということはありませんし、
現にそのような製品も販売されているでしょう。
ただ、そこまでパワーが欲しいなら、デスクトップパソコンにする方がよい、と私だと思うわけです。
ノートパソコンでパワーがいる作業を行うこと自体が矛盾している気がします。
「四駆(4WD)の軽自動車」を「CPUが4コアのノートパソコン」に例えるのは自分で言うのも何ですが、言い得て妙、だと思います。
軽自動車なのに四駆(4WD)だと軽自動車のメリットを殺してしまうだけだと思いますし、
四駆(4WD)なのに軽自動車だと四駆(4WD)のパワーを発揮させる機会がそもそもない(軽の用途は限定的でしょう)と思います。
そのような類の製品を開発し販売してももちろん何も悪いことはありませんし、現に購入する消費者もいることでしょう。
私経営コンサルタントとしては、経営的には売れればいいとは思います。
ただ、研究開発の立場から見ると、やはり製品開発の設計思想が矛盾していると思います。
2011年9月27日(火)日本経済新聞
「投融資一体」 政策銀が強化 連結子会社、業務を拡大 DBJ証券に改称
(記事)
2011年9月27日(火)日本経済新聞
ヤマダ ネット通販でも値引き交渉 他社価格”通報”→ポイント還元
(記事)
2011年9月26日
日清紡ホールディングス株式会社
ブレーキ摩擦材メーカー TMD Friction Group S.A.
の買収に関する説明資料
ttp://www.nisshinbo.co.jp/news/pdf/748_1_ja.pdf
2011年9月26日
日清紡ホールディングス株式会社
ブレーキ摩擦材メーカー TMD Friction Group S.A.
の株式取得(子会社化)に関するお知らせ
ttp://www.nisshinbo.co.jp/news/pdf/747_1_ja.pdf
2011年9月27日(火)日本経済新聞 経済教室
恩蔵 直人 早稲田大学教授
閉塞打破 企業経営の条件 上
新製品開発、異分野結集で
結束・突進・自治力カギ P&Gやサムスン参考に
ポイント
○BMWは伝統的組織の階層性取り除き
○チームの摩擦回避や目標達成への勢い重要
○現場の動機づけ高めるには自由度保障カギ
(記事)
【コメント】
今日はコメントはありません。
昨日は素人相手に大人気ない口をきいてしまい申し訳ありませんでした。
パッケージ
グーグルは現在絶好調。
向かうところ敵なしという感じですね。
私はグーグルの将来性を信じております。
「検索は無料で、売上は広告主から」、という画期的なアイデアを世界で一番最初に考え出し、
その後、世界最大のネット企業になり現在も成長を続けているグーグルに死角などあるはずがございません。
グーグルが「本業」に集中している限り、つまずいてしまう、そんな事があるはずがございません。
しかし万一そうなった時は、グーグルを「本業」に集中させる方策を考えさせていただくと思います。