2011年6月16日(木)



日産・ルノーが露アフトワズ株追加取得へ、協議に数カ月=関係筋

 [東京 16日 ロイター] 関係筋によると、日産自動車と仏ルノーによるロシアの自動車大手アフトワズ株式の
追加取得をめぐる協議は数カ月かかる見通しという。
 16日付日経新聞朝刊は、日産とルノーがアフトワズを共同買収する方向で最終調整に入った、と報じた。
ルノーはすでにアフトワズに25%資本参加している。
 日産の広報担当者は、アフトワズ株式約25%の取得に同社が最大10億ドルを支出するとの報道について、ノーコメントとした。
(ロイター 2011年 06月 16日 08:26 JST)
ttp://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21726820110615

 

 

 

 

日産自動車 今日の値動き

794  -16(-1.98%)
始値: 800 高値: 809 安値: 793
前日終値: 810 出来高: 13,172,900
(値動き)

 

 

 



【コメント】
記事を読む限り、日産のみが新たにアフトワズ株式を取得するのでしょう。
ルノーは既にアフトワズ株式を約25%保有しているようです。
日産とルノーの持分を合計して50%超を保有する計画なのでしょう。
会計上はアフトワズはルノーの子会社(孫会社ではない)という形になるのでしょう(議決権の間接保有)。
会計上はアフトワズは日産の子会社にはあたらないと思います。

 

ところで、現在日産はルノーの子会社です。
日産とルノーの持分を合わせてアフトワズ株式の50%超を保有する計画なのは分かりますが、
数ヶ月前にルノーは日産株式を一部売却するようなことも報道されていたかと思います。
そうすると、おそらく日産はルノーの子会社から外れてくると思います。
日産とルノーは親子会社ではなくなり、相互に株式を保有する間柄になります。
日産とルノーでアフトワズ株式を合計50%超保有するが、アフトワズはルノーや日産の子会社というわけでもない、
という三角関係が出来上がるのかもしれません。

簡単に図を書いてみました↓。

(日産・ルノー・アフトワズの三角関係)



 

私はロシアについてはあまり詳しくないのですが、現在の中国に比べてはるかに社会主義的であるというイメージがあります。
なにせ社会主義の本家本元ですから。
中国は社会主義国だといっても、戦後に旧ソ連の影響を受けただけでしょう。
現在では中国は政治面はともかく経済面は上手いこと資本主義を取り入れていると思います。
一方ロシアは政治から経済まで、骨の髄まで社会主義国というイメージがありますので、
アフトワズの経営に関しては難しい面もあろうかと思います。



 



米ネットラジオ「パンドラ」が上場 初値は公募価格上回る

 【シリコンバレー=岡田信行】米インターネットラジオ局「パンドラ」を運営するパンドラ・メディアが15日、
ニューヨーク証券取引所に上場した。まだ黒字化を達成していない新興企業だが、9000万人を超える会員数が評価され、
初値は20ドルと公募価格(1株16ドル)を25%上回った。初日の通常取引の終値は17.42ドル。
初値に比べて約13%下落したが、公募価格を約9%上回った。
 パンドラは2005年から米国を対象に、好みのジャンルの楽曲をネット経由でラジオのように流すサービスを手掛けている。
収益源は広告収入で、2011年1月期通期の売上高は前の期比約2.5倍の約1億3800万ドル(約110億円)、
最終損益は1100万ドル(約9億円)の赤字(前の期は約2500万ドルの赤字)だった。
 パンドラは当初、新規株式公開(IPO)の仮条件を7〜9ドルに設定。その後、仮条件を10〜12ドルに引き上げていた。
米国では、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手リンクトインが5月に上場。
IT(情報技術)関連株のIPOに追い風が吹いている。
(日本経済新聞 2011/6/16 10:27)
ttp://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C9381959CE3E4E2E3908DE3E4E2E4E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

 

 

 

 


パンドラ・メディア株価の値動き
(やれやれだぜ)

 

 



【コメント】
>パンドラは当初、新規株式公開(IPO)の仮条件を7〜9ドルに設定。


これはですね、公募価格が間違っているんですよ。
公募価格の設定も異常、初値も異常。
いや、異常というより捏造です。

 

 


>米国では、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手リンクトインが5月に上場。
>IT(情報技術)関連株のIPOに追い風が吹いている。


追い風が吹いているのではありません。
株価を操縦して追い風を吹かせているのです。
これを”吹かし”と言います。