2011年6月20日(月)



2011年5月8日(日)日本経済新聞
官民インフラ輸出7000億円 政府選定 環境分野の15事業
東芝など インド電力網整備
三菱重など 電気バス運行管理
(記事) 

 

 

2011年5月8日(日)日本経済新聞 きょうのことば
インフラ輸出
(記事)

 


 

 

インフラ輸出の実例


2011年6月20日(月)日本経済新聞
インドネシアで下水道施設整備 オリックスや横浜市 1000億円 運営管理も視野
(記事)

 


 


2011年5月12日(木)日本経済新聞
武田、純利益17%減少 前期、特許切れ・円高響く
ゲイツ財団から取締役 医療支援分野トップ・山田氏
ソニー 社外取締役に安西前慶応塾長
(記事)


 


2011年5月13日(金)日本経済新聞
武田、1兆円で欧州社買収 スイス製薬大手 新興国開拓を強化
(記事)




2011年5月13日(金)日本経済新聞
武田、海外へ即効性重視 欧州社買収 営業網・後発薬、一気に獲得
武田株55円安 財務悪化を懸念
(記事)



 

2011年6月14日(火)日本経済新聞
武田、中国で新薬開発 まず糖尿病薬、14年にも発売 買収スイス社 販社活用
製薬大手の新興国戦略 海外勢との連携に活路
(記事)

 

 

 

 



2011年5月3日(火)日本経済新聞
後発薬 最大手テバ、国内3位買収 大洋薬品を400億円で 医療費削減が加速 医薬再編の主流に
(記事)

 



2011年5月3日(火)日本経済新聞
後発薬市場 大手参入相次ぐ 世界首位が大洋薬品買収 国内専業、対応急務に
(記事)


 

 

2011年5月17日(火)日本経済新聞
テバ、大洋薬品買収 発表 完全子会社化に1000億円 後発薬、再編の要に
新薬と「両輪」不可欠
一問一答
テバ社長 日本で存在感増す
大洋薬品社長 提携で成長路線に
(記事)

 

 

 

 


2011年4月9日(土)日本経済新聞
後発薬大手 世界で攻勢 新薬特許切れ今年ピークに 市場拡大にらむ
最大手テバ P&Gと提携
米マイラン 品ぞろえ拡充
独サンド社長 後発薬開発 スピード重視 バイオ分野にも期待
(記事)


 

 

2011年5月7日(土)日本経済新聞
大塚製薬、ゲイツ財団と 結核治療で連携 途上国に低価格薬投入
成長市場開拓 資金の壁高く
(記事)

 

 

 

 

 



【コメント】
製薬業界に関しては非常にコメントが難しいといつも感じます。
その理由はだいぶ前にも書きましたが、私は薬学に関する知識が全くないからです。
製薬業界について理解するためには、薬学に関する知識が不可欠です。
薬学に関する知識がないとその企業が何をやっているのか全く理解できません。
はっきり言ってしまうと、私は製薬企業及び製薬業界に対する”土地勘”が全くないのです。
製薬業界動向やそのインパクトなど、どのような意味を持つのか今だに理解できないでいるというのが本音です。
そういうわけで、武田薬品やテバのM&Aに関しては深く理解できないためコメントは控えたいと思います。

 

 

 

 


医薬品業界全般に関して以前コメントしました。
手前味噌ですが、以前書きました製薬業界の戦略立案やM&Aについてのコメントをコピペします。
今読んでも、「医薬品業界の研究開発」の本質を突いているな、と思います。自画自賛になりますが。

 

女子アナ総合研究所 第三章
http://ex24.2ch.net/test/read.cgi/ana/1229185749/

の、>>394、>>395、>>396を以下にコピペします。

 

 

 



>>394 2009/03/13(金) 00:41:47 の書き込み

 


一番上が日本時間1月26日(月)23時の記事。
二番目が日本時間3月10日(火)日付変わってすぐの深夜1時(9日25時)過ぎの記事。
三番目が日本時間本日3月12日(木)の夜20時過ぎの記事。
3つとも医薬品業界の超大型買収です。
1月下旬に世界第一位の米ファイザーがワイスを買収すると決めてから、バタバタバタッ、と一気に他社も追随している感じですね。

医薬品業界の経営は何といっても新薬の開発にすべてがかかっていると言っても過言ではないでしょう。
研究開発にいかに力を注げるかで勝敗が決まると思います。
私は医学や薬学は素人なのでよく分かりませんが、ひょっとしたら新薬の開発は、時間とお金をかけた末の”運”によるところも
あるのかもしれません(違っていたらすみません)。
仮に運による面もあるのだとすると、将来のキャッシュフローが正確には読めないことになります。
例えば、自社のある薬の特許が3年後に切れると分かっている(これは確実に分かる話ですね)とします。
その場合、4年目以降キャッシュフローが小さくなるのは分かるのですが、
では、それまでに何か新薬が完成し新しい特許が取れることが分かるのかというと、それは分からないだろうな、と。
そうすると、キャッシュフローは安定しないな、と。
例えば、どこそこの企業が新薬の開発に成功しそうだ、ということは医学や薬学に精通していればある程度分かるものなのでしょうか。
もし分からないのだとすると、どこを買っていいのかが分からないような気がします。
例えば企業同士の研究開発の相性が悪く、買っても無駄に終わる、そんなことはないのかなあ、と。
研究開発に力を注ぐのはどこも同じだから、あとは規模の大きさだけが医薬品業界では大切なのかなあ、なんてことも考えました。

 

 

 

 


>>395 2009/03/13(金) 00:43:10 の書き込み

 


おおざっぱに言うと、医薬品業界の研究開発とそれ以外の研究開発との違いは、まだ研究開発の途上であるにも関わらず、
それが製品化できるか否か、だと思います。

例えば、燃費のいい車のエンジンを開発しているとします。目標は1リットルで50km走るエンジンです。
多くのお金と長い時間をかけた結果、研究は進みはしましたが、あと一歩及ばず1リットルで49kmしか走りません。
ここで研究開発は残念ながら終わるとします。
しかし、目標は達成できませんでしたが、1リットルで49km走るエンジンはきっと売れるでしょう。
他社よりずっと性能がいいエンジンかもしれない。

それに対して、ある症状に効果を発揮する薬というのは、研究開発の途上では意味を成しません。
9割方効く薬、などというものはありません。
あと一歩で完成なんだけど、と思っていても完成させきれなければ製品化できません。
製品化できなければ、キャッシュは入ってきません。
医薬品の研究開発はオール・オワ・ナッシングの傾向が強いと思います。

薬は効くか効かないかしかありません。
しかし、エンジンは49kmしか走らなくても製品化して販売することが出来る(そしていくばくかのキャッシュを回収できる)。


何が言いたいかと言えば、医薬品業界の研究開発は成功するしないが(少なくとも私には)分からないため
将来のキャッシュフローが読めないのに対し、
それ以外の研究開発は9割の成功でも製品化できるため将来のキャッシュフローがある程度読める、
ということを言いたいわけです。

医薬品の研究開発はそれ以外の研究開発に比べ、、将来のキャッシュフローのボラティリティがかなり大きいと思います。

 

 

 

 

 



>>396 2009/03/13(金) 00:46:08 の書き込み

 


上手く言えませんが、
将来のキャッシュフローが安定していないのに買っているのではない、
将来のキャッシュフローを安定させるために他社を買っているのだ、
というのが医薬品業界における大型買収のテーマになるのかなと思いました。
「新薬研究開発ポートフォリオ」を組むことによってリスク分散を図る、ということが大きな目的になってくるのかな、と思いました。

理解が浅いためまとめきれませんが、
医薬品業界において、このような超巨大買収が行われる理由は、もちろん第一には、新薬開発のための研究開発費が莫大であるから
企業側も巨大化せざるを得ない、ということになるのだと思いますが、
財務面で見ると、数多くの研究開発を同時に手がけることによって新薬の開発の成功の確率を上げ、
将来のキャッシュフローを安定させることが目的、という見方でいいのだと思います。


医薬品業界に関しては、どこがどこを買収するのかとか、どのような手法で買収するのかとか、
いくらで買収するのか、といったことはまるで分かりません。
これはある程度の医学的知識・薬学的知識・医薬品の研究開発の実際について知っていなければとてもできないことだと思います。
どこの企業がどのような研究開発を行っており、その開発がどの段階まで進んでいるのか、そして新薬完成はいつくらいになりそうか、
というのは、薬は日用品ではありませんから、一定の高度な医学的・薬学的専門知識が必要なのかな、と思います。
どことどこがくっつけば成功の可能性が高まる、ということが素人の私には全く分かりません。
なじみのある家電業界や小売業界のようにはいきません。

いろいろ考えましたが、私には医薬品業界の戦略立案は全く無理ですね。

 

 

 

 

 



コピペだけで終わるのも何ですので、私が理解できる範囲で今日アップした記事について少しだけコメントしたいと思います。

 

まず、4月9日(土)の記事です。世界の後発医薬品大手が積極的に事業拡大を行っているという記事です。
この記事に独サンド社長のインタビューが載っています。
見出しには「後発薬開発 スピード重視」と書かれていますが、これは少し誤解を招く表現です。
はっきり言ってしまうと、後発薬企業は薬の研究開発は行いません。
後発薬企業が研究開発のスピードを重視するというのはあり得ません。
後発薬企業は、新薬開発企業が開発した薬を悪い言い方をすればそのままコピーするだけなのです。
特許が切れていますからコピーをしてもよいのです。それを後発薬と呼ぶのです。
後発薬企業は研究開発部門を持っていないことすらあるような気がします。
後発薬は特許の申請もしなくて構いません(受け付けてもらえない)し、厚生労働省に新薬の認可を申請しなくても構いませんし、
ある意味副作用も出尽くしており一番安全と言えます。
インタビューではバイオ後発薬は臨床試験が大変だと書かれていますが、本当なのでしょうか。少しハテナマークです。
いかに早くコピーし製造ラインに乗せ販売ルートに流すことができるか、という意味では、薬のコピー自体は誰にでもできますから
スピードが大切だとは言えますが、それは製薬の研究開発のスピードとは本質的に意味が違うと思います。


それと、5月17日(火)のテバが大洋薬品を買収したという記事です。
ここに、これからの製薬企業は新薬開発と後発薬販売の組み合わせが必要だ、といった内容が書かれていますが、
これもどうかな、という印象です。
先ほども書きましたが、「新薬の開発」と「後発薬の販売」は経営上重視しなければならない点が大きく異なります。
前者はまさに研究開発が命です。後者は素早いコピーと生産、そして既存販売チャネルでの販売が大切になってきます。
これを両立させることは経営上非常に難しいと思います。
前者はいかに優秀な研究開発者を雇うかが大切ですが、後者は研究開発者はあまり活躍の場はありません。
また、前者が後者を手がければ類似薬間でのカニバリぜーションが起きますし、
後者が前者を手がけるのは研究開発の拠点開設や人材採用の面で非常に難しいでしょう。
できることがあるとすれば、新薬開発企業が後発薬専業の子会社を別に持つことだけでしょう。これはリスク分散の効果はあるでしょう。
一つの企業内で両方の業務を手がけることは経営上非常に難しいと思います。「両面作戦」はただの足し算で終わるでしょう。
シナジーがないどころか、もっと言えば、その両方を手がけることは戦略の矛盾と言ってもいいかもしれません。