2011年5月1日(日)



Skip it!

 


面白い熟語を見つけました。
さて、これはどういう意味でしょうか。
あまりスタンダードな言葉ではなく俗語っぽい言葉ですが。
辞書をひきますと2つ意味が載っています。


@やめろ、よせ
Aいいからいいから、気にするな

 


@とAで正反対の意味になりますね。
「Skip it.」と言われたら、@の意味にとることが多いような印象です。
Aの意味に取ることができるのはどんな状況なのかあまり想像がつきません。
何かを禁止する意味の立て看板とか標識などがあって、その看板や標識は気にするな、という状況ですと、
看板や標識を skip するというふうには取れますが。
@だと「Stop it!」と同じ意味でしょうか。
Aだと「Ignore it!」と同じ意味でしょうか。
最後はこの言葉が出てきた時の状況や前後の文脈や相手の表情やジェスチャーなどで総合的に判断するしかないのでしょう。

 


もう少し英語の勉強をしましょう。
ビートルズの歌です。

 


 



All you need is love (The Beatles)

 

Nothing you can sing that can't be sung.
Nothing you can say but you can learn how to play the game
There's nothing you can make that can't be made.
No one you can save that can't be saved.
Nothing you can do but you can learn how to be you in time
There's nothing you can know that isn't known.
Nothing you can see that isn't shown.
Nowhere you can be that isn't where you're meant to be.

 

 

 


邦題「愛こそはすべて」です。
歌詞の一部を引用しました。
not や no がたくさん出てきます。
これらは全部二重否定です。
実際は強い肯定の意味になります。


それと、ここでの「you」は「一般論のyou」です。
「あなた」という意味ではありません。
ここでの「you」は、「人」「人間」「誰(で)も」などを一般的に指しているのです。
「人はみんな」、という意味です。
この歌を聞いているあなたも含みますし、これから聞くかもしれない彼も含みますし、歌っているビートルズ自身も含みます。


アメリカの格言にこういうのがあるそうです。

You can't make omelets without breaking eggs.
(卵を割らずにオムレツは作れない;犠牲を払わずに収穫は得られない)

ここでの「you」にも意味はありません。
卵を割らずにオムレツは作れないのは誰だってそうですね。
だから特定の主語はないのです。
このような場合に「you」を使います。

誰だってそう、僕だってそうなんだ、という意味の「you」です。

 


最後になりますが、読者のみなさんに、私個人の経験から、もう一つの"youの一般論"を:

The more time you spend on accounting, the more you will come to enjoy it, and the happier you will be.