2011年3月17日(木)
>「銀・信・証」連携をはじめとする〈みずほ〉の総力を結集することにより、
>個人のお客さまには、共同店舗の展開や運用商品・コンサルティング機能の拡充など、
>より充実した総合金融サービスを提供するとともに、
>法人のお取引先には、グローバル化・高度化・多様化する経営課題に対して、
>グループ各社の専門機能を発揮した最適な金融ソリューションを提供してまいります。
>みずほ証券株式交換及びみずほインベスターズ証券株式交換については、
>いわゆる「三角株式交換」の方法によるものとし、これらの株式交換の対価としては、
>みずほコーポレート銀行及びみずほ銀行の株式ではなく、
>それらの完全親会社であるみずほフィナンシャルグループの普通株式を割り当てることといたします。
みずほフィナンシャルグループの仕訳
(みずほ信託銀行株式) xxx /(資本金) xxx
みずほ信託銀行の仕訳
(仕訳なし)
A みずほコーポレート銀行を株式交換完全親会社、みずほ証券を株式交換完全子会社とする株式交換
みずほフィナンシャルグループの仕訳
(みずほコーポレート銀行) xxx /(資本金) xxx
*みずほコーポレート銀行に三角株式交換で使用するみずほフィナンシャルグループ株式を渡すための仕訳。
みずほコーポレート銀行は三角株式交換に先立ちまずみずほフィナンシャルグループに対し増資をすると思われます。
みずほフィナンシャルグループからみると、自社株式をみずほコーポレート銀行に対し現物出資すると思われます。
完全親子会社間で相互出資(相互に自社株式を現物出資)すると思われます。
みずほコーポレート銀行の仕訳
(みずほフィナンシャルグループ株式) xxx / (資本金) xxx
(みずほ証券株式) xxx /(みずほフィナンシャルグループ株式) xxx
みずほ証券の仕訳
(仕訳なし)
みずほフィナンシャルグループの仕訳
(みずほ銀行) xxx /(資本金) xxx
*みずほ銀行に三角株式交換で使用するみずほフィナンシャルグループ株式を渡すための仕訳。
みずほ銀行は三角株式交換に先立ちまずみずほフィナンシャルグループに対し増資をすると思われます。
みずほフィナンシャルグループからみると、自社株式をみずほ銀行に対し現物出資すると思われます。
完全親子会社間で相互出資(相互に自社株式を現物出資)すると思われます。
みずほ銀行の仕訳
(みずほフィナンシャルグループ株式) xxx / (資本金) xxx
(みずほインベスターズ証券株式) xxx /(みずほフィナンシャルグループ株式) xxx
みずほインベスターズ証券の仕訳
(仕訳なし)
3ページ目にこう書いてあります。
>上記に加え、みずほフィナンシャルグループは、本件完全子会社化への対応を含めて経営の機動性・柔軟性を確保するため、
>みずほフィナンシャルグループの発行可能株式総数及び普通株式の発行可能種類株式総数を増加させる予定です。
この部分は、はっきりそうとは書かれていませんが、みずほフィナンシャルグループはこれから増資を行う、という意味です。
ただしこの場合の増資は公募増資ではありません。
完全子会社であるみずほ銀行およびみずほコーポレート銀行を引き受け先とした第三者割当増資です。
増資の対価も現金ではなく、みずほ銀行株式およびみずほコーポレート銀行株式です。
つまり、完全親子会社間で相互に自社株式を現物出資するという珍しい増資を行います。
この増資は、三角株式交換を行うために、みずほ銀行およびみずほコーポレート銀行にみずほフィナンシャルグループ株式を
渡すために行います。
通常の株式交換であれば、みずほ銀行およびみずほコーポレート銀行がそのまま自社株式を対価として
みずほインベスターズ証券およびみずほ証券株式を取得すればよいのですが、
今回は持株会社であるみずほフィナンシャルグループ株式を対価とした三角株式交換です。
みずほ銀行およびみずほコーポレート銀行は一旦みずほフィナンシャルグループを保有しておく必要があります。
そのために相互に自社株式を現物出資する必要があるのです。
みずほフィナンシャルグループ、みずほ銀行株式およびみずほコーポレート銀行はこれから増資を行います。
みずほ銀行およびみずほコーポレート銀行はみずほフィナンシャルグループの完全子会社ですから、株主は一人だけです。
株主総会をはじめとする増資や株式の事務手続きは簡単です。
しかし、みずほフィナンシャルグループは上場企業です。増資を行うにしても授権資本を増やすにしても
大勢の株主に集まってもらって株主総会を開催し決議を取る必要があります。
この一文は、
「6月下旬の株主総会で増資と授権資本を増加させる決議を取りますから株主のみなさんは心の準備をしておいてね。」
というみずほフィナンシャルグループからのメッセージなのです。