2011年6月3日(金)



米グルーポンがIPO申請、最大7億5000万ドル調達へ

 クーポン共同購入サイトの米グルーポンは2日、新規株式公開(IPO)を申請した。最大7億5000万ドル(約600億円)を調達する
計画で、今年最も注目されるIPO案件になるもよう。
   IPOの主幹事は、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、クレディ・スイスの3社が務める。グルーポンは
2011年1-3月期の売上高が6億4470万ドルとなり、2009年4-6月期の330万ドルと比較して大きく成長している。
ただし、今年1-3月期は、マーティングや人員増強の経費増で1億270万ドルの赤字を計上している。
 グルーポンは2008年11月に設立。昨年はグーグルから60億ドルの買収提案があったものの、独自路線を選び、IPOを模索していた。
 ペディキュアから乗馬レッスンに至るまで多くの人がクーポン共同購入を利用するため、グルーポンの売上高は急増している。
昨年通年の売上高は7億1330万ドルだったが、今年第1四半期だけで6億4470万ドルに達している。同社は43カ国5万7000の
マーチャント(参加企業)と契約している。商品など売り上げの一部をマーチャントから得ており、
今年3月末時点で7000万以上の「グルーポン」を売った。
 同社の従業員は3月末時点で7000人超。その大半がセールス部門で提携先のマーチャントを探している。
 グルーポンのメイソン最高経営責任者(CEO)は1日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催の第9回ハイテク業界会議
「D:All Things Digitalカンファレンス(D9)」で登壇。同社の成功の背景には各地のマーチャントとの協力関係があり、
「なかなか(他企業が)まねできるものでない」と述べ、同社の競争力に自信を示した。
 新規上場後の銘柄コードは「GRPN」になる。IPOで調達した資金は、今後の買収など一般的な事業費に充てるという。
 ビジネス向け交流サイト(SNS)のリンクトインは5月19日に1株45ドルでIPOを実施。リンクトインの株価は初日の取引で
一時100ドルを超え、94ドルで引けた。時価総額は90億ドルになる。現在79ドル近辺で推移しており、
時価総額は75億ドルに減っている。
 SNS関連企業の企業価値が増大していることについて、バブルが醸成されている可能性を危惧する声も出ている。
(ウォール・ストリート・ジャーナル 2011年 6月 3日  10:25 JST)
ttp://jp.wsj.com/Finance-Markets/node_245142

 

 



【コメント】
リンクトインのようなことが起こらなければいいがなと思っております。