2011年3月25日(金)
米デュポン社株主総会議案書に「エレンの役得」が書かれています。
46/96ページです。
現金での報酬や株式での報酬といった役員報酬の他に、「その他の報酬」として「All
Other Compensation」が載っています。
ここに「Perquisites and Other Personal
Benefits」とあります。
これが「役得並びにその他個人特典」です。
「役得並びにその他個人特典」を得ているのはエレンだけです。他の人は得れん、なんちゃって。
といっても、ここに書かれている内容は明らかにネタとしか思えませんが。
ファイナンシャル・プランナー費用:8,762ドル (注:ファイナンシャル・プランナーは私ではありません。)
社用車の個人利用代:7,055ドル
社有機の個人利用代:39,697ドル
役得合計:55,514ドル
キャプチャー
(You earn
persiquite.)
この金額には、パイロットの給与や飛行とは関係がないメンテナンス費用といった固定費は含まれておらず、
個人利用に伴う増分の総計をデュポンの変動営業費用に基づいて計算しているそうです。
要するに、エレンの個人利用の分のみの変動費を計上しているとのことです。
その具体的内容ですが、燃料費、マイレージ、飛行関連のメンテナンス費用、天候モニタリング費用、乗務員の旅費、機内食、
空港離着陸費、その他変動費、とのことです。
これらの費用には、オーバーオールメンテナンス費用の配賦(総飛行距離に応じて比例配分すること)が含まれており、
エレンの個人利用分の回送飛行についての費用も含まれています。
エレンにとってこの役得は無税であるとのことです。
なんとデュポンでは社有機に乗るとマイレージがもらえるそうです。よかったね。
デュポンでは一定のジョークのセンスがないと生きていくのが難しいようです。
内訳について何かもっともらしいことが書いてありますが、1ドル単位まで計算できるわけないでしょう。
これらの数字はただのネタです。
さすがアメリカの会社です、いつでもユーモアを忘れません。
いやー、4月からデュポンで働くのが楽しみになってきました。
ギャグセンスじゃ私も負けませんよ。
私もネタには日本で鍛えられていますから。
ついに本物のゴジラが東海岸に上陸したとニュース映像を見せられても驚きません。
財務管理だけではなく、ジョークについてもデュポン社員をみっちりと教育したいと思います。
デュポンの取締役の欠員が一人ではなく二名である点についてですが。
一人はもちろん私ですが、もう一人は・・・。
従来から私はデラウェア州在住のあの「AY&Y」を私の秘書にと思っていたのですが、
欠員が二人と聞いてこの娘も取締役に就任というと何か違和感を感じていたのですが、
ひょっとしてエレンの意図は別にあるのかもしれないと思いました。
私の他に新たにデュポンの取締役に就任するのは「AY&Y」ではなく、ひょっとして「Lisa」では?、と。
エレンは始めから「AY&Y」など眼中になく、「Lisa」のことを考えていたのかもしれません。
だから欠員は二名なのだと。
「AY&Y」は別に私の秘書で構わない、と。
エレンは「Lisa」と決着を付けるつもりなのかもしれません。
緊張感漂う取締役会が楽しめそうです。
一応MBAの学歴は「Lisa」の方が上ですが。
仕事の実績はエレンが圧勝といったところでしょうか。
私は日本に無事帰国できるでしょうか。
「Working
on a prayer」です。
それと、デュポンでは基本的には米国での仕事になると思いますが、日本との往復の際は社有機を羽田に飛ばしてください。
成田は不便過ぎて使いたくないので。
役得の例
「専務 島耕作」(講談社) 第5巻
STEP 55「You Decorated My
Life」
単行本184〜190ページより
一部女子アナ総合研究所改変
184ページ
185ページ
186ページ
187ページ
188ページ
189ページ
190ページ
「duke」は元々、ラテン語で「導く者」とか「指導者」という意味だそうです。
「導く者」とか「指導者」というと、やはり社長とかCEOといったイメージがありますね。
「進むべき道を指し示す」とか「歩むべき筋道をつける」といった役割を果たす人物といえばいいでしょうか。
「筋道を整える」とか「経路を決める」と聞きますと、ネットワーク用語では「ルーター」を思い浮かべます。
ネットワーク用語のルーターは「router」です。
「rooter」と書きますと、「鼻で地面を掘る動物(豚など)」や「応援者」という意味になりますので注意が必要です。
また「rout」という単語もあります。敢えてカタカナで書くと「ラウト」と発音します。
「rout」は「〜を徹底的に打ち破る」という意味があります。
この意味で「router(ラウター)」と書きますと、「ライバルを徹底的に打ち破る人」となるでしょうか。
「duke」と「router」は似ているなと思いました。
会社を導く者、これが社長やCEOと呼ばれる人でしょう。
どの企業にも「router」は必要です。
「router」が存在しない企業は文字通り路頭に迷います。
「router」は必然的にあるのです。
これ以上時間稼ぎはせずに、100%減資を行ってください。
100%減資の後、企業再生支援機構が100%出資する、これが国民の願いです。
これ以外の時間稼ぎのための融資や出資は絶対にしないで下さい。