2011年5月20日(金)
[ニューヨーク 19日 ロイター] ニューヨーク証券取引所に19日上場した米ビジネス向け
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のリンクトインは、公開価格の2倍に急騰して初日の取引を終えた。
同株は公開価格の45ドルを109%上回る94.25ドルで初日の取引を終了。一時121.97ドルまで値上がりした。
株式時価総額は89億ドルと、ハーレー・ダビッドソンやムーディーズを上回った。
ハリス・プライベート・バンクのジャック・アブリン最高投資責任者(CIO)は
「ハイテクバブルをほうふつとさせる。市場は少し熱狂し過ぎているようだ」と述べた。
フェイスブック、グルーポン、ツイッター、ジンガといったSNS関連企業が関心を集めるなか、
リンクトインは米国の大手として初めて株式を上場。SNS銘柄の人気が高いことがあらためて浮き彫りとなった。
上場初日の上昇率としては、3月にニューヨーク証取に上場した中国のインターネット関連企業、
奇虎360の134%以降で最高となった。
IPOの引受主幹事はモルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、JPモルガン。
通常、金融機関は上場初日に15%程度株価が上昇するような水準に公開価格を設定する。
リンクトインが数日前に提案した公開価格の仮条件は、時価総額を30億ドル強と想定した水準だった。
リンクトインは、中国で事業を展開する数少ない海外SNSの1つ。中国でのユーザー数は約100万人。
中国は世界最大のインターネット市場だが、ツイッター、フェイスブック、グーグルなどは存在感が薄い。
リンクトインは、フェイスブック同様、ユーザーが自分の写真を載せてプロフィールを作成できる。
ただ、交流サイトというよりは、ビジネス目的で利用されることが多く、基本的に電子履歴書のオンラインデータベースと言える。
大半の大手SNSではオンライン広告やネットサービスが主な収入源となっているが、リンクトインでは営業部隊が
直接顧客を訪問するフィールド営業による収入が全体の56%と、オンライン収入の44%を上回っている。
リンクトインの業務の約半分は、企業と求職者の橋渡しをする「雇用ソリューション」。
IPOデスクトップ・ドット・コムのフランシス・ガスキンズ氏は、専門の求職サイトや従来型の人材紹介会社との
厳しい競争にさらされる可能性があるとの見方を示している。
<今年は黒字見込まず>
昨年の純利益(普通株主帰属分)は340万ドル。売上高は2億4310万ドル。
同社は、将来の成長ため投資を続けるとして、今年の通期決算は黒字にならないとの見通しを示している。
従業員は3月31日時点で1288人。登録会員は1億0200万人。
19日時点の同社の企業価値は、従業員1人当たり約700万ドル、会員1人当たり87ドルとなる。
株式公開時の時価総額は、昨年の売上高の約17.5倍だったが、19日時点で同37倍となった。
グーグルは6倍弱だ。
本社はカリフォルニア州マウンテンビュー。グーグル本社から歩いて15分の距離にある。
共同創業者のリード・ホフマン氏が株式公開で売却した自社株は保有株の1%未満だが、
それでも520万ドルを手にした。残りの保有株は1900万株(議決権の約22%)で、市場価値は約20億ドル。
ホフマン氏はシリコンバレーの著名起業家・投資家。ネット競売大手イーベイに買収されたペイパルで、
エグゼクティブ・バイスプレジデントを務めていた。
ジェフ・ワイナー最高経営責任者(CEO)は株式公開で保有株の約5%を売却、やはり520万ドルを手にした。
残りの保有株は議決権の約2.5%に相当、市場価値は2億3000万ドル。
ワイナー氏は、ベンチャーキャピタルのグレイロック・パートナーズ、アクセル・パートナーズ、ネット検索大手ヤフーなどを経て、
2009年6月にCEOに就任した。
(ロイター 2011年
05月 20日 14:09
JST)
ttp://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-21213220110520
米リンクトイン、初日取引でIPO価格2倍以上に急騰
新規株式公開(IPO)後初めての取引となった米ビジネス向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手
リンクトインの株価は19日、取り引き開始後数時間で公開価格の倍以上となる112ドル(9140円)まで急騰、
投資家の同種サービスへの強い投資意欲を裏付けた。
旺盛な投資家需要を見越し、IPO価格は17日、当初予定レンジから10ドル引き上げられて42〜45ドルとなった。
この日の取引では、まずIPO価格より84%高い83ドルで初値を付け、数時間後には150%高の112ドルへ急上昇、
この時点で企業価値が100億ドルを上回った。
この急騰で保有するリンクトイン株の価値が2億ドルを超えた最高経営責任者(CEO)ジェフリー・ワイナー氏は、
初日の株価動向にはあまり重きを置いていなかったという。
「正直なところ、初日がどうなるかはあまり考えていなかった。マーケットはマーケットだし、我々が最重点に考えているのは
会社の長期的な計画とファンダメンタルズをいかによくするかだ」とワイナーCEOはインタビューでこう話した。
インターネット関連では米グーグル社以来の最大規模となる784万株の新規公開は論議を呼んでいた。
シリコンバレーやウォール街では、現在のネット関連株人気が新たなドットコムバブルを形成しつつあるとみられているからだ。
しかし、この日の取引では、こうした警告が一顧だにされず、投資家はモルガン・スタンレー、
バンクオブアメリカ・メリルリンチ、JPモルガンチェースが仕切ったリンクトイン新規公開株を買いまくった。
リンクトインのIPOは、SNS大手フェイスブックや共同購入クーポンサイトのグルーポンなど、ベンチャーキャピタルなどから
熱狂的な人気を集めるネット関連会社が今後、新規株式公開を実施した際、どれだけの大商いになるかを示唆するものだろう。
例えば、リンクトインの6倍に及ぶ6億人以上のメンバーを抱え、より幅広い分野でのネットワークサービスを提供する
フェイスブックなら、今回以上の購買需要が期待される。
それだけに、最も注目されるフェイスブックがIPOを実施する前に、他の未公開のネット関連会社は
新規公開してしまおうと意欲的になるとみられる。というのも、いったんフェイスブックが公開してしまうと、
その後は投資家の関心が薄れるとみられるからだ。
(ウォールストリートジャーナル 2011年 5月 20日 7:07
JST)
ttp://jp.wsj.com/Finance-Markets/Stock-Markets/node_238838
公民館などで行われるマルチ商法と何が違うのでしょうか。
さくらがまず買って、周りの何も知らない一般消費者が雰囲気に釣られて買ってしまうあれです。
>投資家はモルガン・スタンレー、バンクオブアメリカ・メリルリンチ、
>JPモルガンチェースが仕切ったリンクトイン新規公開株を買いまくった。
これもどう見ればよいのか分かりませんが・・・。
まずある投資銀行がわざと高値で買い注文を出して、別の投資銀行がその値段で売却、
そして売却した投資銀行がさらに高い価格で買い注文を出して、最初に買い注文を出した投資銀行が
その値段で売却・・・といったことを繰り返したのではないでしょうか。
その結果、実際の市場の需給とは無関係に株価だけが高騰していったのだと思います。
株式の売買は特定の2〜3社の間のみで行われたのではないでしょうか。
企業の不正経理の一つに「循環取引」があります。
実際の商品の受け渡しは行わず伝票のみを3社の間でぐるぐる回して売上高や利益額を水増しする行為です。
米リンクトインの株式公開もこれとやっているはそっくりだと思います。
実際の株式のやりとりは行わず、株式売買の注文のみを相互に出し合うわけです。
結果、市場の他の参加者は全く関係なしに、株価のみが高騰したのだと思います。
「循環株式売買」とでも呼ぶしかありません。
そして、何も知らない一般の投資家が騙されて高値で米リンクトインの株式を買ったのではないでしょうか。
株価を吊り上げたモルガン・スタンレー、バンクオブアメリカ・メリルリンチ、JPモルガンチェースは
そのまま売り抜けたものと思われます。
株式市場では何をやっても自由。株式市場では騙し合いが当たり前、
ということかもしれませんが。
一応5月19日の値動きの様子です。
いい事例研究題材になりそうです。
(キャプチャー)
この分だと、フェイスブックの株式公開もひどいことになりそうです。
もはや何でもありとはこのことです。
この間フェイスブックを検索しましたら、坂上田村麻呂が実名で登録していました。
好きな飲み物はバドワイザーとのことです。
坂上田村麻呂さんの写真も載っていました。これです↓。
(坂上田村麻呂実写)
私も株式市場を成敗したい気分です。
今の私を漫画で表現するとこうです↓。
(怒)
と言いたいところですが、もはや怒りすら通り越してこうです↓。
女子アナ総合研究所
http://ex24.2ch.net/test/read.cgi/ana/1215099177/
の>>359に
次のようなことを書いています。(2008/11/06(木) 23:26:02書き込み)
追記;僕が経営コンサルタントになったエピソード
何年も前のこと。経営管理学の学習も終わりつつあった時、僕の前には二つの道があった。
コンサルティング・ファームと投資銀行だ。
進路に迷った僕は、基礎講座でお世話になった大河内先生に相談に行った。
「先生、コンサルと投資銀行、僕はどっちの道に進むべきなんでしょうか」。
先生はこう答えた。
「三度の飯よりお金が好きなら投資銀行、理想主義者ならコンサルタント」。
僕は迷うことなくコンサルタントを選んだ。
リンクトインの株式公開は詐欺といってもいいと思います。
私は投資銀行を選ばなかった自分を誇りに思います。
というわけで今日の課題はこれです。
テーマ:「違うことを前提として人は認め合うことができるのか」
私はもう人生参謀ではありませんので、この命題の答えは分かりません。
しかし、経営参謀ではありますので、経営戦略の面からこのことを考えてみましょう。
まずは、ヤマダ電機を題材に、新宿への過剰出店に対する各社の戦略がヒントになるかもしれないと思いましたので、
過去に私が書きましたコメントの引用から行いたいと思います。
女子アナ総合研究所 第七章
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/ana/1265645249/
の>>251〜>>253からの引用です(2010/04/03(土) 02:12:46 〜2010/04/03(土) 02:15:25に書き込み)。
2010年4月2日(金)日本経済新聞
ヤマダ、新宿駅近くに16日出店 家電、都心で消耗戦激化 ビックは2月に 市場成長、頭打ち
ヤマダ、前期 家電量販で初 売上高2兆円
(記事)
【コメント】
新宿駅近辺に、ヤマダ電機が出店するという内容です。
これで、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダ電機が新宿駅を中心に、徒歩5分圏内にそろうことになります。
池袋と並び、新宿も家電量販店の超激戦区となります。
過当競争、店舗過剰、というキーワードが並びます。
新宿は現時点すら競争が激しいどころではない店舗乱立状態でしょう。
それなのにヤマダ電機は出店します。
私がこの記事を読んで思い出したのは、実はあの「クラウド事業」のことです。
クラウド事業も数多くの企業が参入しています。
各社やっていることに大きな違いはない、差があるとすれば価格くらいなもの、
サービス面で差をつけることがなかなかできませんから価格競争になる、だから低価格化がいきなり始まり儲からない、
なのに、webサービス会社初めシステムインテグレーター各社が競って参入してる。
儲からないと分かっているにもかかわらず、敢えて参入している状態、
おそらく、家電量販店の過剰出店とクラウド事業への過剰参入は根は同じなのでしょう。
すなわち、他社の一人勝ちを避けるためでしょう。
クラウド事業も儲からないと分かっていますが、かといって自社が参入しないと、価格競争が起こりにくくなり他社が利益を
独り占めすることが可能になります。
他社が利益を独占するのは避けたい、だから儲からないと分かっていても各社競ってクラウド事業に参入しているのでしょう。
頭にあるのは自社の利益の増加ではなく、他社の利益の減少、というわけです。
ヤマダ電機は、新宿に出店しても儲からないのは現時点で分かっているでしょう。
しかし、出店しなければヨドバシカメラ、ビックカメラを利するだけになってしまいます。
ヨドバシカメラ、ビックカメラとの競争に勝つためにはヨドバシカメラ、ビックカメラの利益を減少させる必要があります。
ヤマダ電機はそのために赤字覚悟で新宿に出店するのでしょう。
赤字になると分かっていながら他者の利益を殺ぐために敢えて出店する、表現するなら、
「戦略的消耗戦」
をヤマダ電機は実行しようとしているのでしょう。
ヤマダ電機の新宿新店舗は英語で言えば「プロフィット・キラー(profit
killer)」となるでしょう。
自社の利益を増加させることが目的ではありません。一人勝ちを避けるために他社の利益を殺ぐことが出店の目的です。
家電量販店の過剰出店とクラウド事業への過剰参入は本質的には同じである、ということは理解しておくべきことでしょう。
それと、ヤマダ電機が家電量販店としては日本で初めて2兆円を超えたようです。
記事にはこれは概算速報値であり正式な正確な売上高ではないと書いてありますが、ヤマダ電機の場合、
概算速報値≒正確な売上高といえるでしょう。
POSデータによる売上高集計です。3月31日(水)の閉店の瞬間に2010年3月期一年間の売上高は算出できたことでしょう。
敢えてこれに修正が必要なことがあるとすれば、せいぜい初期不調の返品分くらいなものでしょう。
5月に正確な売上高を公表するとのことですが、3月31日(水)の時点で集計した売上高と誤差は0.1パーセント未満でしょう。
<--引用ここまで-->
しかし現実には、IT各社のクラウド事業への過剰や家電量販店の新宿への過剰出店といった例に見られるように、
他社と全く同じ戦略を採用する例が多数見受けられます。
自社だけ他社と違うことをするのはやはり勇気がいるのでしょう。
他社と同じことをしておいた方がやはり無難かも、そういう思いがあるのでしょう。
コンサルタントがいくら他社とは違うことをしろと言っても、自社だけが他社と違うことをするのは確かに怖い。
自社だけが宝の山を掘り当て損なうかも。
他社とは違うことをすることこそが大きな利益を得る源泉なのに、現実には誰もが同じことをしてしまう。
ひょっとすると、同じことをしてしまうのは、違うことをするのは怖いからという理由の他に、
違うことをしようにも他に選択肢がないから、ということも理由の一つかもしれません。
上に引用したコメントで、私はヤマダ電機の新宿出店を「戦略的消耗戦」と表現しました。
多くの企業が「戦略的消耗戦」を採っている行動を別の角度から見てみますと、現実には、企業はどうしても、
「戦略的同一性」
を求めたがるということなのかもしれません。
「違うことを前提として人は認め合うことができるのか」
という問いの答えは今でも分かりません。
企業と企業がどうしても同じ戦略を取りがちなように、人も他人と同じ様な行動パターンを取りがちなのかもしれません。
自分だけが違うことをするのは嫌だ、自分だけ違うのは怖い、と。
みんなと同じことをしておけばまあ大きな間違いではないか、と。
恋愛や人生をはじめとする普段の行動や人生の進路であればみんなと同じ行動は取りやすいのですが、
しかし、人は一人一人違うのも事実でしょう。
一人一人違うのに、同じだと言うのは何か無理があると思います。
上手く言えませんが、大切なことは一人一人違うという「違い」をお互いに認め合うことではないでしょうか。
A君とB君は異なる人間である以上、違う。
そこを同じというのはおかしいと思います。
大切なことは、A君とB君は同じだと主張することではなく、お互いの違いを認め合った上で、
A君はB君のことを認め、B君はA君のことを認めることではないでしょうか。
トマトがメロンの真似することねえんだよなあ (み(以下略))
とは思います。
メロンとトマトは違います。
メロンが私はトマトだと言い張るのはおかしい。
トマトが私はメロンだと言い張るのもおかしい。
トマトはトマトで本物です。
メロンはメロンで本物です。
メロンをトマトに、トマトをメロンに見せるようとするからニセモノになるのだと思います。
メロンはメロンなりに、トマトはトマトなりに、
お互いの違いを認めて生きていくことこそが大切なことなのではないでしょうか。
今日はこれで終わりにします。
ちょっと今日はリンクトインと投資銀行の件もあって、自分の人生を思い返していました。
自分の人生を振り返ると、本当に失敗ばかりしていたと思います。
小学校中学校は田んぼと畑しかない田舎の学校でしたが、そこでも歴代一位ではないかというくらい私は世間知らずでした。
「あんた程の世間知らずは他にいないよ」、そう周りの人は私のことをそう思っていたかもしれません。
ただ、中学以来、勉強だけは頑張ってきました。
そのおかげか、何とかここまでやってこれました。
私が中学生や高校生に受験勉強頑張れと言っているのは自分の経験から来ているのです。
また、これは冗談や笑い話や嫌味でも何でもなく、私は本当に受験勉強で人の個性が伸びると思っています。
私の個性豊な経営分析や財務分析や論理思考力は受験勉強や各種の資格の勉強を通じて鍛えられたものです。
受験勉強を頑張っていなかったら、私は今でも経営も会計も理解できていないと思います。
いくら道徳教育だのゆとり教育だの総合教育だのやっても個性は磨かれません。
個性とは受験勉強だ、そう言っても過言ではありません。
私は大勢の人に助けられました。
今度は私がその方々、そして日本国に対し恩返しができればと思っております。
日本航空は100%減資を行わなければなりません。
日本航空の100%減資に反対する人は経営や会計が分かっていないと言わざるを得ません。
100%減資は行わないとして、日本航空は今後、何年に一度倒産すればよいのですか。
何度でもお願い申し上げます。
日本航空は100%減資を行って下さい。