2011年7月4日(月)


2011年7月4日
日本電信電話株式会社
自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ
ttp://www.ntt.co.jp/news2011/1107/110704a.html

 


 当社は、2011年5月13日開催の取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される
同法第156条の規定に基づき、自己株式取得に係る事項について決議いたしました。
本日、その具体的な取得方法について下記のとおり決定いたしましたのでお知らせいたします。



1.取得方法
  本日(2011年7月4日)の終値3,885円で、2011年7月5日午前8時45分の東京証券取引所の
自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において買付けの委託を行います(その他の取引制度や取引時間への変更は行いません)。
当該買付注文は当該時間限りの注文とします。


2.取得株式数
  当社普通株式 6,000万株 (注1) 当該株数の変更は行いません。
なお、市場動向等により、一部または全部の取得が行われない場合もあります。
(注2) 取得予定株式数に対当する売付注文をもって買付けを行います。

 


 


3.取得結果の公表
  2011年7月5日午前8時45分の取引終了時間後に取得結果を公表いたします。
 
(ご参考)
  2011年5月13日開催の取締役会における決議内容(2011年5月13日公表)
  (1)取得株式数 : 当社普通株式 6,000万株 (上限)
(2)取得総額 : 2,800億円 (上限)
 
 
 2011年7月4日現在における進捗状況
  (1)取得した株式数 : 0株
(2)取得総額 : 0円
 
 

 

 

 


【コメント】
インターネット上でプレスリリースやニュースを読む時代ならではのプレスリリースと言ってよいでしょう。
明日7月5日の朝に行われる自己株式の買付けに関するプレスリリースです。
このプレスリリースを明日の朝読んでも意味がないわけですね。
インターネットの時代だなと改めて思いました。

一応NTTの今日の株価とここ6ヶ月間の値動きです。


日本電信電話

3,885 +15(+0.39%)
始値: 3,905 高値: 3,920 安値: 3,875
前日終値: 3,870 出来高: 1,396,900
(スキャン)


コメントですが、前々から何度も申し上げています通り、自己株式の取得はないと思いますよ。
”これから自己株式の取得を行います”というプレスリリースに対し自己株式の取得は行わないだろう、
とコメントするのもなんですが、理由は今までに何度も述べた通りです。
既に保有している自己株式には議決権はなく、自己株式を取得した時点でその株式は存在しないに等しいのです。
自己株式を消却しようがしまいが本質的には何の変化もないのです。
もし政府が保有しているNTT株式を売却すれば議決権割合が薄まってしまい、政府の議決権割合が3分の1超を割り込んでしまいます。
こうなると、NTTは政府に対し第三者割当増資をしなくてはいけません。これでは何のための自己株式の取得か全く分かりません。

・・・とここまで書いて気付きました。
NTT株式を取得するのは政府からだとはどこにも書かれていませんね。
それなら、単純に資本政策の一環(株主への利益還元や負債比率等の変更)として政府以外の株主から自己株式の取得もあるでしょう。
まあ政府はNTT株式を売却しないとも書かれていないわけですが(政府は明日NTT株式を絶対売却してはいけませんよ)。