2011年1月23日(日)
2011年1月23日(日)日本経済新聞
三菱ふそうが統合 直営販社の管理システム 来年メド
(記事)
2011年1月23日(日)日本経済新聞 そこが知りたい
オリエンタルランド社長 上西
京一郎氏
料金上げ、強気の理由は? 先行投資で満足度上げる
(記事)
【コメント】
アドバンテッジパートナーズ単体の仕訳
(借入金) 1700億円 / (東京スター銀行株式) 1700億円
銀行団の仕訳
(東京スター銀行株式) 1700億円 / (貸出金) 1700億円
大雑把に言えばこのような仕訳になるのだと思います。
借入金と東京スター銀行株式の価額の差額が、アドバンテッジパートナーズの株式売却損になるのか、
それとも銀行団側の貸し倒れになるのかなどは分かりませんが。
東京スター銀行株式がアドバンテッジパートナーズの買収資金借り入れの際に担保に入っていたのでしょう。
利払いや元本の返済が難しくなったために、借入金を東京スター銀行株式によって代物弁済するということでしょう。
借入金の返済をこれによって行うわけですから、東京スター銀行株式を「無償譲渡」する、という表現は何か違う気がします。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)最大手の米フェイスブックは15億ドル(約1240億円)の資金を
調達したと発表した。これには、フェイスブックの企業価値を約500億ドルと評価したゴールドマン・サックス・グループの
出資分も含まれている。
ゴールドマン・サックスは21日、米国外の顧客に対するファンドを通じた10億ドル規模のフェースブックA株の売り出しを完了した。
これ以外に、ゴールドマンとロシアのインターネット関連投資グループ、デジタル・スカイ・テクノロジーズは
昨年12月下旬に5億ドル相当の直接投資を実施した。
フェイスブックは今回の案件で最大20億ドルの資金調達も可能だったとみられるが、同社は15億ドルの資金調達を選択した。
今回、募集額を超える応募があったものの、フェイスブックはこの日、売り出しを制限する「業務上の決断を下した」ことを明らかにした。
同社は手元流動性の拡大と財務上の柔軟性向上のために資金調達を決定したと明らかにした。
しかし、急成長を遂げる同社の時価総額は今回の投資の結果、2009年時点の100億ドルから大幅に増加している。
同社は調達した資金について即座の計画はないとし、「事業の構築と拡大への投資を続ける」と明らかにした。
(ウォールストリートジャーナル 2011年 1月 22日 9:11
JST)
ttp://jp.wsj.com/Finance-Markets/Stock-Markets/node_174868
【コメント】
また始まった。
ゴールドマンサックスがフェイスブックに出資をし、なおかつ上場時の主幹事証券会社を務めるというのは、
大学の入学試験で例えるなら、
「筆記試験の作問者」と「試験の受験者」が同一人物だ、ということです。
作問者が受験生ですからその受験生は当然満点で合格できます。
落ちるわけがありません。
ゴールドマンサックスはやったー合格だ、と喜びます。自分で作っていながら。
このトリックの面白いところは、「採点者」は別にいるということです。
採点者は不正を行うことなく正しく採点します。
ゴールドマンが採点まで行うというのなら誰もがおかしいと思うわけですが(例えば白紙なのに満点とか)、
採点者は第三者であり、中立の立場の人間が行いますから、誰もおかしいと思いません。
採点に不正はない、だからゴールドマンは実力で合格したのだろう、と誰もが思うわけです。
ところが、ゴールドマンは作問者自身なのです。
ゴールドマンは自分で試験問題を作成し、自分で受験し、中立な第三者が採点し、そして合格します。
誰も不正を疑う者などいません。
出資者が公開価格を決めてよい、こんなバカな話はないと思うのですが。
出資者が自分で公開価格を決めてよいなら、誰だって儲けることができるわけです。
そして何も知らない投資家が騙されるわけです。
今フェイスブックとゴールドマンがやろうとしていることが壮大な出来レースであり、壮大な茶番です。
上場時に株式を売却するフェイスブックとゴールドマンは必ず儲かり、
上場時に株式を購入するその他投資家は必ず損をします。
まあ、財務諸表も見ずに株式を買う投資家も投資家かもしれませんが。