2011年9月14日(水)
【コメント】
基本的には、資本業務提携というのは、一方がやめることを決断した時には終わりになるものです。
両社の協力があって初めて資本業務提携は可能です。
一方だけが続けたいと思ってもそれは不可能です。
今回のケースで言えば、スズキがやめると言った時点で終わりなのです。
フォルクスワーゲンが提携を続けたいと思っても続けることはできません。
仮にスズキ株式を保有し続けるとしても、保有していてもどうなるわけでもありません。
フォルクスワーゲンはスズキ株式を売却するしかないでしょう。
スズキ株式の配当が非常に多く配当金の受け取りだけで十分な投資利益になる、
といったようなことがあればスズキの意思に関係なく保有し続けることは可能でしょうが。
一般的には、深い業務提携が目的で資本提携も行った場合、業務提携が終了ということになれば、
資本提携も自然と終了ということになりますので、お互いの株式は手放す方向に向かうと思います。
(グループの結束を示すとか敵対的買収の防衛のため、といった場合を除き、業務提携を行うわけでもないのに、
ただ単に相手の株式を持っているだけというのは資本効率が悪いことが多いでしょう。)
昨日、スズキにとってこの資本業務提携の目的は技術面ではなく「経営管理面の強化近代化」ではないだろうか、と書きました。
今にして思えば、フォルクスワーゲンにとってもこの資本業務提携の目的は技術面ではなかったのかもしれません。
それと、記事には、借り入れの額を減らすのは部品などの調達コストを低減させるため、といったことが書いてあります。
これはどうなのでしょうか。
「実質無借金だと相手が部品の値下げ要求を聞いてくれる」、といった意味になりますが。
「我が社は実質無借金だから納入する部品の価格を下げてくれ」と言われても意味がよく分かりませんが。
敢えてこの部分を好意的に解釈すれば、次のようなことは考えられます。
例えば、借入金が非常に多く手許現金が枯渇しかかっている企業に対して部品その他を納入する際には、
代金を支払ってもらえない恐れが出てきます。
簡単に言えば、代金決済日前にその企業が倒産し、代金の回収が不可能になることはあります。
ですので、資金繰りに困っている企業に対して納品する際には、買掛金の支払いの期日を短くするとか、
極端なケースですと、その場で現金支払いを要求することはあります。
掛け取引を行わず、現金取引のみになるわけです。
そういったことはありますので、買掛金(=支払い期日までの金利が込みです)と現金支払いの分の差額(=期日までの金利)
の分だけ、現金取引の場合は支払う側は相対的に高い金額を支払うことにはなると思います(実際の支払額は同じですが)。
通常の買掛金での支払いであれば、決済日までは支払いを先延ばしにできますので、相対的に金利の分得をするわけです。
(買掛金の増加は「内部金融」と呼ばれ、企業内部で資金調達を行ったことと同じと見なせます。)
買掛金での支払いの方が支払う側(=部品その他購入側)にとっては有利なのですが、資金繰りに困ると現金取引を要求されますので、
その分、相対的に調達コストが増加する、とは言えるでしょう。
一応以上のようなことは考えられます。
そうは言っても、現金取引を要求されている時点でそれは正常な商取引とは言えません。
コストの高い現金取引を要求させないために実質無借金を目指す、ということは理屈の上では考えられなくはないと思うのですが、
実務上は、普段は掛け取引なのに現金取引を要求されるとなると企業としては末期の症状だと考えられますので、
ここまでくるとその企業は実質無借金を目指す以前の問題だと思います。
一般的な話をすると、借り入れの額を減らせば減らすほど、そして、実質無借金に近づけば近づくほど、
さらには内部留保及び手許現金が多ければ多いほど、
部品などの調達コストが低くなる、ということはないと思います。
「キャッシュ・イズ・キング(Cash is King.)」という言葉があります。
部品その他を納入する側にとっては、
やはり現金はキングでしょう。
しかし、売掛金はキングではないのでしょう。
まあ棚卸資産よりはキングに近いかもしれませんが。
For also suppliers,
Cash is King.
However, receivables are not
King.
Well, receivables are closer to King than inventories are.
マイクロソフト、「Windows 8」の詳細を明らかに--BUILDイベント
Microsoftは米国時間9月13日、カリフォルニア州アナハイムで開催された同社のBUILDイベントで、
同社の次世代OS「Windows
8」の詳細をついに明らかにした。
Microsoftのプレジデントを務めるSteven Sinofsky氏によると、
Windows
8は「Windowsがなり得る姿を大胆に再度想像したもの」であるという。
現行および次世代のPCハードウェア上で動作するように設計されたWindows
8には、Touch-Firstユーザーインターフェースとともに、
「Windows Phone
7」で導入された「Metro」設計言語を使用する、いわゆる没入型フルスクリーンアプリケーション向けの
プログラミングモデルが新たに導入されている。
Windows Experience担当コーポレートバイスプレジデントを務めるJulie
Larson-Green氏は、
「モビリティとは、携帯してから使用する端末だけでなく、携帯しながら使用する端末を意味する。
われわれは、このことを改善するための機会について再検討した」と報道陣向けの事前説明で述べた。
新しいユーザーインターフェースに加えて、Windows
8には、Microsoftの「Live」サービスプラットフォームとの深い
クラウド統合が含まれ、新しいセキュリティ機能とともに実現される予定である。BUILDで紹介されたその他の機能としては、
「Windows
To Go」などがある。同機能はWindows 8のポータブル版で、フラッシュドライブからブートし、
中小企業向けのVirtual Desktop
Infrastructure(VDI)の代わりとなる。
MicrosoftはBUILDにおいて、Windows
8の開発者向けプレビュー版を配布する予定である。Sinofsky氏は、
「これは製品版ではなく、Windows
8のほんの始まりにすぎない。サードパーティーに対する機会として提供する」と述べた。
プレビュー版は機能が完全ではなく、Metroと従来型のWindowsアプリケーションの両方をテストするための
プラットフォームを開発者に提供することを目的としたプレベータコードである。
開発ツール
またMicrosoftは、「Silverlight」の新しいバージョンが、Windows
8向けにMetroスタイルのアプリケーションを構築するために
使用される2つの技術のうちの1つになることを明かし(もう一方の技術は、以前発表されたHTML
5とJavaScriptの組み合わせである)、
今後のWindows開発について何カ月も前から流れている憶測を収束した。新しいプログラミングインターフェースセットである
「WinRT」により、開発者は使い慣れたツールや技術を利用してWindows
8に対応することができる。
Buildに参加した開発者らには、Microsoftの開発ツール「Visual
Studio」と設計ツール「Expression
Blend」の新しいバージョンが
提供される予定である。Sinofsky氏は報道陣らに対し、「Metroスタイルのアプリケーションは、Windows
8を稼働する
すべてのマシン向けである。それらの間の違いにはプラットフォームが対応する」と述べた。
Windows
8のMetroアプリケーションは、それ自体もMetroアプリケーションであるオンラインストアで提供される予定である。
同ストアへの公開用のツールは、Visual
Studioの次期バージョンに組み込まれる予定だ。また、Microsoftは、
アプリケーション認定プロセスを加速化するために、同社のテストツールのコピーを配布する予定である。
Sinofsky氏は、同ストアでは、「Windows
Phone
Marketplace」で得た教訓が生かされる予定だと述べ、Microsoftは
「よりよいものを構築するために競合他社からも学ぶ」つもりであることを示唆した。
Microsoftは、2012年後半にWindows
8をリリースする予定で、x86およびARMプラットフォーム向けのバージョンが提供される予定である。
(CNET Japan 2011/09/14
08:15)
ttp://japan.cnet.com/news/service/35007433/
パソコン向けOSではなくタブレット向けOSということは、
必然的に販売本数は少なくなるだろうな、と思いました。
Youtubeで "Steve Ballmer Developers"
というキーワードで検索してみて下さい。
スティーブがハイテンションで叫んでいる動画が見つかると思います。
スティーブは
Developers! Developers! Developers!
Developers! Developers!
Developers!
と叫んでいます。
ソフトウェア開発エンジニアを讃えた言葉ですね。
我が社は数多くのソフトウェア開発エンジニアが支えているのだ、というスティーブの思いが伝わってきます。
ところで私は今、こう叫びたいと思います。
会計!会計!会計!
会計!会計!会計!
I have four words for you.
I LOVE ACCOUNTING and STRATEGY!
YEAHHHHHH!!!